壁新聞道場! バックナンバー

壁新聞道場!

【壁新聞道場!】たのもーーーう!茨城県 その①

2017.05.17 掲載

茨城県は14枚のかべ新聞の応募があったよ!その中から八溝自然たんけんたいさんをご紹介。
今週は岡本師範です。よろしくお願いしまーす!

茨城県 その② その③ その④

大子町「八溝自然たんけんたい」
17-08-14.JPG

 

八溝自然たんけんたいのみなさんへ
師範から一言

八溝自然たんけんたいのみなさん、こんにちは!みなさんが作ってくれた壁新聞を読みました。とってもていねいに生き物調べをしていることにまず、ビックリしました。久慈川や支流の川や水田、森の中の調査もやりました。滝のある袋田にも行きました。森と水辺がある里山の生き物も調べました。生き物は水の中の魚や水生昆虫、そして川のまわりにいる鳥や植物、それだけではありません。家や学校、田んぼや草原でトンボもたくさん見つけました。それだけではありません。イノシシ、テン、モグラ、マムシやシマヘビなど動物も見つけました。ビックリ!!

このようないろいろな所の生き物を調べているのは、じつはサシバが元気よく、たくさん飛んでほしい願いからですね。サシバの鳴き声“ピックイー、ピックイー”がたくさん聞こえる、そしてすがたがたくさん見られる大子町にしたいとの願いから生き物調べをやっているのですね。

大子町に限らず日本の各地でサシバが少なくなっています。それは水田で働く人が高齢化などで少なくなり、水田がなくなっていることや里山も手入れをする人が少なくなっていたり、手入れをしない:昔は炭を作るために里山の木をちゃんと手入れしていた:などでカエルや昆虫などや魚、ヘビなどが少なくなってしまったことです。生き物が少なくなれば、みんなも気が付いていますが、サシバのエサが無くなってしまい、南の方からもどってくるサシバがいなくなってしまうのですね。

そんなことから、みんなはどんな生き物がいるか?生き物の数はどのくらいいるか?などを調べているのですね。生き物をもっと増やすためには、生き物が生きている所をもっとふやすことが必要です、きれいにすることが必要です、などに気が付いて、いくつか提案をしてくれました。里山の小さな田んぼをいつまでも耕作できるように、農家に補助制度を作ってください、農家の人たちに自分たちの田んぼやまわりに貴重なサシバがいますので、例えば、農薬はたくさん使わないようにして、カエルや虫、魚などの生き物がたくさん生きられるようにして下さい、日本だけで守るのは限界があるのではないかな?と考えサシバが住む東南アジアの人々とも交流をもって、サシバをだいじにしましょうとする運動を進めたいなど、とっても大事なことを考えてくれましたね。

見つけた生き物の名前がたくさん書いてありました。サポーターの方が教えてくれたのかも知りませんが、みんなは日頃から生き物に関心をもって、観察しているのでしょう。そして名前もたくさんおぼえたのでしょう。すごいなー!そしてみんなが見てこんな形かなーとウスバキトンボ、ヘビ、はな、虫、チョウ、魚、やまうさぎなどの絵を書いてくれました。色をつけてサシバ、カニ、クワガタ、あさがお、カエルなどの生き物を書いてくれたのはサポーターの方かな。この壁新聞は生き物でいっぱいです。八溝自然たんけんたいのみんなは、生き物の名前だけでなく形も知りました。どこに住んでいるかも知りました。生き物の博士になったのだと思います。都会に住んでいるお友だちからみると、八溝自然たんけんたいのみんなは、とってもうらやましいところに住んでいるなーと思いますよ。

このような自然があふれるところで生き物といっしょに住んでいるみんなは、もう一つ大事なことにも気付いています。里山だよりに書いてありました。生き物の命を大事にしよう。サシバのためだけではありません。私たち人間が生きるために、住むためにも自然をだいじにする、生き物の命を大事にすることがとても大切なことですね。そんなことをみんなは自然活動の中から勉強し、気が付いたと思います。すばらしいことですよ。

みなさんの活動の中でとっても感心することも発見しました。それはほかの団体と協力して活動していることです。大子くらしの会、かすみがうらかんきょうセンター、自然保護協会、おひさま水の会、日本野鳥茨城の会と協力して活動しています。それぞれの団体が得意とする活動があるでしょう。そのようなところと協力することでみんなの活動もはばが広がり、なかみもレベルアップすると思います。

里山だよりをいっぱい発行しているようですね。その時期その時期のとくちょうてきなできごとや発見が書いてあります。秋のトンボ特集では、見つけたいろんなトンボのことが書いてありました。アキアカネ、ミヤマアカネ、ウスバキトンボ、ショウジョウトンボ、ハッチョウトンボなどは、どんな色をしているのかな?どこから来るのかな?大きさは?田んぼの上を飛んでいて下には降りませんというトンボもいるのですね。

とっておきのゴシドウ★

自然観察の大事なことは、5感(目、耳、鼻、口、皮膚)をはたらかせて感じることだそうです。みんなも生きものさがしで目でいっしょうけんめいさがしました。ピックイー、ピックイーとサシバの鳴き声、コロ、コロ、コロとカジカガエルの鳴き声を聞きました。ウグイスのさえずりを聞きましたね。ヤゴやザリガニを手の上にのせてさわりましたね。においはなかったかな?奥久慈憩いの森で食べるチャンスはあったようですが、ピザだから自然とはちょっとちがうかな?いやいや自然の中で食べたので、とってもおいしかったよ!と言う声が聞こえそうです。

これからもサシバが増えるようにみんなの自然をだいじにする、生き物をだいじにする活動を続けてください。サシバが増えました!という報告を楽しみにして待ってます。

岡本師範、ありがとうございました!次はどこの地域かな?お楽しみに!
5koi.jpg

茨城県 その② その③ その④

ご意見ご感想もお待ちしております!
〒103-0002 東京都中央区日本橋馬喰町1-4-16 馬喰町第一ビル9階
公益財団法人 日本環境協会
TEL:03-5643-6251 FAX:03-5829-6190
Email: j-ecoclub@eic.or.jp

師範紹介ページはこちら! その① その②

2016年の壁新聞道場一覧はこちら http://www.j-ecoclub.jp/kabe/201703311342.html
2015年の壁新聞道場一覧はこちら 
http://www.j-ecoclub.jp/kabe/201603301552.html
2014年の壁新聞道場一覧はこちら http://www.j-ecoclub.jp/kabe/201501071712.html

2013年の壁新聞道場一覧はこちら http://www.j-ecoclub.jp/kabe/201204191131.html