リアルヴォイス バックナンバー

リアルヴォイス

第42回:♪自然科学クラブ・三沢 泰助さん(埼玉県熊谷市)

2015.10.09 掲載

こどもエコクラブに関わるサポーター・コーディネーターさんたちが、こどもエコクラブのサポートやコーディネートを通じ、どんな活動プログラムを行っているのか、またどんなことを感じているのかそのリアルな声をご紹介します♪

他のサポーターさんやコーディネーターさんのご意見は、クラブをサポートする側にとって大変興味深いものかと思います。このコーナーがクラブに関わる多くのみなさんにとって取り組みのヒント・今後の活動の充実のための参考となって、どんどんクラブが元気になりますように★

三沢 泰助さん (JECサポーター歴 20年目)

ほかのクラブの情報を知り、活動に生かすことが継続のコツ!

 

クラブ名:自然科学クラブ(埼玉県熊谷市) 

クラブカテゴリ:その他(校外科学サークル)/メンバー27

-クラブProfile- インタビュー.bmp

「自然科学クラブ」さんは、市民活動団体として埼玉県熊谷市で活動しているクラブです。

科学が好きな小中学生の校外クラブとして構成されており、土曜日の自然科学の学習のほかに、休日を中心として海・山などでの体験学習や環境調査・自由研究などを行っています。

 代表サポーターの三沢さんは、この「自然科学クラブ」を通じた長年にわたる地域での環境活動、地域への多大な貢献によって社会福祉分野やボランティア活動などで顕著な実績のある個人等に授与される緑綬褒章を受章されました。現在も積極的に活動に携わる三沢さんに活動を長く継続するコツなどについてお伺いしました!

熊谷市内で活動する市民団体「自然科学クラブ」として約60年にわたり活動されていらっしゃいますが、こどもエコクラブに登録しようと思ったきっかけを教えてください。

 自然科学クラブが生まれたのは1954年の1月。わずか7名の小学生でしたが、次の年には20名を超えるグループに。それからおよそ60年、多少の増減はありましたが、いつも30名前後で活動しています。理科が好きな小中学生の校外クラブとして活動してきました。自然科学クラブ1.jpg
スタートしたころの活動の中心は、野外に出ての自然観察と、その活動に必要な自然科学の基礎知識の勉強。
そしていつのころからか、自然観察の目的はただ観察するだけでなく、環境調査へと発展、その対象も野外の自然だけでなく、川や森林を中心にした地域の環境変化の調査へとひろがっていきました。そんな時に気になったのが、自然科学クラブのような地域の環境を調べているグループが、ほかにもあるのではないかということです。
そんななかで知ったのが「こどもエコクラブ」の募集でした。自然科学クラブの活動目標と「こどもエコクラブ」の活動目標に多くの共通点があったため、メンバーみんなで話し合って早速申し込むことにしました。

三沢さんは20年間子どもたちを見守られてきたかと思いますが、活動するうえで大切なことがあれば教えてください。

 自然科学クラブ2.jpg自然科学クラブの目標は「自然を愛し 自然を守り 自然から学んでいこう」です。これは、サポーターとしてメンバーを指導し、まとめていくときに一番大切にしている方針です。そのまま「こどもエコクラブ」のメンバーとしての活動目標にもなっています。

現在、クラブでは主にどのような活動をしていますか。また、子どもたちの活動のモチベーションを上げるための工夫などがあれば教えてください。

 自然科学クラブ3.jpgいま、クラブ員たちは、学校別のグループをつくって、さまざまなテーマで自分の学区内の自然環境調査や、太陽エネルギーのこと、生活の中での電気、河原の礫(レキ)、そのほか興味を持ったことがらについての研究に挑戦しています。
研究や調査の結果は、自由研究として学校の科学展などに出展し、多くの方に活動を見ていただいています。県展や全国展を目指すことなども子どもたちにとっては活動の目標になっているようです。
でも、子どもたちの楽しみはときには環境問題などという話題から離れて、山歩きや、海なし県の埼玉を離れて海辺の生物を探すなど、夏休みに行う野外活動なのかもしれません。

こどもエコクラブを長く継続できるコツについて教えてください。

「こどもエコクラブ」には、いろいろなクラブがあり、さまざまな活動をしています。
その様子は、自然科学クラブの子どもたちの新しい活動のヒントにもなっているようです。
また、同じように活動しているクラブの情報も知りたい!ということも「こどもエコクラブ」を継続している理由にもなっているかもしれません。

今後の活動への抱負などをぜひお聞かせください。

 子どもたちの指導の基本は、自然科学や環境などという難しい内容を、どのようにして子どもたちに理解させていくかということです。基本、サポーターは、自分の知識を押し付けるのではなく、いつも子どもたちの視線に立って、子どもたちと同じ立場で学んでいく気持ちが大切だと思っております。
そして、子どもたちには「よく見よう。よく考えよう。そして、なにかをみつけよう」という態度を身につけて欲しいと願っています。

みんなもチャレンジしてみよう!

「リアルヴォイス」では、幼児から取り組める簡単なプログラムから、学校や地域全体で取り組めるプログラムをご紹介いただけるサポーター&コーディネーターを大募集しています!また「こんなプログラムを紹介してほしいな」というリクエストも同時に受付けています♪

タイトルを「リアルヴォイス」とし、ぜひ全国事務局までメールをお寄せください。
プログラムをご紹介いただいた方は、こどもエコクラブ粗品を差し上げます。
皆様からのたくさんの声(ヴォイス)を、お待ちしています!

こどもエコクラブ全国事務局