壁新聞道場! バックナンバー

壁新聞道場!

【壁新聞道場!】たのもーーーう!静岡県 その⑦

2015.08.19 掲載

静岡県は20枚のかべ新聞の応募があったよ!その中から5枚をご紹介。
今週は池田師範です。よろしくお願いしまーす!

静岡県 その① その② その③ その④ その⑤ その⑥ その⑧



15-22-01.JPG
静岡市「イオン清水チアーズクラブ」

15-22-02.JPG


15-22-03.JPG
富士市「青葉台児童クラブ」 三島市「三島市環境探偵団」①
15-22-07.JPG 15-22-13.JPG

 

イオン清水チアーズクラブ①の新聞を書いてくれたみなさんへ
師範から一言━─━─━─━─━━─━─━─━─━─━─━━─━─━─━─━─━─━━─━─━─━─━

世界で森の割合が多い国どうしをくらべた「ノルウェーとフィンランドと日本の気持ちのちがい」の記事は、“気持ち”をくらべたところがおもしろい見方だと思います。文章にはデンマークが出てきて、フィンランドが出てきませんが、フィンランドも森がたくさんあることにほこりをもっているということですよね?!

子供の頃から森でたくさん遊びながら、森のめぐみを感じていると、身近な森や木に愛着がでて、生活の中でも日本の木を使おうという気持ちにつながるような気がしますがどう思いますか?家の中のどんなところに木が使われていて、それは外国の木なのか日本の木なのか、しらべてみるとおもしろいかもしれませんよ。この新聞をみて、森に遊びにでかける人がふえるといいですね。

 木を使って箱を作ったり、ターザン遊びをしたのですね!写真の様子をみると、まさに「木を楽しく利用する」の言葉通り楽しそうな笑顔で、新聞をみた人もいっしょに遊びたくなります。木の箱はきっと木の良い香りがしたことでしょう。

皮むき間ばつは、変わった間ばつ方法なので、皮むきをしている様子の写真をのせてくれて分かりやすいです。皮をむいて数年たつと立ったまま枯れしてしまいますが、木の重さはなぜ軽くなるのでしょう?じつは森に立っている木は半分くらいが水の重さです。乾そうする前に森から運びだすとなると、水もいっしょに運ぶので大変です。特に日本は山のしゃ面が急なので、皮むき間ばつをして軽くなると運ぶのがらくになります。

とっておきのゴシドウ★・・・・・・★・・・・・・★・・・・・・★・・・・・・★・・・・・・★

「世界の森の確率」とありますが、“確率”というより“比率”や“割合”という言葉が内容に合っていると思いますよ。

文字の大きさや上下に大きく分かれた新聞の構成はとても見やすくなっています。一方で1つの文章の中でもなんしゅるいもの色のペンが使われているので、近くの写真や絵が目立たなくなっています。読む人に注目してほしい文字の色だけを変えるなどの工夫をすると、もっと見やすい新聞になるはずです。

外来種については感想にも書いてくれましたが、身近なところにあまりにも多くてびっくりしたことでしょう。ミシシッピアカミミガメというと聞きなれないかもしれませんが、小さいうちはミドリガメとして売られていたので見たことがある人も多いでしょう。何十年も飼育できないので外に放したり逃げたりしたものが、天敵の少ない日本でふえてしまいました。えいきょうを受けている物を新聞でまとめてくれたように、地いきの自然がこわれてしまいます。ところで、外国ではなくて、日本の生き物であれば他の地いきの生き物をもってきても大丈夫でしょうか?ぜひ、みんなで考えてみてください。

 

イオン清水チアーズクラブ②の新聞を書いてくれたみなさんへ
師範から一言━─━─━─━─━━─━─━─━─━─━─━━─━─━─━─━─━─━━─━─━─━─━

この新聞は、すばらしい内容の記事があふれていますが、特に静岡の問題として、竹が増えすぎるということが書かれているところがいいと思います。それが書かれていることによって他の記事とのつながりをきょうみぶかく読むことができます。

写真をみると、竹林がとても暗いことが分かります。竹に限らず地面に日光がとどかなくなった森からは植物や生き物がへってしまいます。竹をくだいた粉でたい肥を作るのは初めて聞きましたが、「なるほど」と思いました。粉さいきで竹をくだくことができますが、竹はかたいのでくだくのはかなり大変なさぎょうです。ところで、竹を切って山から運ぶのと木を切って山から運ぶのはどちらが大変だと思いますか?竹は軽くて運ぶのが楽に感じますが、中が空っぽな竹はかさばって一度にたくさん運べないので、車で運ぶ場合はガソリンをたくさん使ってしまうことになります。

「まとめ」にも、静岡での竹についての感想が書いてありますね。全国的に竹は問題になっているので、このような新聞でお互いを知り、いい利用方法を参考にしながら日本中で取り組めるといいと思います。竹の利用は全国的にこころみられているので調べてみるとおもしろいですよ。

