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第38回:☆岡山県環境文化部 環境企画課 新エネルギー・温暖化対策室 木村 順子さん

2015.06.10 掲載

こどもエコクラブに関わるサポーター・コーディネーターさんたちが、こどもエコクラブのサポートやコーディネートを通じ、どんな活動プログラムを行っているのか、またどんなことを感じているのかそのリアルな声をご紹介します♪

他のサポーターさんやコーディネーターさんのご意見は、クラブをサポートする側にとって大変興味深いものかと思います。このコーナーがクラブに関わる多くのみなさんにとって取り組みのヒント・今後の活動の充実のための参考となって、どんどんクラブが元気になりますように★

「サポーターの背中を見て育ったメンバーは、次の世代のサポーターとして活躍する人材になってくれると感じています。」

都道府県:岡山県環境文化部 環境企画課 新エネルギー・温暖化対策室
木村 順子さん(JECコーディネーター歴 1年)
 インタビュー.bmp

 岡山県は、降水量1mm未満の日数が全国1位で「晴れの国」と呼ばれています。南は瀬戸内海、
北は蒜山(ひるぜん)高原、県内には吉井川、旭川、高梁川という3つの大きな河川が流れ、四季折々で地域の特色を満喫できます。温暖な気候や豊かな自然に恵まれ、全国的に有名な白桃やマスカット、ピオーネに代表される
「くだもの王国」です。また、瀬戸内海では魚介類の種類も量も豊富で四季を通して美味しいものが楽しめます。
今回は、海も山も川もあり、豊かな自然に溢れている岡山県のコーディネーターの木村さんにお話を伺いました。

キャラ.jpg
岡山県「ももっち・うらっちでーす!」(岡山後楽園・岡山城)
公式HP:岡山県マスコット ももっち・うらっちのページ

岡山県では、「新岡山県環境基本計画(改訂版)エコビジョン2020」にて、主要施策の一つとして「環境学習の充実」を掲げています。その中の重点プログラムに「こどもエコクラブ等の支援」とありますが、主に子どもたちに対してどのような支援を行っていますか?また、これからの計画などがございましたらお聞かせください。

 小中学校や地域団体、一般個人を対象に、資源循環を推進している先進的企業や廃棄物処理施設などの環境 関連施設を見学・体験する、「環境学習エコツアー」を実施しています。学校や団体向けコースは、「環境学習拠点施設」「エネルギー関連施設」など8種類の 施設のうち1か所以上を見学体験する日帰りツアーで、学習に役立つワークシートを各種用意しています。また、このエコツアーを通してこどもエコクラブへの 積極的な登録を呼びかけています。
個人向けのツアーについては、6月中旬頃から募集を開始し、磯採取、水質調査、紙すき体験などコースごとに様々な体験ができます。
参考ホームページ

児島湖・海コース 磯採取.jpg こども自然リサイクル体験コース 間伐体験.jpg リサイクル体験コース 紙すき体験.jpg

岡山県では、毎年県内のこどもエコクラブを集めて「こどもエコクラブinおかやま活動発表会」を公益社団法人岡山東法人会と開催されていますが、実施にあたって、どのように進めていますか?

 企画運営は岡山東法人会が行っており、開催にあたっては、事前に主催団体(岡山県、岡山市、岡山東法人会)で協議をしています。岡山県の役割としては、県下こどもエコクラブへの開催通知、広告媒体等を活用した県民へ参加呼びかけを主に担っています。また、子どもたちの活動意欲向上と活発な活動につながるよ う、壁新聞や絵日記を提出したクラブ・メンバーを表彰しており副賞を提供しています。今年度は、平成28年2月28日(日)に岡山後楽園での活動発表会を予定しています。

表彰.JPG 観察.JPG 集合.JPG

「こどもエコクラブinおかやま活動発表会」のようす

★岡山東法人会のご担当に伺いました。
◆こどもエコクラブへの支援のきっかけは?

