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Case36. ~活動から学ぶ主体性と協調性、思いやりの心~武蔵野東小学校エコクラブ(東京都武蔵野市)

2024.01.10 掲載

今月は東京都武蔵野市の「武蔵野東小学校エコクラブ」さんの活動をピックアップ★
今年で発足なんと17年目!学校のクラブとしていろいろな活動にチャレンジされています(^^)

クラブのSDGsアクションsdg_icon_07_ja_2.png
 

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さっそくですがクラブの成り立ちを教えてください。
 

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学校の年間の重点として環境問題に積極的に取り組もうと、小学校4年生~6年生を対象にした任意参加型のクラブとして平成11年に発足しました。武蔵野市環境政策課からの勧めもあり、登録して17年目になります。

 

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クラブの自慢ポイントはありますか。
 

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武蔵野東小学校には、「ひがしむら」というクラブの畑があり、ナスやピーマン、いちご等を栽培し、収穫しています。メンバーにとって自分たちで育てた野菜や果物を食べることは格別なようです。
自然体験活動を中心に楽しみながら学ぶことをモットーとしており、土曜日・日曜日の活動が多いにもかかわらず、毎年多くの入部希望者が集まります。こどもエコクラブでの様々な体験や経験が、いずれやってくる大きな地球環境課題に対して自分事として取り組むためのきっかけの1つになることを願っています。
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小学校の校庭の中にいろいろな野菜を育てることができる畑があるなんてすてきですね。多くの希望者がいるのもよくわかります。野菜や果物を育てる時に大変なことや気を付けていることなどはありますか。


円形2.jpg畑の栽培活動では、今年度も夏の暑さが厳しかったため高温障害や水分不足に注意しました。日かげで育てたり、水やりを欠かさないようにしたり、雑草を抜いたりして農作物を育てる苦労や大変さを体験することができました。食べ物を大切にし、生産者の方に感謝する気持ちを養っていければと考えています。
 

interviewmigi-t2.png武蔵野東小学校エコクラブさんではメンバーに大人気の活動があると聞きました。どんな活動なのでしょうか。


円形2.jpg秋川橋河川公園での自然体験です。秋川では、友だちや先生と川遊びをしたり、バーベキューをしたりして、大いに楽しみます。川の深さや流れの速さに驚いたり、カニや魚を探したり、メンバーみんなで遊びを通して自然に触れました。

 
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秋川はとてもきれいな川なので、たくさんの水生生物を観察できると聞いています。子どもたちにはいろいろな生き物に触れあえるワクワク体験だと思います。川遊びのあとで味わうバーベキューもきっと格別でしょう^^校外活動に加え、地域に根差した活動にも力を入れていらっしゃるとか。

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三鷹駅前などの清掃活動をしています。本校は私学なので、メンバーは都内・都外の様々なところから通学してきているため公立の小学校に比べると「地域愛」は根付きにくいかもしれませんが、このような活動や日頃の挨拶、社会科における地域の探検や学習を通して地域への理解を進めています。
また昨年度からは武蔵野中央公園で開催されている「中央公園ガーデンショー」のお手伝いとして花を植えに行っています。学校のクラブ紹介ページに載せている花壇の写真は「中央公園ガーデンショー」で撮影したものです。
 
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メンバーの楽しそうなようすが伝わってくるすてきな写真ですね^^
どんなきっかけがあったのでしょうか。


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中央公園の担当の方から毎年開催されるガーデンショーの苗植えをしないかというお声がけをいただきました。

4~6年生と学年が違う子どもが参加していますが、活動に対してみんなが平等になるように心がけています。また、花や植え方に対して子どもたちの気づきにつながるようにファシリテートしています。日頃体験的活動が限られているので、土を掘ったり、苗を植えたりする際には楽しそうに会話を弾ませていました。

interviewmigi-t2.png中央公園では具体的にはどんなことをしているのでしょうか。


円形2.jpg昨年9月は10月開催の「武蔵野中央公園ガーデンショー・はなまつり」に向けて、花壇作りのお手伝いをしました。2023年は都立公園150年の記念の年にあたるため、「150YEAR」や「TOKYO PARK」の文字、東京都のイチョウマークやハートの形を作りました。
 

interviewmigi-t2.png様々な活動をすることでメンバーが成長していると感じることはありますか。


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本校は健常児と自閉症児がともに学ぶ学校です。もともとそのような素地があることも相まり、学校の畑での野菜栽培や川遊び、木の廃材でのクラフトなどをする時の協働作業でも、随所に友達を思いやり仲良く活動する姿が見られます。
例えば、自然体験活動として行っている川遊びではひとりで遊んでる子はいませんし、苗の植え方が分からない友達がいればそっと近づいて一緒に植える姿も見られます。収穫した野菜や果物は黙っていても皆、均等に分け合おうとする姿勢が見られるなど、こどもエコクラブの活動を通して主体性と協調性、思いやりの心を学んでいます。

情報化社会において、自然の大切さやチームワークを学ぶことはますます重要になってくると考えています。体験活動を通して、実際に見て、触れて、感じ取ることは生きていく上で重要であり、そういった「良さ」を広めていくということがこどもエコクラブの良さだと感じています。

interviewmigi-t2.pngこどもエコクラブがメンバーの体験活動に寄与できていたらとても嬉しいです。メンバーのみなさんも先生のサポートのもとで楽しく活動しながらいろいろなことを学んでいると感じます。

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「武蔵野東小学校エコクラブ」さん、ありがとうございました!jump_t.pngのサムネイル画像

~全国事務局より~
今年登録17年目となる武蔵野東小学校エコクラブさんは、異学年のメンバーのみなさんがサポーターさんに温かく見守られる中、和気あいあいと活動しているようすが伝わってきました。地域に根差した活動やふだんのフィールドを飛び出しての活動など多彩な活動に取り組みながら、メンバーそれぞれが成長していくことができるクラブなのだと感じます。これからもメンバーみんなでいろいろな活動にチャンレンジしてください!こどもエコクラブ全国事務局も応援しています^^

「リアルヴォイス」では、以下のようなクラブやメンバーたちをとりあげて紹介していきます。
インタビューを受けてもいいよ☆というクラブのみなさん、
ぜひ全国事務局までメールをお送りください!

  1. 地道にコツコツと地域で活動しているよ!というクラブ
  2. ゆかいなクラブ名の秘密、教えます!というクラブ
  3. 大学生・社会人としてがんばっているこどもエコクラブのOB/OG