

2025.11.26 掲載
滋賀県からは12枚の壁新聞の応募があったよ。
今週は4枚の壁新聞をご紹介。西澤師範よろしくお願いします!
草津こども伝馬館のみなさんへ
師範から一言!
まず、書道クラブの壁新聞と言うことで、書道で書いたタイトルがすてきです。
そして、壁新聞のテーマを「キエーロ」一つに絞って、記事を書いたことで、とても読みやすい新聞になりましたね。
キエーロについての説明も分かりやすく、Oさんのお家のキエーロ実践をきっかけに、他のクラブメンバーもいろいろな形でキエーロに挑戦したことが想像できます。また、キエーロを実践してみようと言う人への取り組みのポイントをまとめてあるのもよいです。そして、キエーロを考えた人が住む神奈川県葉山町に直接取材して、飼育箱でキエーロがどのように生ごみを分解するか観察できる方法を知り、その方法を紹介しています。私も生ごみ処理を別の方法でしたことがありますが、飼育箱での観察はしたことがないので、今度挑戦してみようかなと思いました。
とっておきのゴシドウ★
キエーロと普通のコンポストの比較「同じなのにぜんぜん違う」の記事がとても面白いと思いましたが、どう違うかもう少し詳しく明確に書いてくれるとより読む人が理解しやすいと思います。たとえば、「虫が!!」はキエーロのほうが「虫がわきにくい」のかなとは想いしますが、そのところをはっきり書くとよりはっきり読んだ人に違いが伝わったと思います。匂いや分解速度についても同じように解説してほしかったです。
ルシオールキッズクラブのみなさんへ
師範から一言!
真ん中にある川や蛍のイラスト、とてもイキイキとかけていて、みんながホタルの保全活動を楽しんでいることが伝わります。また、紹介することを「三大ニュース+1」と4つの項目に絞ることで、この新聞は何を伝えたいのかがはっきりしているところがいいですね。まず三大ニュースでは、縦書きに書かれた3つのことの中で、1番のニュースはホタルの数が増えたことかな。そしてそのホタル確認数のグラフを作ることで、5年間の観察結果、少しずつ観察できたホタルの数が増えたこともわかります。5年間同じ場所で続けて観察すると記録も残り、ホタルの数の推移がわかるのでぜひ続けて下さい。
とっておきのゴシドウ★
まず、ホタル調査などしている川はどこなのかなあ。守山市の中でも、たくさん川があると思うのだけど、ホタルが飛ぶ川がたくさんあるのかなあ。クラブのメンバーは場所が分かっているだろうけど、この新聞を読む人は日本全国の人だから、調査場所は書いておこう。
次にこの新聞の3大ニュースはすぐ分かったのだけれど、+1というのはマンガのことなのかな?マンガはホタルを食べるザリガニが減ってきたことを伝えていますが、どうしてザリガニが減ってきたのか、その理由を知りたくなりました。
それから、三大ニュースの中に、「調査のスキルがアップした」とありますが、具体的にはどんな調査をして、どこがスキルアップにつながったのかな。もう少し詳しく書いてほしいなあと思いました。
認定NPO法人 びわこ豊穣の郷 目田レンジャーのみなさんへ
師範から一言!
日田レスキュー3というタイトルのこの新聞で、まず一番上の記事を読んで、こどもパワーの凄さを感じました。守山市のシンボルのホタルについて学んだ後、自分たちで「守山のホタルを守るプロジェクト」を立ち上げ、市長に提案したり、助成金のためのプレゼンをしたり、大人顔負けの活動です。そして、最後は60人もの参加者と一緒に活動ができたことも素晴らしいです。
そして、次に天野川と日田川の比較した記事は、なぜこの調査をしたのかがわかりやすく説明されています。そして、自生するホタルがいる天野川、ホタルの幼虫を放流する日田川の違いをしっかり観察し、両方の川にすむ生き物や水の比較、川の周りの環境の違い、街灯の数とホタルの関係など、いろいろな角度から考察を行なっており、大変興味深く読み応えのある記事でした。
とっておきのゴシドウ★
まず、新聞記事だけでなく、二次元コードをうまく活用しているところもさすがです。動画でのプレゼンテーションなので、活動内容がより身近に感じられますし、活動しているメンバーの様子も分かります。日田レンジャーの壁新聞は、私から「こうしたらもっと良くなるよ」というアドバイスはありません。これからも力強く活動を継続させて下さい。応援しています。
油日小こどもエコクラブのみなさんへ
師範から一言!
まず、油日こどもエコクラブの壁新聞は、レイアウトがスマートでとても読みやすい新聞に仕上がっています。甲賀市のクラブということで、忍者のイラストとタイトル全てが巻物仕様で「術」がついているのも、とても素敵だと思います。
このクラブは学校全校児童で活動を行なっていること、そしてそれぞれの活動内容が短く分かりやすく紹介されています。
例えば、「総合的な学習(花の木)の術」では、各学年の1年間の取り組みが紹介されています。まず、注目したのが、3年生の「めざせ薬草はかせ」です。専門家の先生を招いて薬草について学び、学校内の薬草をたくさん見つけたようです。どんな薬草が見つかったのかとても気になります。
1年生、2年生での学校内のビオトープ観察で、校内にもたくさんの生き物が棲んでいることがわかります。この記事は、具体的に水の中にいるドンコや周りの陸地にいるバッタなど具体的な生き物の名前も書いてあっていい記事だと思います。
とっておきのゴシドウ★
壁新聞に貼られた写真、なんの写真なのか「小見出し」で説明を書いてくれるとさらに分かりやすいです新聞になったと思います。例えば、昆虫あみを持ったこどもたちの写真は2年生の虫さがしの活動写真なのだろうなと推測できますが、そこに2年生虫さがし、と小さく写真の下にでも書いてあるといいのかなあと思います。 また、「環境フェスティバルの術」では、10月に環境フェスをしたことがわかりますが、この環境フェスは他の学年も同じ日にしたのかな、別の日なのかな、といつ行なったのか、どこかに書いてくれると良いなあと感じました。
最後の「自然観察の術」ですが、二次元コードを使って、動画で活動の様子がよく分かるのはいいアイディアです。こどもたちが栗拾いや池の生き物観察した様子はとてもイキイキ伝わってきます。
ただし、壁新聞だけ見ていると、新聞の下の部分は学校のビオトープを表していてその周りの活動について紹介しているんだろうな、と想像できますが、はっきり分からない状態です。二次元コードにもなんの活動かなど短くタイトルがついていたらもっと良い新聞になっていたと思います。いづれにせよ、油田小学校の皆さんが、これからも自然観察など実体験をたくさんし、いろいろな形で情報を周りの人たちに伝えてくれることに期待しています。
西澤師範、ありがとうございました!次回はどこの地域かな?お楽しみに!![]()
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