


プラネットリーダーズ山内エコクラブ (大阪府)
滋賀県甲賀市の里山元気会のお年寄りのご指導のもと、最近ニュースでも話題になっているクマ対策の一環として、山と町の間にある柿の木の実を収穫する作業を行いました。これは単に柿を採るだけの活動ではなく、過疎化や高齢化が進む地域で、剪定や収穫が難しくなったお年寄りのご家庭にとって、鳥獣害の被害を防ぐ大切な取り組みでもあるそうです。山に残った柿がクマやその他の野生動物を人里へ誘引してしまうため、地域の安全を守るためにも必要な作業であることを学びました。
収穫した柿は、売り物にはならない規格外の小さな渋柿でしたが、自然の恵みを無駄にしないよう、一つひとつ丁寧に皮をむき、干し柿づくりにも挑戦しました。お年寄りの方に教わりながら紐でつるし、風に当てて干していく作業は、時間と手間をかけて食べ物をつくる昔ながらの知恵を体験する貴重な機会になりました。今回の活動を通して、里山の暮らしを支える人たちの工夫や努力、そして自然と共に生きるための知恵を学ぶことができ、とても意味のある時間となりました。
最近のニュースで、クマのことがよく話題になりますが、「町に近い山の柿をとっておくと動物が町に来にくくなるんだよ」と里山元気会のお年寄りたちに教わり収穫作業のお手伝いを行いました。
柿の木には、小さくて売り物にはならない渋柿で、脚立を押さえたり竹を持って背伸びしたりしながら、みんなで協力して収穫しました。おじいちゃんが昔の里山の暮らしの話をしてくれて、「渋柿は干すと甘くなるんだよ」と聞いたとき、みんな「ほんとに!?」と目を丸くしていました。
干し柿づくりでは、一つ一つが小さな柿なので皮むきがむずかしくて最初は苦戦したけれど、おじいちゃんが丁寧に教えてくれたので、少しずつ上手になりました。むいた柿を紐で結んで吊るすと、自分たちがとった柿がずらっと並んでいて、なんだか誇らしい気持ちになりました。
「どんな味になるかな」「うまく乾くかな」とワクワクしながら作業をして、自然の恵みを大切にすることや地域の役に立つ活動ができたことに、とても嬉しさを感じました。
都会に住んでいると、普段の生活では、柿の木を見ることも、実が残っているかどうか気にすることもほとんどないし、ましてや柿とりの作業が地域の安全につながっているなんて想像したこともありませんでした。
里山元気会のおじいちゃんたちが「木に実が残ると動物が町に出やすくなるから、こうして収穫しておくんだよ」と教えてくれて、自然と人の暮らしがつながっていることを初めて実感しました。
都会では、食べ物はきれいに並んだ状態でお店にあるので、こうして収穫して手でむいて干して…と時間をかけて作られていく過程を見ることはほとんどありません。
丁寧に皮をむいて紐につるす作業を体験して、「食べ物ってこんなふうに手間をかけて作られているんだ」とあらためて感じました。
今回の体験でいちばん心に残ったのは、大人も子どもも一緒になって地域のために作業している姿でした。都会では、近所の人と協力して何かをする経験はなかなかありませんが、里山では自然とみんなが助け合っていて、その温かさを肌で感じました。
自然と共に暮らし、地域を守るために動くことの大切さを知ることができ、とても貴重な経験になりました。
今回の里山での体験を通して、都会に住むぼくでも、地方の役に立てることがあるんだと気づきました。柿をとる作業は一見すると小さなことのように感じますが、過疎化や高齢化が進む地域では、こうした作業を続けるのが難しくなっていると聞き、ぼくたちのような若い力でも十分に支えになれることを実感しました。
また、おじいちゃんたちが優しく教えてくれたおかげで、自然の中で働くことの楽しさも感じることができました。
この経験を通して「もっと都会にいる友達にも知ってほしい!」という気持ちが強くなりました。
みんなで力を合わせれば、地方の人たちを助けるイベントとして続けていけるし、地域の自然や文化を守る手伝いにもなると思います。
次回はもっとたくさんの仲間を誘って、里山の人たちと一緒に活動したいです。
今回の学びを次につなげられるよう、また訪れたいと強く思いました。


鳥獣害対策の為の柿採取作業のお手伝い
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