


プラネットリーダーズ山内エコクラブ (大阪府)
今年は、大阪・関西万博が舞洲で開催され、世界中から多くの人が大阪を訪れました。
僕たちも6月26日、大学や研究機関とコンソーシアムを組み、滋賀の仲間にも活動協力を要請し、大阪・関西万博の関西パビリオン「滋賀魅力体験ウィーク」に出展しました。
AIを活用して環境啓発のオリジナルソングを作詞・作曲し、会場で流していただいたほか、SNSを通じてクラウドファンディングを成功させ、多くの人に活動を広め、応援の声をいただきました。
会場では、ノベルティーを配布しながら来場者と共に「ビワコオオナマズ」と「ブラックバス」のアート制作を行いました。
上流で仲間が摘んできた草花と、下流で拾った海洋プラスチックごみを貼り合わせ、二体の作品を完成させました。
来場者と共にアートを共創することで、身近な生活から生まれるごみの存在を実感してもらい、環境問題への関心を高めることができました。
ブースに立つと、目の前を何百人もの来場者が行き交い、世界中から訪れた人々が僕たちの説明を聞きに立ち止まってくれました。
小さなアンブレラチャームを手に、「これは川や海で拾ったプラスチックで作ったんです」と伝えると、多くの方が驚き、そして笑顔で「素晴らしいね」と声をかけてくださいました。
共創アートづくりでは、「一緒に貼ってください」とお願いすると、多くの方が快く協力し、僕たちの拾った海洋プラスチックごみを手に取り、ブラックバスのモニュメントに貼り付けてくれました。
その瞬間、身近な生活で出たごみが海へ流れ、アートとして生まれ変わることを実感し、多くの方が環境問題に関心を寄せてくださいました。
この活動を通して、僕たちは仲間と協力すれば社会を変える力になることを学びました。
小さな行動でも思いを形にし続ければ、未来を変えられる。万博という大舞台でそれを証明できたことが、何よりの喜びです。これからも地域と地球を守る仲間として行動を続けていきます。
僕たちは、地球環境の問題を学び、エコ活動や環境啓発を通して、社会に良い変化を生み出すことを目指し、滋賀と大阪の二拠点をベースに活動しています。
関西の水瓶である琵琶湖につながる最も長い野洲川の上流域から、大阪湾に近い中洲・中之島を拠点に、川の流れに沿って研究や実践を重ねています。
野洲川から琵琶湖、瀬田川、宇治川、木津川、淀川、そし大阪湾へと続く「水の道」。
上流で生まれた水が、やがて大阪の街を流れ、海にたどり着く。
その流れの中には、魚や生き物、自然から街へ、そして僕たちの暮らしに繋がっています。
「川を守ることは、海を守ること。そして未来を守ること。」
「地球全体のいのちを守る一歩になる」と信じています。
しかし今、水の循環の中には目に見えない小さなごみ「マイクロプラスチック」が入り込み、魚や海の生き物、そして人間の体にも届いています。
そのような地球の健康状況を万博という世界的な祭典である会場で伝えられたことで、逆に温かい声を沢山頂戴し、今後の活動への大きな励みになりました。
僕たちは、川や海で見つけた海洋プラスチックの問題を調べると同時に、プランクトンの研究にも取り組んでいます。
田んぼの用水路などで水質を調べる中で、リンや窒素の数値から、肥料による栄養過多も一つの要因となり、上流では透き通る綺麗な水が下流に降るにつれて水が濁り、藻が発生していると考えています。
その問題を伝えるため、海洋プラスチックに琵琶湖で回収した藻を閉じ込め、ノベルティーとして配布しました。
今年の大阪・関西万博では、日本館の展示で、生分解性プラスチックが植物性樹脂と藻で作られていると知り、未来に明るい勇気と希望を抱くことができました。


大阪・関西万博にて来場者との共創アート作品制作を通しての環境啓発活動
プラネットリーダーズ山内エコクラブ(大阪府)