お知らせ

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~プロントコーポレーション&こどもエコクラブ緑の活動~ 狭山丘陵で竹林の保全活動をしてきました!

2025.06.27 掲載

2025年6月22日(日)、こどもエコクラブを支援いただいているプロントコーポレーションさんとの連携活動として、埼玉県所沢市のトトロの森で緑の活動を行いました。雲一つない空の下、竹林整備にチャレンジ!トトロの森を探検しながら植物や生き物についても学んできました★

活動地のトトロの森は、北野総合運動場のすぐ近くにある平地林(約1.5ヘクタール)の一画。
活動地では、絶滅が心配されるヤマシギなど、貴重な動植物が確認されており、豊かな生態系を適切に保全するため、竹林の整備を行いました。
今回参加してくれたのは「ウルセーズ」「エコエコ俱楽部」「どろんこつながりたい」のみなさん♪
梅雨の時期なので雨を心配していたところ、当日は快晴!熱中症に注意しながら楽しく活動してきました!

いざ竹林の中へ!

北野総合運動場から5分ほど歩き、作業地の竹林へ向かいます。
途中、尻尾の青いトカゲを見つけ、みんな大興奮!竹林に到着し挨拶をした後、公益財団法人トトロのふるさと基金の方より、トトロの森について教えてもらいます。
このあたりは、かつて水の豊かな地域で「泉」と呼ばれ、今では「泉の森」として親しまれているようです。
団体では狭山丘陵の中でも66ヵ所(13ヘクタール弱)の森を管理しており、100ヵ所を目指しているのだそう!
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まず最初に、森の中にはマダニやヘビ、スズメバチなどキケンな生き物がいること、出合った時の対応の仕方を学びました。
今日の活動についても説明を受け、安全に作業するために準備をします。
ヘルメットのかぶり方、ノコギリの持ち歩き方などをボランティアの方に教わりながら、準備を整えました!

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竹の伐採方法の説明を聞く時はみんな真剣。安全に活動するために大切なポイントをしっかりと学びました。
伐採で木を倒す時は、倒す方向に人がいないかしっかりと確認し、大きな声で木が倒れることを伝えます。

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3グループに分かれ、ボランティアさんの付き添いのもと作業を進めます。
中には初挑戦のノコギリに戸惑うメンバーもいましたが、切れば切るほどノコギリの扱いが上手になり、「もっと切りたい!」と笑顔で話してくれました。
切り倒した竹からコップを作らせてもらい、みんな大盛り上がり♪

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竹を切ると...なんと中から水が出てくることも!
「えっ、水が入ってるの?」と驚きの声があがっていました。
昔の人は、山で水が必要なときに竹の水を飲んでいたかも、と教えてもらい、自然の不思議や人々の知恵に思いを馳せるひとときとなりました。

爽やかな竹林の中で昼食!

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作業を終えたら竹林の中で昼食タイム!自然に囲まれて食べるお弁当は格別です!
たくさん体を動かしたあとのごはんは、やっぱりおいしい♪
木々のざわめきや鳥のさえずりをBGMに、心も体もほっとするひとときを過ごしました^^

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ekomarumusimegane2.png午後の自然観察が待ちきれないのか、すでに生き物探しに夢中のメンバーたち。
リュックにぴたっと張り付いていた小さなハラビロカマキリの子どもを発見し、みんなに見せてくれました!
「こんなところに!」「かわいい〜!」と大人気。
こんなに小さな生き物も発見できる力、すごい★



トトロの森ツアー(自然観察)

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午後はいよいよ自然観察タイム!森を歩き始めるとすぐに「アカボシゴマダラ」の幼虫を発見!
特定外来種だけど、立派な森の構成員。「なんで幼虫は緑だと思う?」とガイドさんからの質問に、「葉っぱと同じ色だから!」とメンバーは元気よく答えていました。
敵に見つからないように葉っぱに擬態する虫の知恵を学ぶとともに、アカボシゴマダラの幼虫と成虫の見分け方を教えてもらいました。

さらに森を進むと今度は太いミミズを発見!
地面がふかふかしているのは、ミミズなどの生き物が土をたがやしてくれるから。
そのふかふかな土にカブトムシやクワガタの幼虫が住んでいることもわかりました。
大きく見えるミミズでしたが、実はミミズの中では小さい方という説明にびっくり!
「ミミズは人の手の温度でも熱く感じるから、早く土に返してあげたいね」と語るガイドさんの言葉に、優しい気持ちがあふれていました。

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今度はモリチャバネゴキブリを発見!「家にいるゴキブリと違って、この子も立派な森の住人なんだよ」と教わり、ゴキブリがちょっと苦手だった子も、新しい視点で見ることができたようでした。

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この森に住むカナヘビも見せてもらい、みんな興味津々に観察しました。
カナヘビは東京都と埼玉県では絶滅危惧種に指定されているのだそうです。
朝見つけたトカゲとカナヘビって似ているけど...カナヘビはザラザラ、トカゲはツルツル。
見た目はそっくりだけど違う特徴を持っていることを教えてもらい、優しく森にかえしました。
道中、虫が集まるクヌギの木でクワガタやカブトムシを発見!
巨大なスズメバチも発見しましたが、事前に教わった「ハチをみつけても大きな声を出さない・刺激しない・お地蔵さんみたいに動かない」を守ってみんな冷静に対処し、少し遠くから安全に観察することができました。
カブトムシやクワガタが集まるクヌギやコナラの見分け方も教わり、この夏の採集はバッチリです!
他にもたくさんの生き物を見つけては特徴などを教えてもらったメンバーたちは、暑い中でも最後まで元気に楽しく活動していました。

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真夏のような青空の下、爽やかな森の中での活動を元気に楽しんだ参加者のみなさん。
竹林整備や自然観察を通して、森の豊かさ・楽しさ・大切さを肌で感じることができました。
「また来たい!」「もっと森のことを知りたい!」という声も聞かれ、今日の体験が、自然を大切にする気持ちの種になったことを感じました。
公益財団法人トトロのふるさと基金では、トトロの森の楽しいイベントが満載なので、ぜひまた訪れてみよう♪

今回作業にご協力いただいた公益財団法人トトロのふるさと基金およびボランティアのみなさん、参加してくれたこどもエコクラブ、今回の活動にご支援をいただいたプロントコーポレーションのみなさん、ありがとうございました!

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