

2025.12.03 掲載
鹿児島県からは13枚の応募があったよ。その中から4枚をご紹介。
沼田師範よろしくお願いします!
大崎町「大崎小エコクラブ」SDGs![]()
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鹿児島県大崎町立大崎小学校エコクラブのみなさんへ
大崎町立大崎小学校のみなさんは、自分たちで調べたことや学校で活動したことなど、それぞれテーマを決めて壁新聞にまとめました。4つの新聞で共通することと、異なる点があり、興味深く拝見しました。
地域事務局から大崎小エコクラブみんなへの応援メッセージ【大崎町】
この新聞づくりをきっかけに、大崎町の利用している最終処分場を将来長く使うために住民のみなさまができることは何か、また環境問題やリサイクルについて考えてほしいと思います。
大崎小エコクラブ①大崎の環境を守ろう新聞を書いてくれたみなさんへ
師範から一言!
大崎小エコクラブ①のみなさんは、『大崎の環境を守ろう』のテーマで、(1)海のごみについて(2)大崎町の取り組み(3)大崎小学校の取り組み(4)家庭の取り組みという、大崎の環境を守るための問題から、その対策について説明してくれました。
大崎町は"リサイクル率日本一"で知られていますが、改めて、町も家庭も、そしてみなさんが通う小学校でも熱心に取り組んでいる結果だと実感しました。特に大崎小学校の、町のごみを拾(ひろ)い、集まったごみを5・6年生がきれいに洗って分別する「ピカレンジャー大作戦」は、すばらしいですね。若いみなさんが自分たちが住んでいる町の環境について考えるきっかけになりますし、みなさんががんばっている様子を見れば、町でポイ捨てする人は減っていくでしょう。ぜひ、これからも続けてほしいです。
とっておきのゴシドウ★
「海のごみについて」は、「海のごみが魚の重さをこえる」「しょくたくにとどいてしまう」といった衝撃的(しょうげきてき)な内容を、グラフを使って上手に説明しています。さいごは「海にプラごみをしてないようにしましょう」とまとめましたが、もう1つ、海のごみは、町や川に捨てられたペットボトルやレジ袋などが劣化(れっか)しながら海にたどり着くのも原因です。だからこそ、みなさんの「ピカレンジャー大作戦」も、大事な取り組みなのですね。そのことも加えると、記事全体のつながりが、よりわかりやすくなると思いました。
全体のレイアウトとして、例えば、家庭の生ごみのたい肥化はとっても大切な行動ですが、濃い紫色の背景に黒文字で書いたので少し読みにくいです。またスペースの半分くらい空いてしまった場所もあり、ちょっともったいなかったです。写真などは、のりで貼(は)る前に仮置(かりお)きして、文章を書いた後に、バランスを考えて貼(は)るとよいと思います。
地域事務局から「大崎の環境を守ろう新聞」への応援メッセージ【鹿児島県】
海のごみ問題、大崎町で行われている分別について詳しく調べたのですね。これからも一人ひとりが分別に協力しあっていける様にしましょう。
大崎小エコクラブ②大崎のいい所を書いてくれたみなさんへ
師範から一言!
大崎小エコクラブ②のみなさんは、『大崎のいい所』のテーマで、(1)大崎町の紹介(2)エコキャップ(3)エコバッグ(4)大崎小学校の取り組みをまとめてくれました。
大崎町のリサイクル率日本一は有名ですが、最初に地図上の位置やウナギ養殖も日本一であること、美しい自然と、「くにの松原」とウミガメをモチーフとした町のキャラクター『松原王子』までくわしく説明して、さらに大崎町のことを知ることができました。ただ、「大崎町が故郷のプロ野球選手がいます」とだけ書かれていて、「?」と気になりました。調べると、元中日ドラゴンズの福留孝介さんなど、何人もおられるようです。もう少し具体的に教えてくれると、野球にも力を入れているイメージができるかなと思いました。
全体として、エコキャップの図解やイラストなどもしっかり描けていて、内容をしっかり理解して、記事にまとめていることが伝わってきました。
とっておきのゴシドウ★
とくに「エコバッグを使い地球を守ろう」は、プラスチック問題を学んだうえで、「私は自然環境を守るために、エコバッグを使う取り組み力を入れるべきだと考えます」という筆者の強い思いが伝わってきました。
大崎町は、リサイクルの取り組みが進んでいますが、そのリサイクルの前に私たちができることの1つがエコバッグの利用です。リサイクルは使用した後にごみにしないで分別することで再資源化(さいしげんか)する活動ですが、エコバッグを使えば、そもそもごみになるレジぶくろがなくなります。これを「リデュース」といいい、「R」の頭文字で始まる「リデュース(Reduce)」「リユース(Reuse)」「リサイクル(Recycle)」の環境行動「3R(スリーアール)」で最初に取り組むべき行動です。ぜひ、学校で、家庭でいっしょに進めてほしいと思います。
地域事務局から「大崎のいい所」への応援メッセージ【鹿児島県】
大崎町の良さがうまくまとめられていますね。リサイクルだけでなく、エコバックの利用といった取組を行って環境を守っていってくださいね。
大崎小エコクラブ③大崎町のリサイクル新聞を書いてくれたみなさんへ
師範から一言!
