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2016年度「ユースが行く!!」No.7 ~環境再生保全機構 マレーシア研修に行ってきました!(後編)ジョー編~

2016.12.20 掲載

ジョー編「環境再生保全機構 マレーシア研修に行ってきました!(後編)」
All Japan Youth Eco-clubのメンバーが、各地のクラブなどがどんな活動を行っているかを体験取材して、全国に発信する「ユースが行く!!」。
今年の夏、大阪のジョーくんが独立行政法人環境再生保全機構主催の海外派遣研修(マレーシア)に参加しました。今回は、前回に引き続きジョーくんの体験レポート『後編』です。
そして、同じ研修に神奈川のゆっこも参加していました。
ぜひ、ご覧ください(^^)/

◆オランウータン保護施設オラウータン、他_5299.jpgオラウータン、他_5518.jpg
 マレーシアの絶滅危惧種であるオランウータンの保護施設を訪問しました。ここでは、親に捨てられた、あるいは捕獲されたオランウータンを保護し、再び自然で生活できるようにレクチャーをするオランウータンプロジェクトなどを行っています。また、このセンターでは、オランウータンを始めとし、マレーグマ、サンバーシカ、ジャコウネコなどの哺乳類の他にも、サイチョウ、ワシ、コウノトリなどサラワク州に生息する鳥類等、オラウータン、他_1117.jpg様々な絶滅危惧種の保護を行っています。ここで、私はオランウータンの餌や寝床を作る体験をさせてもらいました。
 帰国後 地域のこどもエコクラブでオランウータンのことを話した時「日本の動物園でもずっとオランウータンを見てなくて寂しかったのですが、そういう訳だったんですね」と保護者から感想をもらいました。日本の動物園でオランウータンを見ることが出来るのはまだまだ時間がかかりそうです。

◆青年海外協力隊の方と交流・図書館

サラワク州立図書館_8317.jpg 青年海外協力隊は、多くの方が知っていると思います。私も聞いたことがありましたが、実際にその団員になってる人は周りにいなかったので、現地で活動をしている日本人からお話を頂くのは、貴重な体験でした。
その一人現職教員特別参加制度を利用してJOCVに参加されている中鉢典子さんは、サラワク州立図書館で活動されていました。
館内の施設は大変充実しており、巨大ステージ完備の多目的室、シアターホール、理系学生のためのメイキングルーム(撮影機器、3Dプリンターなどの充実した設備)等、読書スペース以外にも様々な活動が可能となっていました。図書館の外は大きな池があり、朝夕にジョギングやエアロビでの利用者が多いそうです。また、植林活動も行っており、サラワク州では珍しく、点字を用いて植物の説明文が設けられていました。
サラワク州立図書館_3389.jpgマレーシアの人達は、読書という習慣がまだ根付いておらず、大学生が資料を調べる目的で利用する以外に、一般の利用者のほとんどは涼みに来るのが現状だそうです。そんな国で図書館をより多くの国民に利用してほしいと奮闘していました。立派な図書館なので、もっと活用してほしいと思います。
中鉢さんから、人と話すことを通じて潜在的なニーズを見つけることができる。人とのつながりが何よりも重要であり、働く上での原動力である。と教えていただきました。

 

◆感想 ~海外派遣研修を終えて~
村の交流_3475.jpg マレーシアでのNGO・NPOの活動や保全活動などを見学させてもらい、様々な体験をさせて頂きました。特に、トンニボン村での活動は貴重な体験だったと感じています。油ヤシの収穫作業を体験させてもらい、一つの実の刈り取り作業がここまで大変だとは思いもよりませんでした。また、収穫の道中に生えていたサトウキビを食べさせてもらったことが印象に残っています。
また、今回、これらの活動に対する意識の高い同年代の仲間と出会い、刺激を受けました。私の大学では、海外活動に興味のある人がたいへん少なく、社会の一員になるにあたりどのようなことをしていて、今後どうするつもりかといった話が出来たのが嬉しかったです。
さらに、海外で働いている多く方々と出会い、人としての明るさや仕事に対する情熱を感じました。皆さんいい表情をしており、自らの活動や、仕事に対し、誇りあると堂々と言う人たちでした。。青年海外協力隊員の活動現場訪問のときに、団員の中鉢典子さんから、「人と話すことを通じて潜在的なニーズを見つけることができ、人とのつながりが何よりも重要であり、働く上での原動力である。」という話を聞かせてもらったときに、現場の人が口にするこの言葉の重みを感じました。この様な人たちになりたいと思いました。
S__31154181.jpg 研修を終えて、私はNGO活動、NPO活動に対する意識が変わりました。自分で企画を立て、最後までやりきる事が大切であると教えて頂きました。改めて、NGO活動、NPO活動を成立させることの難しさが分かりました。また、資金が出てるだけの活動は無駄が多く、必要な資金はメンバー自ら集めるべきであると、現地の活動員からお話を頂きました。さらに、活動を無償でやる事がいいというのは間違いで、活動のために必要な資金の調達を行うことに重要な意味があることも知りました。また、これらの活動は、社会の中で重要な役割を担っており、国連などで発言権のあるNGO,NPO団体もあることを知り、驚きました。
私自身、海外を体験するのはこれで二度目でした。自分の英語がまだまだ未熟であることを痛感しました。こればかりは日々の積み重ねですので、研修後、英語が上達のための勉強を続けています。また、この研修を通してさらに海外で働くことにたいして関心を持つようになりました。最後に、このような素晴らしい体験を企画、運営してくださった独立行政法人環境再生保全機構地球環境基金部の皆さん、公益社団法人日本マレーシア協会の皆さんに感謝します。(ジョー)

 

ユースが行く!! 2016年度 No.7.pdf

ユースが行く!!2016年度No.7.jpg★「ユースが行く!!」取材ユース募集!!
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