


二ツ池こどもエコクラブ (神奈川県)
秋への移り変わりと共に二ツ池では16種のトンボを確認しました。また先月マーキングしたウチワヤンマを再捕獲できました。のびのび広場ではアカネ属が目立ち、二ツ池でも2014年に1頭確認されたのが最後となっていたナツアカネが見つかり、浮き足立ちました。
また二ツ池において日本の固有種であるオオタニシ(水質悪化に弱く溶存酸素が豊富な水を好む)の殻を発見しました。
水辺ではカヤツリグサが顔を出しているのを発見、地上では昆虫類や鳥類の重要な繁殖地や餌場となり、水中では有害物質を浄化する役割を持つとも言われているためこれからも保護していきたい対象です。また以前からネット内で保護していたマツモが順調に回復してきたため、定植を願ってネットの外に撒きました。マツモにはCO2の貯留や急激な水温上昇の軽減、お魚の住処になるなど淡水版のアマモ的な役割があるのではないかと期待しています。
またのびのび広場において、神奈川東部では2004年以降確認されていないとされる、ヒルムシロを子供が主体となり発見しました。現在博物館に詳しい同定を依頼しており、結果を待ち遠しく待っているところです。
体験で参加してくださる方にも来て頂けて、仕掛けの引き揚げなどに興味深く参加していただきました。
仲間がどんどん増えて、二ツ池の輪が広がっていくと嬉しいです。
二ツ池のメンバーにはコアなトンボ好きさんが多数存在しているのですが、世界のトンボを調査することを目的としている団体さんと一緒にこの夏、モンゴルのトンボ調査へ行ってきたという数名のメンバーに誘われエコクラブのトンボ好きメンバーと共に報告会に参加してきました。
そのなかで、個体数が多くなると環境適応能力も高くなるのかもしれないという見解や一度凍っても復活するトンボの話、モンゴルの美味しいご飯などなどを披露してもらいとても勉強になりました。
モンゴルでは17種見つかったそうですが、比較して日本が秋津島といわれる所以、日本には230ものトンボの種がいるのは何故か…四季の存在や南北に長い土地が様々な昆虫相を出現させることでそのバリエーションに寄与していると考えられ、稲作文化も関係しているのかもしれない…
と、教えてもらってジパングにおけるガラパゴス化の素晴らしさを改めて体感して、『好き』が深まると面白さの発見に繋がるのだなと感じたのでした。二ツ池では皆んなの『好き』をこれからもサポートしていきたいです。


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