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【壁新聞道場!】たのもーーーう!栃木県 その⑧

2016.09.28 掲載

栃木県は21枚の応募があったよ!その中から3枚をご紹介。
今週は岡本師範です。よろしくお願いしまーす!
 

栃木県 その① その② その③ その④ その⑤ その⑥ その⑦ その⑨

栃木県は21枚の応募があったよ!その中から3枚をご紹介。
今週は岡本師範です。よろしくお願いしまーす!

宇都宮市「東峰エコキッズ」

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東峰エコキッズ①の新聞を書いてくれたみなさんへ
師範から一言━─━─━─━─━━─━─━─━─━─━─━━─━─━─━─━─━─━━─━─━─━─━

壁新聞を見ると東峰エコキッズクラブのみんながとても楽しそうに活動しているのが分かります。生き物に触って、ほら、捕ったよという笑顔がすばらしい!さしばの里協議会の人の話を聞くようすやタモを使って生きものを捕っているようすなど真剣な表情ももいいねー!アメリカザリガニのパエリアを見て、わーおいしそう!とびっくりしている顔もいいですねー。

最初は誰でも尻込みするのでしょう。でも名前を知ったり、生きものの動きを見たり、目の前で生き物を実際に見たり、さらにタモの使い方を教えてもらったりすると、今度は尻込みすることなく、自然の中や、生きものの中に入っていけるようになったようで、素晴らしいですね。最近は虫などの生きものに触れられないこどもだけでなく、大人の人も触れない人がいるようで、残念ですね。東峰エコキッズクラブのように、生きものに触れる経験を作ってあげるのは、とても大切なことだと思います。

川幅が1m20cmで深さが5~30cmとこども達にはちょうど良い川がありましたね。川にはいって遊ぶのは、こどもには大変楽しい、うれしい活動だと思います。遊ぶだけでなく生きものをつかまえる経験もしたのですね。そして生き物の名前も分かると楽しさ、うれしさが何倍にもなるでしょう。捕まえた生きものの一覧表がありましたが、こんなにたくさんの種類の生きものを見つけたとは、驚きです。まだまだ自然がいっぱいある川なのですね。このような自然が近くにある幼稚園・保育園は、こどもの成長、発達にはとても恵まれているのではないでしょうか?

タモでどうやって生きものをつかまえるか?水草の所を足でがさがさとタモの方に向かってやると魚などが飛び出してきてタモの中に入ります。あるいはアメリカザリガニは後ろにさがる習性があるので、ザリガニの後ろにタモを置いて前から追いかけるようにすると、ちゃんとつかまえることができるなど、いろいろと教えてもらったと思います。むやみやたらと網、タモですくってもなかなか捕れないですね。こんな経験や知識をこども達は学べたのでしょう。

水質調査もやったのですね。こども達にはとても難しかったと思います。先生たちの勉強になったのではありませんか?でも色の変化で水のきれいさ、きたなさが分かるということで、こども達も興味を持ったかな?

川の水調査というキットを購入して川のきれいさ、きたなさを調べました。リン酸態リン、アンモニウム態窒素、硝酸態窒素とか亜硝酸態窒素とかなかなか難しい分析をしました。もっともこのキットは水を吸い込むだけで色が変化してきれいさ、きたなさが分かる簡便な方法ですね。指を水につけてはいけない、温度によって色が付くまでの時間が違いますので、時間を守って色を判定するなどの注意はちゃんと守ったと思います。

来年の壁新聞にこどもの字があったらとてもうれしいです。待ってます。

サポーターへのとっておきのゴシドウ★・・・・・・★・・・・・・★・・・・・・★・・・・・・★

川のまわりに田んぼや畑があって肥料が流れ込んでリンや窒素が増えたようであると考えました。その通りでしょう。従って、肥料が流れ込んで川の水が よごれたと考えるのが常識かと思います。肥料をまかない冬場はリンや窒素は少ないことを調べることも良いと思います。肥料の汚れだけだとまだ良いですが、 日本のあちこちでは農薬をまいて、草や水が農薬で汚れて、生きものがとても少なくなったり、絶滅したりしているそうです。みんなが調べた川では農薬の影響 はなかったですか?もっとも農薬で汚れていた場合は、こども達を連れていくことはできませんね。畑や田んぼのお百姓さん達とこどもたちがお話する機会も、 そのうちにやるのはどうでしょうか? 

壁新聞は、幼稚園・保育園の先生方が書いて作ったかと思います。まだまだこどもたちには難し いでしょう。よく分かりますが、こどもたちの喜びの声や楽しい声、うれしい声、ビックリした声なども直接聞きたいですね。下手でも良いです。一言、こどもたちが書きましたというところも欲しいですね。

とっても分かりやすい壁新聞であり、こどもたちが自然が大好きになった先生方の努力には敬意を表したいと思います。

 

東峰エコキッズ②の新聞を書いてくれたみなさんへ
師範から一言━─━─━─━─━━─━─━─━─━─━─━━─━─━─━─━─━─━━─━─━─━─━

東峰エコキッズクラブのみなさん、とっても楽しそうですね。私はアメリカザリガニを捕まえたよ。カエルだってつかまえることができるよ。ビックリ!!ぼくもアメリカザリガニを捕まえたよ。ぼくは、魚を捕まえたよ。うれしいなー。生き物に触れられなかったみなさんが平気で生き物に触っているのが、良いですねー。

