第41回:☆岩手県 環境学習交流センター・煙山 友理さん|リアルヴォイス

リアルヴォイス

第41回:☆岩手県 環境学習交流センター・煙山 友理さん

2015.09.10 掲載

こどもエコクラブに関わるサポーター・コーディネーターさんたちが、こどもエコクラブのサポートやコーディネートを通じ、どんな活動プログラムを行っているのか、またどんなことを感じているのかそのリアルな声をご紹介します♪

他のサポーターさんやコーディネーターさんのご意見は、クラブをサポートする側にとって大変興味深いものかと思います。このコーナーがクラブに関わる多くのみなさんにとって取り組みのヒント・今後の活動の充実のための参考となって、どんどんクラブが元気になりますように★

「自然での活動の場合、大人が準備してあげる事は最小限でいいなと思い始めました。自然の中に連れていけば子どもたちは何を教えなくても学んでいくものだなと感じています。子どもたちと自然の力は偉大です!^^」

都道府県:岩手県 環境学習交流センター
  煙山 友理さん(JECコーディネーター歴 7年)
 インタビュー.bmp

 岩手県と言えば、数年前のNHK朝ドラで大人気となった「あまちゃん」を思い出す方も多いのではないでしょうか?なんのなんの、岩手県には壮大にそびえる岩手山、絶景な眺めのリアス式海岸、東北最大の流域を持つ北上川もあり、山・森・海・川と素晴らしい自然が勢揃い!
 さらに、ファンタジーの世界にどっぷりと浸れる宮沢賢治の童話や、日本人なら誰もがノスタルジックな気分になれる遠野の民話など、自然や生き物が出てくる不思議なお話がたくさん残っている地域です。そんな素朴で自然あふれる岩手県で、長年コーディネーターを担当してくれている煙山さんにお話を伺いました!

岩手県では環境学習交流センターさんがこどもエコクラブを担当されていますが、センターさんが担当することになった経緯を教えてください。また、センターさんが担当されることのメリットは何でしょうか?。

環境学習交流センターはNPO法人環境パートナーシップいわてが岩手県より委託を受け、平成18年より運営している施設です。県の環境情報発信・学習支援・保全活動等の事業を行っており、その一環としてこどもエコクラブの活動支援もさせていただいています。
センターが事務局を担うメリットは、センター事業等を利用してクラブの活動を支援しやすい事でしょうか。センターの事務所と展示スペースはアイーナという盛岡駅西口からすぐの公共施設の中にあり、訪問学習の受け入れを行っている他、水生生物調査のグッズや体験キット等の貸出を行っています。また岩手県は広いので、来館が難しい遠方の方向けに出張学習会の開催や専門知識を持った講師の派遣、環境関連団体の紹介も行っています。クラブの要望に沿ったサポートも、これらの事業の運営の中で一緒に行っています。

iwate01.jpg iwate02.JPG 

岩手県では、県のこどもエコクラブ交流会や県版ニュースレターの配布など、県内クラブに様々なサポートをされていますが、その中でも力を入れていることは何でしょう?また、それらの企画をする際に心がけていることなどはありますか?

年2回開催している交流会には力をいれています。毎回県下の複数クラブに参加いただき、自然観察や水生生物調査、クッキング等体験プログラムを実施します。宿泊がある交流会は特に人気が高いです。岩手県は山も川も海もあり自然活動のフィールドに恵まれているので、企画の際はそれらの魅力を生かした内容を心がけています。岩手県で育つ子ども達に少しでも岩手県の自然や環境に関すること、心に残るような何かがあればいいなと思っています。またクラブだけでなく一般の方も参加可能とし、それを機にクラブに登録いただいたりもしています。

  iwate03.JPG iwate04.jpg

  iwate05.JPG iwate06.JPG iwate07.JPG

県内の市町村コーディネーターとはどのような連携・交流をされているのでしょうか? 

市町村の方には普段からセンターをご利用いただいており、県のこどもエコクラブ事務局としてというより環境学習交流センターとして連携したり活動をお手伝いしたりする事が多いです。ただ、その繋がりの中で、市町村が取りまとめている児童館のクラブ向けに何かできないかと相談いただいたことがあり、数か所で学習会を開催したことがありました。
今後、市町村コーディネーターとの連携にもっと力を入れていきたいと考えています。担当者が変わるタイミングや予算の関係でクラブへのサポートが難しくなる場合もあるようなので、県事務局としてサポートしていきたいです。

岩手県のクラブは継続年数が長いクラブが多いようですが、クラブとはコミュニケーションをとる機会はありますか?また、岩手県のクラブの特徴はずばり何でしょう?

