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Case31.~家族で多彩な活動に挑戦中!~ミナタマエコクラブ(神奈川県鎌倉市)

2023.06.09 掲載

今月は神奈川県鎌倉市で活動している「ミナタマエコクラブ」さんにインタビューします!
今年で発足7年目。ご家族でいろいろな活動にチャレンジされているクラブさんです(^^)

クラブのSDGsアクションsdg_icon_15_ja_2.pngsdg_icon_11_ja_2.png

 

tyarenji3.pngさっそくですがクラブの成り立ちを教えてください。

今の住まいの周辺には、ウグイスをはじめとした多くの鳥や、カタツムリ・カマキリ・トンボなど多くの生き物が身近に生息しています。メンバーの希望から、自宅でメダカ・カブトムシなどを飼い始めたことがきっかけで、もっと生き物や自然に親しむ活動をしたいと思っていました。
当時購読していた新聞で絶滅危惧種に関するカードゲームが開発されたという記事を読んでこどもエコクラブのことを知り、家族でも登録できるとわかって、結成に至りました。

tyarenji3.png「危険生物カードゲーム」がきっかけで登録してくださったなんてうれしいです。
※「危険生物カードゲーム」は、現在配布を終了しております。
ご自宅の周りには野鳥をはじめたくさんの生き物が生息している中、自分たちでもいろいろな生き物を飼育しているなんて、生き物が大好きなんですね。ぜひ詳しく教えてください。

今はメダカ、カブトムシ、ヘビのほか植物も育てています。
メダカは今飼育している世代は3代目です。複数のお友達からいただいたメダカを、近親交配を避けながら育てています。
カブトムシも三代目になります。ご近所の方から野生のメスをもらったところ、とてもたくさん増えました。
ヘビはボールパイソンという種類です。ボールパイソンはいろんな色の個体がいるところが魅力です。
性格は大人しく、名前の由来は、おどろくと丸まる習性から来ています。ボールパイソンはメンバーが将来、自分で繁殖させてみたいと話しています。植物は紫陽花、葉山椒、ローズマリー、ラベンダーなどを育てています。
料理に使ったり、花を家に飾ったりしています。枯れてしまったり、うまく育たないものもあり、試行錯誤です。季節にあわせて形を変える植物から、生き物の力のすごさを感じています。
写真1.bmp image_16883713Web.JPG 写真3.bmpkabutomusi.png
☆☆☆☆【アジサイ】☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆【子メダカ】☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆【メダカ】
写真2.bmp unnamed (4).bmp image_50388993Web.JPG ekomarumusimegane3.png
☆☆☆【カブトムシの幼虫】☆☆☆☆☆☆【ボールパイソン】☆☆☆☆☆☆【ボールパイソンの抜け殻】

tyarenji3.png生き物を何世代にもわたり育てたり、自分で繁殖することを目標にされているのはすごいですね!
生き物や植物が大好きで大切に育てていることが伝わります。
ところで、生き物や植物を育てるほかにはどんな活動をされていますか?
これまでの活動で一番印象に残っているものや取り組んで良かった!と思う活動を教えてください。

みんなで頑張っているものとしてはゴミ拾いの活動でしょうか。
自宅から地元の神社までの往復2.5キロの道のゴミ拾いをしています。
住宅街にはゴミはほとんどありませんが、バス停でちらほらとゴミが現れだし、タバコ・空き缶が増えます。大きな道路に進むに従って、お菓子やパンのゴミ、弁当の容器、ペットボトルと増えていき、たくさんのゴミをまとめて入れた袋など、明らかに誰かが捨てたと分かるゴミも増えていきます。
当時小学4年生だったメンバーは、ゴミを拾うことで「どうしてこういうことができるのか、理解できない」と憤りながら、とても疲れていました。
自分たちの行動できれいになることの実感よりも、住宅街には捨てない(あるいは捨ててもすぐに処分される)のに、だれも見ていないとゴミを捨てる人間の性質にがっかりするとともに、「それでも私は絶対にゴミは捨てない!」と決意をしていました。通りすがりの人達にも声をかけてもらえたのは励みになったようですが、こうした活動を継続するには、エネルギーが必要だなと思いました。

tyarenji3.png2.5キロの道に捨てられた大小たくさんのゴミを拾うことはとても大変かと思います。いっしょうけんめい活動をするからこそ、残念な気持ちになるメンバーの気持ちが分かります。
それでもゴミ拾いを続け、自分はぜったいにゴミを捨てないと決意したメンバーはすばらしいですね。