タモで捕まえた生きものは何だろうと好奇心いっぱいで覗き込んでいるみんなの表情もいいですねー。大人の漁師の人も網を引き揚げて何が捕れたかを調べる時は、みんなと同じように期待と不安でいっぱいかと思います。こどもでも大人でもこの瞬間の気持ちは同じようですね。

みんなに教えてくれるサシバの里協議会の人たちが守っているサシバの里が、守っていかなければいけない大切な里地里山に選ばれたようで、良かったですね。みんなが勉強するところが非常に大切な里地里山だったのですね。そんなところで自然の勉強、体験ができるみんなはうらやましいですね。これからも毎年、自然探検や勉強をして自然大好き人間、生き物大好き人間になってください。

東峰エコキッズクラブの壁新聞①と②は全く同じようですが、2つの壁新聞を作ったということは、何か言いたいことや訴えたいことが違うのだと思います。何が違うのでしょうか?
そこのところをはっきりと書いて頂き、新聞の構成も違えると良いと思いますが・・・

サポーターへのとっておきのゴシドウ★・・・・・・★・・・・・・★・・・・・・★・・・・・・★

応募用紙にはサポーターの方が書いていま すが、自然が大好きなら、自然を守ろう=自分たちができることは何かな?ということで、ごみはあまり出さない、ごみ箱に分別して捨てる、食べ物は、粗末に しないで食べるなど、自然とこどもたちの口から出てきました、と書いてあります。このようなことを新聞にこどもたちの字で書いてくれると、もっと素晴らし い新聞になるのではないでしょうか?

水質調査は、壁新聞①でも書きましたが、こどもには難過ぎると思います。生き物さがしだけに活動をしぼっても良いのではないでしょうか?幼稚園児・保育園児の活動として壁新聞にした方が、こどもらしさが溢れ出ると思いますが、如何でしょうか?

幼稚園新聞、保育園新聞として保護者の方に活動を知ってもらうのであれば、このような新聞作りがふさわしいと思いますが、こどもエコクラブの活動を紹介するとなると、もっとこどもが前面に出る新聞作りにすることも考えて頂くと良いかなーと思います。

 

東峰エコキッズ④の新聞を書いてくれたみなさんへ
師範から一言━─━─━─━─━━─━─━─━─━─━─━━─━─━─━─━─━─━━─━─━─━─━

東峰エコキッズクラブのみんなが作ってくれた壁新聞:しぜんがだいすきは、とってもすばらし新聞になっていますよ。何がすばらしいかというと、やまの中で、川の中で、水の中で、どろんこの中で、石がいっぱいある川原で、きのぼりをして、火にちかづいて、などなどみんながたいけんして、いっぱいきがついたことがありました。おとなの人がおしえてくれたのではありません。みんながきがついたことを、みんなの字で、ことばでかいてくれました。とってもいいよー!!

さいごにみんなは「しぜんがたいせつ」「ちきゅうがたいせつ」と、きがついたので、かべしんぶんに書いてくれましたが、なぜ、たいせつなのか、をもう ちょっとくわしく書いてくれるとうれしいなー!やま、かわ、のはらだいすきで、ぼくたち、わたしたちのたからものですと、きがついて、書いてくれました。 やま、かわ、のはらのたからものはなんですか?

こんなすばらしいけいけん、たいけんをした東峰(ひがしみね)エコキッズのみんながしぜんがだいすききになるのはあたりまえですね。やまがすき、かわがすき、のはらがす き、いきものがすき、はながすき、木がすき、いろんなものがすきになってくれましたね。だからみんなはしぜんをこわさないように、だいじにして、まもって ください。

とっておきのゴシドウ★・・・・・・★・・・・・・★・・・・・・★・・・・・・★・・・・・・★

サポーターの人たちがかんがえてくれて、こどもたちにはじっさいにたいけんさせ、けいけんさせることが、とってもだいじです。おとながしんぱいすることをこどもたちはちゃんときがついて、木にのぼっちゃダメ、川はあぶないよ、そこへいっちゃだめ、火はあぶないからいじってはダメ、などなどがじっさい にけいけん、たいけんすることで、こどもがきがついたようですね。とってもすばらしいやり方だとおもいます。

おとなのひとがやっちゃダメだよ、というのをこどもたちはやりたがりますね。そこを細心のちゅういをはらいながら、こどもにたいけんさせることが、サポーターやほごしゃの方がやることですと言うのを、この新聞はよく表現しています。

時にはすこしけがをするのも良いけいけんになるでしょう。いたさがわかると、このつぎからはこどもはきをつけるようになりますね。ナイフはけがをするからダ メ、火はやけどをすることや火事になるからダメ、川はながされるからダメ、生きものはあぶないからさわっちゃダメ、など大きなけがやいのちにかかわること はぜったいにさけるべきでしょうが、少しのことなら、こどもたちがけいけん、たいけんすることが、のちのち大きくなって役にたつのですね。

くわしく書いてくれると、あーそうか!とみんながわかると思います。

☆★サポーターへのゴシドウ★☆

このような経験、体験の場を与えてこどもたちに気が付かせる素晴らしいやり方をこれからも続けてください。

この次の壁新聞では、字は全部こどもたちが書いたよ!という新聞を期待したいですね。

それと大人がダメと言うことは、どうしてか?をこどものことばで表現できるようになると、もっと素晴らしいですね。こどもたちはどうして大人がダメと言う か、分かったようですが、具体的にその理由を書いてみるとどうでしょうか?間違っていてもいいのではありませんか?こどもが考えたこと、そのことが大事であり、素晴らしいことですから。

岡本師範、ありがとうございました!次はどこの地域かな?お楽しみに!
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