

東京生き物クラブ (東京都)
3月上旬に東京郊外の小川で捕獲したコオニヤンマのヤゴを水槽で飼育し、4月19日に羽化を観察することができました。羽化し羽がしっかり伸びた頃合いをみて、トンボを慎重に運んで元の地点で放しました。
ヤゴの飼育は餌が難しく、たまたま水槽内の生きている小魚やオタマジャクシを捕食できた個体だけが羽化し、他の3個体はまだ水槽で泳いでいます。
メンバーが、水槽から出て壁を登っているヤゴを発見して、大喜びで報告してくれました。サポーターの大人も一緒に羽化を観察し、ヤゴの一挙手一投足に2人で歓声を上げること1.5時間。蛹から出た後も、刻一刻と変化する様子に目が離せませんでした。
羽化が終わって数時間待ち、トンボが少しだけ移動するような状態になってから、慎重に観察ボックスに移して、運ぶ準備をしました。トンボが中で飛んで傷つかないよう、外が見えないようにした方がいいんじゃないかとメンバーから提案があり、覆いをして慎重に運びました。
放す目的地に着いて、暗くなっていく中で、コオニヤンマが自然に飛翔するのを待つ間のドキドキする気持ちと、元気に飛び立ち、高い木々を超えて行ったときの嬉しさと寂しさは、宝物のような経験でした。
生き物は本当におもしろい。
東京生き物クラブ(東京都)
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