2024.11.15 掲載
エキスポ'90 みのお記念の森は「箕面体験学習の森」のひとつとして里山の再生と生物多様性の向上に取り組んでおり、林野庁(近畿中国森林管理局)が箕面市内の子どもたちやボランティアの方々との協力によりクヌギ、コナラをドングリから育てる「オオクワガタの棲(す)める森づくり」を進めている場所です。今回は森づくりの活動として、森の整備・下草刈りや間伐を行いました。
参加してくれたのは「せいわエコクラブ」と「みのおエコクラブ」のみなさん^^プロントコーポレーションの社員やご家族のみなさんと一緒に、元気に活動してきました♪
秋晴れの空がきれいな涼しい朝、バス移動組のせいわエコクラブとプロントコーポレーションのみなさんは天王寺に集合◎活動日和の良い天気にウキウキしながらバスに乗り込みました。
エキスポ'90 みのお記念の森までは1時間ほどの道のり。バスの中ではちょっとした自己紹介をしたあと、「好きな給食」「好きな・苦手な授業」「部活・習い事」のお題で一人ひとり回答していくプチアイスブレイクを行いました。それぞれの個性が出る回答に盛り上がり、山のくねくね道にもバス酔いせず、元気に森に到着!
現地集合組の、みのおエコクラブとも合流し、いざ活動開始★
まずはヘルメットと道具を準備・使い方や森での活動の注意点などを日本森林ボランティア協会のみなさんにしっかり教えてもらいました。準備ができたら今日の活動についてや森の説明を聞き、参加者同士の自己紹介でお互いを知ったら、いざ森の中へ!
活動場所の気温は18℃。ちょうど良い気温の中、グループに分かれて作業開始!
刈って良い植物や傷つけてはいけない植物を確認しながら、みんなモリモリと草を刈っていきます。なれている子は少し大きめの木の間伐にもチャレンジ!それぞれの植物のにおいを感じたり手ざわりを確認したり、五感をフルに使いながら作業を進めました。
サルトリイバラはトゲがあるので要注意!でも葉っぱはみんなも大好きな柏餅を包む葉っぱに使われるのだそうです。途中でセンブリも発見。センブリ茶で有名なあの植物、葉っぱをかじってみると...にがい!他にもクロモジのさわやかな香りやヤブムラサキのビロードのようなさわり心地の葉っぱにおどろいたり、森の植物を思い切り楽しみながら草刈り・間伐作業は終了。森の中もスッキリきれいになって、みんな満足そう^^
たくさんがんばったあとは後はお待ちかねのお昼ご飯★おいしいからあげに大喜びしながら、スッキリした森やきれいな景色、紅葉し始めた木々をながめてゆったりした時間を過ごしました。
午後は森のことを遊びながら学ぶ時間!林野庁の箕面森林ふれあい推進センターにご協力いただき、2つのゲームを行いました。
ひとつめは自分の背中に付けられた写真の生き物の名前をみんなで質問し合いながら当てる「動物交差点」ゲーム。最初はクラブの仲間どうしで質問し合っていたメンバーも、答えを知るためにたくさんの人に積極的に声をかけていきます。早めに分かった人も最後までなやんだ人も、いろいろな生き物の特徴についてたくさん考えました。
ふたつめは松ぼっくりを使って、リスが冬に向けて食べ物を森の色んなところにかくす行動を体験するゲーム。使った松ぼっくりはリスが種を食べたあとのもので、子どもたちは「小さいエビフライみたい!」と興味しんしんに見ていました。「小さいエビフライ」の松ぼっくりを森にかくしてから探してみると...かくした場所を全部おぼえている人はほとんどいませんでした!リスも同じでかくした場所を忘れてしまうので、残った木の実が芽を出して成長することもあるのだそう。みんなおどろきながら、リスの気持ちになって楽しみました^^
その後、シカ害のお話も聞いて午後のプログラムも終了。シカは草や木を食べてしまうので、豊かな森づくりにはシカが入ってこないように柵(さく)を付けたりすることが大切なのです。柵の中と外では、植物の様子がはっきりわかるほどちがいました。
最後の質問タイムでは手がたくさんあがり、箕面の森にクマはいるの?ここにいるクワガタの種類は?など、気になったことをどんどん聞いていました^^さすがこどもエコクラブ★
紅葉し始めた気持ち良い森の中、森の保全活動と自然観察を楽しんだ参加者のみなさん。たくさんの植物を見てふれて森の豊かさと保全の大切さを学び、ゲームを通して生き物のおもしろさを再確認して理解も深まりました。クラブもプロントコーポレーションのみなさんも、みんなで協力して森を楽しく学んだ一日となりました♪今日学んだことをいろんな活動に活かしていこう◎
今回ご協力いただいた日本森林ボランティア協会およびボランティアのみなさん、林野庁の箕面森林ふれあい推進センターのみなさん、参加してくれたせいわエコクラブ・みのおエコクラブ・プロントコーポレーションのみなさん、ありがとうございました!