交流会開催の折りには、いつも企画の段階からご相談して毎回参加いただいているクラブがある他、各クラブの活動の情報や報告をいただき、年2回発行のニュースレターで紹介させていただいています。
確かに継続年数が長く、活動が自立しているクラブも多いです。そのようなクラブは地域の団体や市町村と良い連携ができていて、クラブ自体はもちろん周りのサポートの力も大きいなと思います。県で取材したクラブは、長年地域の環境を守っている団体・集落が全面的に子どもたちの活動をバックアップされていて、活動内容も濃く安全管理も素晴らしかったです。
岩手県のクラブの子どもたちはのびのび自由に、いい意味で遊びに近い雰囲気で活動しているイメージがあったのですが、きっとサポーターや協力者など活動を理解して見守ってくれる大人の方がたくさんいるからなのだと思います。

コーディネーターとしてこどもエコクラブに関わってきた中で、心に残っているエピソードを教えてください。

県内のクラブに、交流会を定例行事にしてもらいたいと考え、数年間同じ場所・同じ時期で開催していましたが、そろそろ違うものにした方がよいのではという意見もあり、変更を検討した事がありました。直接クラブからも要望を伺うと、毎年交流会を楽しみにしている子どもが多く「これが無くなったら寂しい!」という声があると教えていただき、ちょっと感動しました。頑張って継続実施してきた甲斐があったな♪と、とてもうれしかったです。

クラブと接して感じる事、コーディネーターを通じて自身が変化したことはありますか?

この仕事を始めてすぐこどもエコクラブの担当になったのですが、交流会の企画をする際、最初は子どもたちに対して「学習要素を取り入れて何か教えなきゃ」とか「たくさんプログラムを準備してみんなに楽しんでもらわなきゃ」「子どもたちのためになる何かをしなきゃ」という気持ちがありました。

しかし実際に活動していると、大人が準備してあげる事は最小限でいいなと思い始めました。もちろん学習効果を主旨としたプログラムを行う交流会も必要ですが、自然での活動の場合、自然の中に連れていけば子どもたちは何を教えなくても学んでいくものだなと感じています。子どもたちと自然の力は偉大です!^^

県として、地域の環境活動を充実させる自治体独自の取組などがあれば教えてください。地域の自然豊かな自然を活用した取組などがあれば、ぜひお願いします。

岩手県では、地域における環境保全活動の活性化を図るとともに、県民の環境保全意識を高めるため環境問題について知見のある方を環境アドバイザーとして委嘱しています。当方で環境講座等に派遣している講師の方々はこの環境アドバイザーです。
その他にも、森林面積の多い岩手県で県民に広く森林・林業の普及啓発を図るため、森林インストラクター等の指導者による小学校対象の森林学習会や、県民を対象にした地域住民の自主的な森林づくり活動(森林環境学習プラン策定)の取組支援や指導者研修会等を実施しています。
※センター独自でなく、県から委託を受けて実施しています。

コーディネーターとして、もっとこんなことがしてみたいと思っていることはありますか?今後の活動への抱負などをぜひお聞かせください。

県内のサポーターさんを集めてお話し、皆で一緒にできるような企画を立ててみたいです。また、かなり前になりますが北東北サミットというイベントを実施しており、北東北3県からも参加者を集め100名程で交流会を行った事もあるとのこと。県外の仲間もできて子どもたちも楽しんでいたと聞いています。状況が整ったらやってみたい事の一つです。

みんなもチャレンジしてみよう!

「リアルヴォイス」では、幼児から取り組める簡単なプログラムから、学校や地域全体で取り組めるプログラムをご紹介いただけるサポーター&コーディネーターを大募集しています!また「こんなプログラムを紹介してほしいな」というリクエストも同時に受付けています♪

タイトルを「リアルヴォイス」とし、ぜひ全国事務局までメールをお寄せください。
プログラムをご紹介いただいた方は、こどもエコクラブ粗品を差し上げます。
皆様からのたくさんの声(ヴォイス)を、お待ちしています!

こどもエコクラブ全国事務局