法人会は、税知識の普及、納税意識の高揚など税務行政の支援を事業の中心に置いて運営をしている団体でしたが、その対象は法人会の会員でありました。しかし、平成5年あたりから、全国法人会総連合から法人会も社会貢献に取り組むべきであるとの方針が示され、当法人会としてどうするべきか検討していたとき、環境税の導入が取りざたされていた時期で、将来に渡って環境の維持をするには、次代を担う子供たちに環境について関心を持ってもらうことが必要であるとの意見が出てきました。
このようなとき、毎日新聞を見ていた会員が、こどもエコクラブに関する特集記事が載っているのを目にし、この団体について調べたところから、岡山県のこどもエコクラブの実態を知るきっかけになりました。
以後岡山県、環境省所管であることが分かり、それぞれの担当者と事業化することを前提に協議をすることとなりました。
◆こどもエコクラブに携わることによって、貴会会員の環境意識にどのような変化がみられましたか?
当該事業の実施は環境活動を行うことが目的ではなかったことから、環境に直接携わる人材を育成するとか、環境問題に直接取り組むとかは当会で把握するものはありませんが、平成26年に実施したESDユネスコ世界会議のサイドイベントを自主的に開催することを決意する等、法人会として環境問題に前向きに取り込もうとする姿勢は共通認識の中にあると思われます。
◆支援することによる貴会への効果やメリットなどございますか?
社会貢献活動は、各事業者に共通の認識の中に「取り組むべき事項」として存在しています。大規模事業者であれば、人材、資金とも豊富で容易に取り組むことができますが、会員の大多数は中小企業の事業者であり、個々では活動に限りがあるため、法人会の活動として、社会貢献活動に携わることができるため、会員として参加すること自体に意味があると思われます。
法人会自体は、その目的に「地域社会、地域経済の健全なる発展に寄与する」と定めています。環境という重要な問題をテーマに社会貢献活動に取り組んでいること自体有益なものと認識しています。そして、活動に参加した子どもたちが環境に関する事業のリーダーとして成長し、地域環境の維持増進に貢献する社会を望んでいます。

岡山県のクラブの活動をご覧になって、どのようなことを感じられますか。
また、これまで印象深い活動や、励みになった活動などがあれば教えてください。

 クラブ、地域ごとで、活動内容に特色があり、いつも楽しく報告を読ませていただいています。特に疲れている時などは、元気な活動風景に癒されます。
また、励みになったのは、壁新聞の作成や活動発表会の練習をしていると報告してくれたことです。
毎年、壁新聞の提出や、活動発表会での発表に協力してくださるクラブがありますが、壁新聞が提出されるかどうか不安になると他の担当者から聞いていたので、こんなにも頑張って活動をしてくれているメンバーがいると分かり、ほっとすると同時にとても嬉しくなりました。

こどもエコクラブと接して感じる事、コーディネーターを通じて自身が変化したことはありますか?

 子どもたちが、クラブの活動を通して環境問題などについて自分から考え学んでいく様子をみていると、大人の私たちがもっと頑張って勉強していかなければいけないと、気付かされます。
また、子どもたちが継続して活動できるよう努めてくれている、各サポーターさんの存在はとても重要だと思いました。そんなサポーターさんの背中を見て育ったメンバーは、次の世代のサポーターとして活躍できるような人材になってくれるのではないかと感じています。

コーディネーターになって、苦労したこと、困ったことはどんなことでしたか?またどのように解決しましたか?

 苦労したことは、新しいクラブを見つけることです。昨年度は、小学校を何校か訪問して加入を依頼しました。休日のイベントなどにサポーターの先生が参加できないなどの問題もありましたが、根気よく環境活動の大切さを説明することによって、新たに数校が加入してくれました。

活動をはじめて間もないコーディネーターにアドバイスをお願いします。

 私自身、まだまだ勉強不足ですが、全国のクラブ・メンバーの活動報告を拝見するたび、クラブの活動への関心が深まり、何かできることはないかと考えるようになりました。ぜひ、いろいろな報告を読んでこどもエコクラブの楽しさを探してみてください。

今後の活動への抱負や意気込みを教えてください。

 主体的に活動報告をしてくださるクラブがまだ限られているので、サポーターの負担にならないよう、報告をとりまとめていき、いつか他県のような活動報告集を作成してみたいと考えています。
楽しく学ぶことで、地球環境を守ることに繋がる「こどもエコクラブ」が今後も継続的に活動できるよう、努めていきたいと思います。

みんなもチャレンジしてみよう!

「リアルヴォイス」では、幼児から取り組める簡単なプログラムから、学校や地域全体で取り組めるプログラムをご紹介いただけるサポーター&コーディネーターを大募集しています!また「こんなプログラムを紹介してほしいな」というリクエストも同時に受付けています♪

タイトルを「リアルヴォイス」とし、ぜひ全国事務局までメールをお寄せください。
プログラムをご紹介いただいた方は、こどもエコクラブ粗品を差し上げます。
皆様からのたくさんの声(ヴォイス)を、お待ちしています!

こどもエコクラブ全国事務局