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第47回:☆調布市環境部環境政策課/調布こどもエコクラブ代表サポーター・田辺 隆文さん

2016.03.10 掲載

こどもエコクラブに関わるサポーター・コーディネーターさんたちが、こどもエコクラブのサポートやコーディネートを通じ、どんな活動プログラムを行っているのか、またどんなことを感じているのかそのリアルな声をご紹介します♪

他のサポーターさんやコーディネーターさんのご意見は、クラブをサポートする側にとって大変興味深いものかと思います。このコーナーがクラブに関わる多くのみなさんにとって取り組みのヒント・今後の活動の充実のための参考となって、どんどんクラブが元気になりますように★

全国には、自治体が主催してクラブを結成しているところが少なくありません。調布市の「調布こどもエコクラブ」は平成12年度から続く老舗クラブのひとつ!日常の業務もお忙しい中、どんな思いで子どもたちの環境活動を応援してくださっているのでしょうか?

調布市環境部環境政策課/調布こどもエコクラブ代表サポーター 田辺 隆文さん(東京都調布市)

コーディネーター歴:2年目

-調布市Profile- インタビュー.bmp

昨年市制60周年を迎えた調布市は、東京都のほぼ真ん中に位置し、北に深大寺の森、南に多摩川という豊かな自然に恵まれています。FC東京と東京ヴェルディのホームグラウンドでもある味の素スタジアム(東京スタジアム)があるところといえば、スポーツ好きな方はすぐわかるはず!
そんな調布市で、コーディネーターとして、また「調布こどもエコクラブ」代表サポーターとして、子どもたちの環境活動を応援してくださる田辺 隆文さんに、お話しをお聞きしました。

 

調布市では、市内の子どもたちを対象とした「調布こどもエコクラブ」というクラブを立ち上げておられますが、立ち上げのきっかけはどんなことだったのでしょうか?

調布市では平成12年度から、調布こどもエコクラブを実施しています。
次代を担う子どもたちが主体的に行う環境保全活動や環境学習を支援することにより、人と環境の関わり、環境を大切に思う心を育成し、子どもたちが広く環境に関心を持ち、環境に対する人の責任と役割を理解し、環境保全活動に参加していただくきっかけになるよう事業を開始しました。

調布こどもエコクラブは、小・中学生を対象としたクラブと伺っていますが、メンバー集めはどのように行っていますか?

毎年、4月の初旬に発行される市報や市ホームページなどによって、年間の参加者の募集を行っております。
定員は50人ですが、ここ1、2年は定員をオーバーするほどの人気で、嬉しく思っています。

自治体の職員の方は大変お忙しいと思いますが、そうした中でも市としてクラブを結成し、長年にわたって継続する意義は何でしょうか?

次代を担う子どもたちに、広く環境に関心を持ち、環境保全の大切さを理解してもらうことを目的として取り組んでおりますが、このような想いをお持ちの保護者の方々もたくさんいらっしゃいます。
本来、こどもエコクラブは、友達同士などでも結成できるとは思いますが、なかなか結成するまでにはハードルが高く感じている方々も多いと思います。
自主的に、こどもエコクラブを結成したいと思っていても、結成できないでいる方の参加、また、結成しようとしている方の参考になる活動ができれば良いと考えています。

職員の方の力だけでは、年間を通しての活動をサポートされるのは大変だと思いますが、どういう活動の体制になっているのでしょうか?

事業者に業務を委託して、運営・企画補助をはじめとしたサポートをしていただいています。
また、サポーター制度を設けており、市報・市ホームページでメンバー募集をする際に、サポーターも一緒に募集しています。
毎回、数名のサポーターが、安全管理や講師補助の活動サポートをしてくださっています。

子どもたちと接して感じることはありますか?

参加した子どもたちが、積極的に活動に参加するためには、決められたプログラムを体験してもらうだけではなく、自ら考えたり、疑問を持ったりすることのできるプログラムを提供することが大切だということを感じました。
実際の活動の場に立ち会うと、大人に言われるとおりにやるだけでなく、自分から興味を持ったり積極的に動いたりする子は、とてもいきいきとして見えます。
子どもたちが、自主的に行動し、学べる機会を持てるような活動を行っていきたいと思います。

どんな活動が子どもたちに人気ですか?

夏に実施する水辺のガサガサ体験は、網を持って川に入り、川岸の草むらを網でガサガサと探って、見つけた生き物を調べる活動ですが、小さい魚やエビがとれたりして、みんな楽しんでくれているようです。

  野川水辺のガサガサ遠景.jpg野川水辺のガサガサ近景.jpg
  野川での水辺のガサガサ体験♪

苦労したこと、困ったことはどんなことでしたか?またどのように解決しましたか?

今年度実施した多摩川河口(川崎市大師河原周辺)での水辺のガサガサ体験や、野菜の収穫体験(市内農地)の際に、受入先の方との調整が必要でしたが、こどもエコクラブの活動の主旨などを説明し、協力をお願いしたところ、快く受け入れていただきました。
野菜の収穫体験では、市内のJAの方に相談して、活動を受け入れてくれる農家の方を探しました。
さらに、活動の中でのクイズの景品などをご提供いただきました。

農業収穫体験.jpg昆虫捕獲.jpg  
農業収穫体験と虫とりのようす  

地域の子どもたちに、環境教育・環境活動をしたいとお考えの自治体の方は多いと思いますが、負担が大きいのでは…と二の足を踏んでいらっしゃるところも多いのではと思います。そうした自治体の方にアドバイスをするとしたら、どんなことでしょうか?

自治体がこどもエコクラブを主催して環境教育や環境活動を推進していくことも大切だとは思いますが、学校や地域の方々が、進んで子どもたちに環境教育や環境活動に取り組んでいただけるような仕組みを考えることも大切だと思います。
参加する子どもを集めることはもちろん、指導したり一緒に楽しんだりする大人をつかむ仕組みを作れると、活動がうまく回っていくように思います。

今後の活動への抱負や意気込みを教えてください。

調布こどもエコクラブに参加してくださった方々が、環境に関心を持ち、環境保全に取り組もうという気持ちを持ってもらえるきっかけになるように活動を続けて行きたいと思います。

調布こどもエコクラブの活動に、ユースのゆっきーが参加しています!記事はこちら→「ユースが行く!!」No.1

みんなもチャレンジしてみよう!

「リアルヴォイス」では、幼児から取り組める簡単なプログラムから、学校や地域全体で取り組めるプログラムをご紹介いただけるサポーター&コーディネーターを大募集しています!また「こんなプログラムを紹介してほしいな」というリクエストも同時に受付けています♪

タイトルを「リアルヴォイス」とし、ぜひ全国事務局までメールをお寄せください。
プログラムをご紹介いただいた方は、こどもエコクラブ粗品を差し上げます。
皆様からのたくさんの声(ヴォイス)を、お待ちしています!

こどもエコクラブ全国事務局