バームクーヘンつくりは楽しいし、美味しいし私も大好きです。スギの葉を使って火をつけたのですね。記事にはあたりまえのように書いてありますが、スギの葉は油分を多く含んでいるので火おこしするのにあるととても助かります。ふだんの生活ではマッチで火をつけることもないので、マッチを使ったのもいい経験だと思います。

とっておきのゴシドウ★・・・・・・★・・・・・・★・・・・・・★・・・・・・★・・・・・・★

「なぜ緑に見えるの?」という記事は、セロファンを使うと分かりやすいです。葉っぱには初めから緑色(これが葉緑体です)と黄色が重なっているので、2色のセロファンを重ねてみてください。そして秋や冬になると緑色が消えるので、緑色のセロファンをとります。その黄色の状態が秋の「黄葉」です。そして葉っぱが落ちそうになると葉っぱで作られたえいようの行くところがなくなり、赤色に変化して「紅葉」になります。黄色と赤色のセロファンを重ねるとオレンジ色になるので、なぜオレンジ色にみえる葉っぱがあるのかも分かりやすいと思います。

「めぐる森の力」は、日本の森(特に人が植えた木)をこれからどうするかという大事な内容です。今の日本は世界的にも森林の割合が多い国ですが、日本の森にある木をあまり使わないできてしまいました。すぐに利用できる成長した木が今はたくさんあるので、成長した木を使って、苗を植えるというサイクルをつづけていきたいものです。

 

イオン清水チアーズクラブ③の新聞を書いてくれたみなさんへ
師範から一言━─━─━─━─━━─━─━─━─━─━─━━─━─━─━─━─━─━━─━─━─━─━

カヤックをこぎながら、きれいな海とその海で泳ぐエイを見たなんて、とてもきちょうなたいけんをしましたね!「まとめ」をみても伊豆のキレイな海とそこにいる魚のこと、そして山と海のつながりが心に残ったことが分かります。山と海がつながっていることを感じてくれたことは、大切な気付きだと思います。海にゴミをすてないだけでなく、森も大切にしないと生き物がたくさんいるキレイな海にはならないということです。気付いてくれたように、森と海は水でつながっているので、森の土じょうにしみこんで川から流れてきた水はミネラルをたくさんふくんでいます。山の天然水とかミネラルウォーターをお店でも売っているのを見たことがあると思います。そのミネラルで海のプランクトンが育ち、プランクトンを食べる貝や魚たちで海がにぎわいます。

じびきあみではたくさんの魚がとれて良かったですね!海のめぐみに感しゃしながら、おいしく魚をいただくことも大切です。しょくたくに並ぶ食べものは、はじめからお店にあるわけではないので、自然の中で見たり食べたり聞いたりするけいけんを通して、生き物や自然に感しゃする気持ちがでてくると思います。

かつおぶしをけずるたいけんも楽しそうですね。けずりたてのかつおぶしの香りを新聞でかげないのが残念です。かつおぶしをけずっているときに、きっと香ばしい匂いがただよっていたのではないかと思います。五感をつかった体験をどんどんしてください。

とっておきのゴシドウ★・・・・・・★・・・・・・★・・・・・・★・・・・・・★・・・・・・★

地図があるので、西伊豆のどの辺りかが分かってよいアイデアです。カヤックやかつおぶしをけずるたいけんをしている写真もあるので、新聞をみていてその様子がよく伝わってきます。
いくつかの写真にはそのまわりに何をしているところか説明がありますが、説明がない写真もあるので、その写真で何を伝えたいのかを一言でいいので書いてくれると、もっと分かりやすい新聞になると思います。例えば、左上すみにある風景はどこの写真か地図にしるしをつけたり、カネサ商店さんの新聞記事の写真で何をしているところか書いたりといった工夫です。



青葉台児童クラブさんへ
師範から一言━─━─━─━─━━─━─━─━─━─━─━━─━─━─━─━─━─━━─━─━─━─━

タイトル「東芝キャリア工場見学したよ」「水質実験をしたよ」がパッと目につき、見やすいデザインになっています。タイトルの文字は折り紙の切り抜きで作ったのかな?!文字をはりつけてある“まる”や“しかく”の折り紙も文字が目立つような工夫がされていて、折り紙をうまく使ったいいアイデアだと思います。

モノづくりをしている会社の中には、感想にもあるように環境のことを考えた活動をしている会社がふえてきています。環境にやさしいモノをつくったり、モノづくりに必要なエネルギーを少なくしたり、動物や植物がくらす自然を守ったりとさまざまです。しき地の中の自然でカエルを見つけたということは、カエルがくらせる自然があるということです。カエルがくらせる自然はどんな場所でしょうか?エサがあることと、卵を産んだりオタマジャクシが暮らしたりするための水辺が必要ですね。カエルの種類によっては山でくらすものもあるのでどんなカエルだったかしらべてみるのもおもしろいでしょう。

