

2025.09.10 掲載
秋田県からは4枚の応募があったよ。その中から2枚をご紹介。
沼田師範よろしくお願いします!
秋田県 その1
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SDGs |
ひろおもてエコクラブのみなさんへ
師範から一言!
ひろおもてエコクラブのみなさん、こんにちは。みなさんの壁新聞は、情報量は多いのですが、カラフルな色紙を使い、全体がわかりやすく、とても読みやすいレイアウトになっています。イラストもしっかり描かれていて、ホタルの金のおしりが、かがやいています!
上段(だん)は、活動の感想や伝えたいことなどをレポートしてくれました。例えば「ザリガニ釣り」は、みんなで、約130匹(ひき)もつりあげました。がんばりましたね!
一方で、ザリガニは駆除(くじょ)の対象だと学び、"かなしくなりました"と書いています。アメリカザリガニは、2023年6月に「条件付特定外来生物(じょうけんつきとくていがいらいせいぶつ)」に指定されました。つかまえた個体は、専門家の指示(しじ)に従い、飼(か)うならば外で繁殖(はんしょく)しないよう、責任をもって寿命まで世話することが求められています。
とっておきのゴシドウ★
下段では、みなさんの日常にも影響が出てきた「ぼくたちとクマ」について、メンバーで調べ、考えて、話し合った対策をまとめてくれました。"クマにとって魅力がない場所にする"、"人間がクマのことを知って対策をしないと解決しない"という言葉はとても重いです。そして壁新聞でも紹介された【クマダス】で、日々、目撃(もくげき)情報が増える中、その対策は急がれています。
北海道の知床財団さんのHPに、観光客がソーセージを投げ与えたことから始まった悲しいヒグマのエピソードがあります。野生動物の餌(え)づけは、論外(ろんがい)ですが、アメリカザリガニもクマの問題も、私たち人間の行動が大きく関わっています。だからこそ、しっかりと向き合い、解決のための歩みを止めないことが大切です。
また、みなさんが活動の中で気づいたこと、学んだことなどを教えてください。一緒に考えていきましょう。
【参考リンク】
床財団『「ソーセージの悲しい最期」のお話』
https://www.shiretoko.or.jp/activity/higuma/
ツキノワグマ等情報マップシステム【クマダス】
https://kumadas.net/
地域事務局からの応援メッセージ【秋田県】
秋田県の熊の話題は全国ニュースでも取り上げられ、いかに安全に共生していくかが喫緊の課題となっています。そんな注目の話題をタイムリーに取り上げ、 年上の中学生メンバーがみんなの意見を引き出してまとめあげているところが、この作品の素晴らしいところです。
サポーターのコメントにある通り、個性的な熊たちのイラストもさることながら、ホタルの光が金色の折り紙で作られているなど、細かい工夫が紙面いっぱいに詰まった大作ですね!
あきた緑の少年団のみなさんへ
師範から一言!
あきた緑の少年団のみなさん、こんにちは。みなさんは「すぎっちと学ぶ!森林のこと」のテーマで、秋田杉について調べたり、体験したことをまとめてくれました。
まず、大活躍(かつやく)の語り手のスギッチは、元・秋田県の公式マスコットキャラクターですね。中央の「森林学習」「森の工作」のイラストは秋田の県のかたちで、みなさんの強い"秋田愛"を感じました。また、「柾(まさ)目と板目」のイラストは、目のちがいをていねいに描き分け、けずりたての木の香りまで感じられるような力作です。ほかにも、2㎝の赤ちゃん杉と、58mという圧倒(あっとう)的な存在感の巨木「きみまち杉」の対比など、秋田杉のへの理解を深めることができました。
また秋田杉は、古くから建材や生活用品などに欠かせない素材です。「大館曲げわっぱ」は、100年以上の歴史があり伝統的な技術で作られる国の「伝統的工芸品(でんとうてきこうげいひん)」に指定されています。私は東京に住んでいますが、自宅の1壁に秋田杉の内装材を使わせてもらいました。時が経(た)っても、美しい艶色(つやいろ)と温かみがあり、癒(いや)されます。
とっておきのゴシドウ★
気になっている「花粉症の人は大変」問題ですが、今、花粉量が少ない品種の研究が進んでいるようですよ。植え替えられていくと、安心できますね。
一般的に森林は、多様な生物を育んだり、雨水をたくわえ保水したり、樹木の根が地面をしっかりつかみ山をくずれにくくするなどのほか、新聞にもある地球温暖化の原因の二酸化炭素(CO2)の吸収・固定(こてい)という大事な役割(やくわり)があります。秋田杉は植林(しょくりん)もされていて、成長時の二酸化炭素の活発(かっぱつ)な吸収が期待(きたい)できます。また、さまざま活用されるため、木製品(せいひん)として長い間の固定(こてい)も見こまれます。
あきた緑の少年団のみなさんの森を守る活動はとても重要です。これからも地元秋田から、秋田杉のすばらしさを、発信し続けていってほしいと思います。
地域事務局からの応援メッセージ【秋田県】
写真やイラストが上手に取り入れられていて、真ん中には秋田県の形がデザインされている、センスがキラリと光る作品です!写真にあった、2センチ程の赤ちゃん杉は初めて見ましたが、それが大木に育つとは感慨深いですね。杉材には衝撃吸収効果や防カビ防虫効果もあるという点、勉強になりました。今は退職してしまった県マスコットの「スギッチ」 も素敵に配置されています。現在の県マスコット、「んだッチ」 もよろしくお願いします。
沼田師範、ありがとうございました!次回はどこの地域かな?お楽しみに!
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秋田県 その1
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2023年の壁新聞道場一覧はこちら https://www.j-ecoclub.jp/kabe/202403312023.html
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