今後も活動を続けて、種類や捨てられている場所の分類をしてみたいと思っています。
また、ごみ拾いとも関連して、マイクロプラスチック、サンゴの白化について調べて、小学校の調べ学習で発表しました。
プラスチックごみはすぐに「環境に悪そう・だめだ・ゴミを減らそう」とイメージが湧きやすいのですが、メンバー(当時小5)が「マイクロプラスチック」に特定して調査をまとめたことで、小さいから体内に入ってしまいやすいこと・汚染物質を吸着してしまうこと・食物連鎖によって人間にも結果的に害を及ぼすことなどを知り「マイクロ」の危険性がより理解できたようです。プラスチックの構造上、有機物を吸着しやすく分解もされにくいこと、多くの生体に悪影響を与えることなども調べました。
やはりゴミをきちんと処分することに加え、ほかのメンバーの活動を見聞きし、絶対にゴミを捨てないということを心に誓ったようです。

tyarenji3.pngふだんの活動から気になったことを調べ、自分たちの気持ちを発信していくメンバーがすばらしいですね。
ほかにも印象に残っている活動があれば教えてください。


最近の活動では「植林」です。先日「プロントコーポレーション&こどもエコクラブ・湘南の森 緑の活動」に参加しました。
今回の活動では植え方を教えてもらえたのでコツもわかったようですし、メンバーみんなで力をあわせて効率的に活動できるようになったのがよかったです。植樹後は疲れを感じましたが、とにかく楽しかったし、もっと植えたかったようです。大きくなった木に名札がついてるのもぜひ見に行きたいです。
また、このイベントを成功させるために多くの方がなさっている活動やご尽力に頭がさがりました。syokuju-et.png
壊すのは簡単ですが、元の形に戻すのにはたいへんな労力と時間がかかることもわかりました。
メンバーにはたいへん貴重な体験となったと思います。言語化できない感覚もたくさん味わっていると思うので、成長とともにこの活動にはこういう意味があったんだと理解することが増えていくのが楽しみです。

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tyarenji3.png私たち全国事務局も植樹祭に参加いただき、いろいろなことを感じて頂けたことがとても嬉しいです。
ミナタマエコクラブさんは今年で7年目、長年登録してくださっています。
活動する中でサポーターとして大切にしていることを教えてください。


ひとつひとつの活動が、生物を知ることや環境を守ることだけではなく、さまざまな人間社会と密に関わっていることをメンバーが気付けるように声掛けをしています。

tyarenji3.pngこどもエコクラブの活動が社会についてもメンバーが学び、考えていける場になればうれしいです。サポーターさんの声掛けで、きっとメンバーは活動からいろいろなことを感じていると思います。
また、生き物に興味のあるメンバーは全国にたくさんいるので、ぜひ活動レポートで発信してください^^
私も生き物が大好きなので楽しみにしています!

「ミナタマエコクラブ」さん、ありがとうございました!cha-iro.png

~全国事務局より~
ミナタマエコクラブさんは生き物を大切に飼育しながら、ごみ拾い活動や植林活動という多岐にわたる活動にご家族全員で取り組まれていることが分かりました。
いろいろな環境活動を通して社会についても学んでいくという姿勢がすばらしいと思いました。
先日の植林活動でご一緒した際、メンバー、サポーターのみなさんが笑顔で楽しそうに作業されていたことがとても印象深かったです。
今回じっくりお話を伺い、優しい気持ちで生き物に接し、多彩な環境活動にも取り組むメンバーをサポーターさんが温かくしっかりとサポートされていることが伝わってきました。
これからもご家族のクラブとしていろいろな活動にチャンレンジしてください!
こどもエコクラブ全国事務局も応援しています^^

「リアルヴォイス」では、以下のようなクラブやメンバーたちをとりあげて紹介していきます。
インタビューを受けてもいいよ☆というクラブのみなさん、
ぜひ全国事務局までメールをお送りください!

  1. 地道にコツコツと地域で活動しているよ!というクラブ
  2. ゆかいなクラブ名の秘密、教えます!というクラブ
  3. 大学生・社会人としてがんばっているこどもエコクラブのOB/OG