大崎小エコクラブ③のみなさんは、『大崎町のリサイクル新聞』のテーマで、(1)大崎の紹介(2)大崎小学校の取り組み(3)大崎町の取り組み(4)大崎町の環境のすごいことをまとめてくれました。
写真やグラフ、イラストを入れて、1つ1つの記事がていねいに書かれていると思いました。例えば、家庭の分別写真が1枚あることで、それぞれの家庭でしっかりリサイクルに取り組んでいることがわかります。また、牛乳パックのリサイクルで再生されたトイレットペーパーについても説明しています。リサイクルは、分別回収して終わりではなく、再生された製品をみなさんが選んで使うことで初めて、リサイクルの輪がつながります。回収後まで考えることは、とても重要です。
とっておきのゴシドウ★
最後に「自分たちができること」をメンバーがまとめています。「ピカレンジャーをがんばる」は、大崎小学校が代々、取り組んでいるごみ拾いの活動ですね。
ごみ拾いやリサイクルについて書いてある中、「電気をむだつかいしない、CO2を出さない」という意見も、重要だと思いました。リサイクル率を高め、焼却(しょうきゃく)ごみを減らすことは、CO2を出さない、地球温暖化防止につながる対策です。同様に、日本では今、約7割弱は石炭や天然ガスなどの化石燃料(かせきねんりょう)を燃やして発電する「火力発電」であるため、「節電」も地球温暖化防止につながる取り組みです。学校や家庭での電気の使い方などについて、みなさんで考えてほしいと思っています。
地域事務局から「大崎町のリサイクル新聞」への応援メッセージ【鹿児島県】
大崎町で行われているリサイクルについて詳しく調べたのですね。リサイクル率1位が続いていけるように自分たちができることを頑張っていきましょう。
大崎小エコクラブ④大崎小リサイクル新聞を書いてくれたみなさんへ
師範から一言!
大崎小エコクラブ④のみなさんは、『大崎小 リサイクル新聞」のテーマで、(1)大崎小の取り組み(2)リサイクルについて(3)リサイクル率日本一になれた理由などについてまとめてくれました。
記事は『質問とその説明』のQ&A方式で分かりやすく、文字もきれいで読みやすいです。また、改めて「リサイクルとは、何?」という項目を入れたのが良いと思いました。リサイクルは、分別・回収の行動に注目されがちですが、「もう一度資源として利用する」というところも重要です。回収後に、それぞれ選別(せんべつ)や処理(しょり)されて、新しい製品に再生される。それをわたしたちが使うところまでがリサイクルだということを考えながら、取り組んでほしいと思います。
とっておきのゴシドウ★
リサイクル率日本一の理由として、大崎町が2020年に83.1%となったことが説明されています。それは町や学校や家庭でのみなさんの大変な努力の結果で、日本一15回は、輝(かがや)かしい記録だと思います。
一方で、そもそもリサイクルに回すものをへらすという取り組みも、環境によい行動です。例えば、食べ物は残さず食べる、使い切ることができる分だけ買う、使い終わったものはまわりの人とシェアするなどの行動で、ごみそのものを減らせば、リサイクルするためのコストやエネルギーも必要がなくなります。リサイクルに加えて、みなさんができることは、もっとあると思います。ぜひ、考えてみてください。
地域事務局から「大崎小リサイクル新聞」への応援メッセージ【鹿児島県】
大崎小でのリサイクルの取組を詳しく調べたのですね。これからもリサイクルを徹底して環境を守っていきましょう。
沼田師範、ありがとうございました!次回はどこの地域かな?お楽しみに!
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