

2025.09.17 掲載
福島県からは11枚の応募があったよ。その中から2枚をご紹介。
池田師範よろしくお願いします!
いわき市「いわき市立高坂小学校SDGs隊」
輝けハス新聞を書いてくれたみなさんへ
師範から一言!
大賀ハスは1951年に千葉県で発芽した古代蓮がもとになって、全国に分けられているのですね。私は数年前に埼玉県行田市にある行田ハスを見にいきました。行田ハスも大賀ハスと同じ古代蓮といわれています。2000年以上も前の種が時(とき)を超えて開花するなんて、ハスの種の生命の強さを感じます。大賀ハスを郵便局や公民館で見ることができる活動は、大賀ハスの魅力を多くの人に知ってもらうことができるよい取り組みだと思います。
ハスの葉のロータス効果は植物のもつスゴイ特性ですね!ハスの葉にスポイトをつかって水滴をたらすと、水滴がころころと転がるようすを観察できるので、小学校などに出前授業にいったときによく使うプログラムの1つです。新聞に書いてくれたように、ロータス効果からヒントを得たヨーグルトのふたとそうでないヨーグルトのふたも使って、ハスの葉と同じように水滴をたらして比較をしています。ハスの葉以外で、同じように水をはじく葉っぱを探してみるとおもしろいと思います。イネの葉っぱは水をはじくことで有名なので、拡大鏡でハスの葉の表面とのちがいを観察してみてください。我が家では最近モリンガという植物の葉っぱが水をはじくのでどのような表面構造になっているのか気になっています。今度葉っぱの表面を観察してみることにします。
とっておきのゴシドウ★
ミシシッピアカミミガメは、幼体の頃はきれいな緑色をしているので"ミドリガメ"と呼ばれ、昔はお祭りなどでもよく見かけました。ミシシッピアカミミガメは20年以上と長生きなので、飼育していた個体が逃げ出したりして今では全国各地のいたるところの池でふつうにみかけるようになってしまいました。アメリカザリガニとともに各地の池で在来の生き物に被害が出ているところがあります。ミシシッピアカミミガメはアメリカザリガニとともに、2023年から条件付特定外来生物になりましたので、飼育することはできますが、外に逃がすことが法律で禁止されています。飼育が禁止されている特定外来生物にはどんなものがいるか、環境省のホームページなどで一度確認してみてください。ウシガエルやカダヤシなど見かけたことがありませんか?
ハスで彩る町新聞を書いてくれたみなさんへ
師範から一言!
白水阿弥陀堂は、ハスの芽がミシシッピアカミミガメに食べられてしまったり、台風で浸水被害があったりと大変でしたね。アメリカザリガニも池にいればハスの花が咲かなくなってしまった原因の1つかもしれません。地元を元気にするために阿弥陀堂の池に再びハスの花を咲かせようという取り組みはすばらしいと思います。他の学校の人たちといっしょに楽しく協力して取り組んでいることが、活動の成功につながっているのでしょう。ハスを広める活動のバトンをぜひ地元でつないでいってください。いわき市に関するホームページをみると、今年きれいなハスが咲いているようすが出ていました。いわき市を訪れたときには見てみたいと思います。
オーガニックコットンを使ったコットンベイブ作りのプロジェクトのことを初めて知りました。調べてみたところコットンベイブの中にワタの種がはいっていて買った人が種をまいて育てることができるとありました。コットンの栽培地と買った人がつながりながら持続できるという発想がすばらしいと思います。コットンの花をみると、ハイピスカスやオクラに似ているなぁと思ったら同じアオイ科ですね。コットンの花をみたことがある人は多くないでしょうから、自分で育てると花を見ることができるのも楽しみです。
オーガニック栽培だと害虫もたくさんくるのでしょうか?大変だったことがあれば、どのように工夫してきたかぜひ教えてください。コットンがふわふわしているので、人形の素材にぴったりです。動物の人形にも合いそうですが、動物のコットンベイブもありますか?
とっておきのゴシドウ★
ハスの植え替えのために分かりやすい説明動画を作る予定なのですね。私は庭や鉢でハーブなどの植物を育てていますが、鉢の場合は植物の種類によっては植え替えに気をつかっています。根を切っても大丈夫な種類がある一方で、根のまわりの土をくずさないように植え替えないといけない種類があったりします。植え替えた鉢が大きすぎると鉢の中の水がぬけにくく植物の根っこが酸素不足になり"根ぐされ"を起こしてしまうこともあります。ハスは水生植物ですが、根っこに酸素が必要なことは同じなので蓮根には穴があいていますね。水に根っこがつかっているイネもそうですが、植物のしくみはスゴイ!
池田師範、ありがとうございました!次回はどこの地域かな?お楽しみに!
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