環境のかつどうは、体験することがとても大事ですが、それをふり返るということも同じく大事です。みんなが絵日記づくりをして発表会をしたのはいいことだと思います。自分の気付いたことを思い起こして、他の友達の考えもきちんと聞くことをくり返していってください。

その他の活動はごみに関する活動が多いですが、それだけ大切なことということです。日本の江戸時代はモノを大切にして、多くのものをリサイクルして利用していた生活といわれていますが、今はたくさん作ってたくさんすてるという生活に変わってしまっています。

とっておきのゴシドウ★・・・・・・★・・・・・・★・・・・・・★・・・・・・★・・・・・・★

太陽光発電システムの写真がはってありますが、これをみてどんな感想をもったかぜひ知りたいなあ。家の屋根に太陽光パネルをつけているのを見たことがあれば、それと比べてどうだったでしょう?自然のエネルギーをどのようにどれだけ利用していくかは、大人たちもいろいろ考えていますが、ぜひみんなもエネルギーにも目をむけていってほしいと思います。

PH試験紙やCODパックテストなどはむずかしく感じたかもしれませんが、水がどんな状態か調べるときによく使う方法です。水がにごっていると汚れているように見えますが、透明でもきれいとは限らないということが分かったと思います。汚れている水に、薬品をいれたり、ちんでんさせたりして、ろかすることで水がきれいになることを実験で学べたのはよい経験をしましたね。工場排水はいろいろな方法できれいにされて、さらに本当にきれいになったかを調べて川などに流されています。

 

三島市環境探偵団①の新聞を書いてくれたみなさんへ
師範から一言━─━─━─━─━━─━─━─━─━─━─━━─━─━─━─━─━─━━─━─━─━─━

シカのつのを見つけたのは運がいいですね!感想をみるとおどろいた子もいたようですが、シカのつのは毎年ぬけて生えかわります。ぬけてから生えはじめは、“つの”というよりふくろをかぶっていて先もとがっていません。それが秋にむけてのびていくと、ふくろがやぶれて、とがったつのになっていきます。毎年ぬけてしまうものなのに、何のために役に立っているのか考えてみてください。

いろいろな種類のキノコに出会ったのですね。キノコはどこに生えていましたか?土の上ですか、それとも木についていましたか?キノコは植物や動物を分解して土にもどすというとても大切なやくわりをしています。かれた木に多くついているのは、それを分解するためです。歩きにくいほど木がたおれていたようなので、きのこもたくさん生えていたのかもしれません。昆虫から生えているキノコもあるのですよ。キノコを見つけたら、どこに生えているかを、ぜひかんさつしてみてください。

たくさん生えていた花はともてくさかったようですが、きゅう覚を使ったよい体験ができたと思います。図かんをみていても、においまでは体験できません。キイチゴの甘ずっぱさは自然のめぐみです。この味覚を使った体験も自然の中でしかできないことです。自然の中ではぜひ五感(きゅう覚、味覚、し覚、ちょう覚、しょっ覚)を使って楽しんでください。

源兵衛川の水はとうめいでとてもきれいですね!赤い石が水をきれいにしてくれるとはおもしろいです。おそらく小さなあながたくさんあいている石なのかな?!ミシマバイカモがたくさんあるようなところにも、その赤い石はあるのでしょうか?絶めつきぐ種になってしまっているミシマバイカモを守るには、そのかんきょうも守ることが大切です。ぜひこの川がきれいであり続けるように活動をつづけてください。

とっておきのゴシドウ★・・・・・・★・・・・・・★・・・・・・★・・・・・・★・・・・・・★

富士山のパンフレットのようなものと、登山に必要な装備、源兵衛川の説明の切りぬきがはってありますが、パンフレットや切り抜きは他の人の写真や記事になってしまいますので、みんなの字で書いてくれると、もっとよい新聞になると思います。

サワガニはきれいな川のめじるしになる生きものの1つです。夏にはおなかに卵や子ガニをかかえたメスが見つかるかもしれませんよ。
生きものをつかまえたら、ぜひじっくりかんさつしてみてください。ハサミもふくめると、あしの数は何本でしたか?エビやザリガニも見つけたらあしの数をかぞえてみましょう。
 

池田師範、ありがとうございました!次はどこの地域かな?お楽しみに!

エコまるjumping.bmpのサムネール画像静岡県 その① その② その③ その④ その⑤ その⑥ その⑧

ご意見ご感想もお待ちしております!
〒103-0002 東京都中央区日本橋馬喰町1-4-16 馬喰町第一ビル9階
公益財団法人 日本環境協会
TEL:03-5643-6251 FAX:03-5643-6250
Email: j-ecoclub@eic.or.jp

師範紹介ページはこちら! その① その②

2013年度の壁新聞道場一覧はこちら http://www.j-ecoclub.jp/kabe/201501071712.html

2012年度の壁新聞道場一覧はこちら http://www.j-ecoclub.jp/kabe/201204191131.html