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「リアルヴォイス」人気コーナー「きみの名は」! ガクアジサイクラブ(愛知県名古屋市)

2021.11.10 掲載

今月のリアルヴォイスは、ユニークな名前のクラブにフォーカスする「きみの名は」!
今回は、愛知県名古屋市、元気な家族のクラブ「ガクアジサイクラブ」さん。ちょっとブルーになる梅雨の時期に私たちを楽しませてくれるガクアジサイの花となにか関係があるのでしょうか?気になるクラブ名にフォーカス!


クラブのSDGsアクションsdg_icon_15_ja_2.pngsdg_icon_14_ja_2.png

それでは早速、インタビューしてみましょう!インタビュー.bmp

interviewmigi-a2.png早速ですが、クラブ名の由来は何でしょう?

ガクアジサイ.jpg


ガクアジ00.jpgメンバーの祖父母宅で樹齢12年の古株を株分けしてもらい、庭で育てている「ガクアジサイ」に由来します。「アジサイ」と聞くと、多くの方が丸い手まり風の可愛らしい花を想像するでしょうが、それとは一風違った見た目の「ガクアジサイ」もとてもステキな花なんです。
一般的なアジサイに比べるとちょっとひっそりした「花」・・・目に留まりにくい「モノ・コト」にも目を向け、広い視野で新しい発見・感動をメンバーとシェアしたいという思いも込めて「ガクアジサイクラブ」と名付けました。

interviewmigi-a2.png子どもたちは「ガクアジサイクラブ」という名前について何か言っていますか?


ガクアジ00.jpgメンバーは「ガクアジサイ」と聞くと、きれいな青色がいつも思い浮かぶといいます。庭のガクアジサイとともに、みんな健やかに育ちますように・・・。

interviewmigi-a2.pngクラブ結成から14年、いつも楽しく活動されているなと感じています。サポーターの祈りがきっと通じているのでしょう^^ そんな元気なガクアジサイクラブさんの得意な活動、何かありますでしょうか?

ガクアジ00.jpg生き物を育てることが好きで、得意にしています。数匹のカブトムシの幼虫を成虫に育て産卵させ、一年後には50匹以上の成虫に増やしたこともあります。
カイコ.jpg他では、メンバーは「蚕(カイコ)」が大好きです。7頭()の幼虫をいただいたことをきっかけに育て続け、2年後にはなんと数百頭!?の数になっていました。次は蚕のまゆから真綿を作ることにも挑戦しようと張り切っています♪
また、蚕のえさとなる桑の木も育てています。庭にはガクアジサイだけでなく、桑の木の他にも数種類の主に果物の木々が茂っていて、季節ごとにメンバーと果実を収穫しています。学区の小学校の子どもたちが校外学習として木々や蚕を観察に来てくれたこともあります。庭がクラブの活動フィールドですね。
※蚕は家畜化動物なので「匹」ではなく「頭」と数えます

やわらかラブm.gifカブトムシ50匹、蚕にいたっては数百頭?!売れちゃいますね^^;
まゆから真綿作りをしてみたいなんて、メンバーの蚕に対する思い入れを感じます★

ガクアジ00.jpg朝ご飯で食べようと「シリアル」に牛乳を入れたんですが、シリアルが牛乳の水分を吸収したとき「シャリシャリ」という音がしました。するとメンバーが「この音って、蚕の幼虫が桑の葉を食べるときの音に似ているね。」とつぶやきました。現代の小学生ではなかなか言えないですよね!思わずみんなで笑うとともに、そうだそうだと納得。蚕を育て、よく観察した経験がないと例えられない表現だと感心しました。蚕の生態を身近に感じられるようになってよかったです。

interviewmigi-a2.png確かに!桑の葉を食べる時の音を聞いていた経験があってこその「自然なつぶやき」ですね。愛情いっぱいで蚕を育てていることが写真からも伝わってきました。
これからやってみたい活動も生き物に関することでしょうか。

ガクアジ00.jpgまた卵から蚕を育てたいです。昆虫が苦手という方もいらっしゃいますが、蚕の成虫はとても可愛らしい顔をしており、逃げることもなくとてもかわいい愛おしい生き物です。ひいては、かつて日本の主要な産業であった「養蚕業」の歴史についてもメンバーと学びたいと思っています。
また、多くの渡り鳥が飛来しラムサール条約にも登録された藤前干潟(名古屋市)の生きもの観察イベントに参加した時に様々なめずらしい海の生きものたちを目にし、改めて藤前干潟を守りたいと思いました。その他にも、絶滅危惧種である「ニホンメダカ」を飼って増やす活動にも参加しています。

このように様々な生き物と接しながら生物多様性の大切さを多くの方に伝えるなど、これからは『SDGs目標「14」:海の豊かさを守ろう 「15」:陸の豊かさも守ろう』に特に力を入れていきたいです。

藤前干潟.jpg 陸の豊かさも守ろう.jpg

ガクアジサイクラブさん、ありがとうございました★

~全国事務局より~
cha-iro.pngアジサイは土の酸性度で色が変化する花です。日頃の活動や生き生きしたメンバーの様子を聞いていると、メンバーの興味関心に応じていろいろな色の花が咲くアジサイのイメージも浮かんできました。どの色の花もきれいに咲いています◎
目に留まりにくい「モノ・コト」にも目を向け、広い視野で新しい発見・感動をメンバーとシェアしたいというサポーターさんの思いもしっかり実現できていて、仲良く楽しく活動されていることもよくわかりました。
それにしても生き物を育てるのがとても上手でビックリ!植物の栽培上手な人を「緑の指をもつ人」と言いますが、ガクアジサイクラブのメンバーは言うなら「命の指をもつ人」でしょうか★
今後は蚕の活動を掘り下げたいとのこと、きっとどんな生き物とも仲良くなっていろいろな発見・体験をしてくれるに違いありません。これからも楽しく活動を続けてくださいね!

「リアルヴォイス」では、以下のようなクラブやメンバーたちをとりあげて紹介していきます。
インタビューを受けてもいいよ☆というクラブのみなさん、
ぜひ全国事務局までメールをお送りください!

  1. 地道にコツコツと地域で活動しているよ!というクラブ
  2. ゆかいなクラブ名の秘密、教えます!というクラブ
  3. 大学生・社会人としてがんばっているこどもエコクラブのOB/OG