第39回:☆三重県環境学習情報センター・脇谷 奈美さん|リアルヴォイス

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第39回:☆三重県環境学習情報センター・脇谷 奈美さん

2015.07.13 掲載

こどもエコクラブに関わるサポーター・コーディネーターさんたちが、こどもエコクラブのサポートやコーディネートを通じ、どんな活動プログラムを行っているのか、またどんなことを感じているのかそのリアルな声をご紹介します♪

他のサポーターさんやコーディネーターさんのご意見は、クラブをサポートする側にとって大変興味深いものかと思います。このコーナーがクラブに関わる多くのみなさんにとって取り組みのヒント・今後の活動の充実のための参考となって、どんどんクラブが元気になりますように★

「こどもエコクラブには、人と環境の関わりについて理解を深めるだけでなく、人と人、人と地域を結ぶ重要な役割を持っていると実感しています。」

都道府県:三重県環境学習情報センター
  脇谷 奈美さん(JECコーディネーター歴 3年)
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 三重県は日本のほぼ中央に位置し、山岳部を有する一方、海岸部は風光明媚なリアス式海岸が続くなど、豊かな自然環境に恵まれています。伊勢海老、鮑 (あわび)、牡蠣(かき)など魚介類の宝庫として知られるとともに、日本人の心のふるさととして親しまれる伊勢神宮や、世界遺産の熊野古道、さらに松尾芭 蕉や国学者本居宣長の生誕地、伊賀流忍者の発祥地として知られています。本年6月には、2016年に日本で開催される予定の主要国首脳会議(サミット)の開催地に決定しました。今回は、三重県のコーディネーターの脇谷さんにお話しを伺いました。

三重県では、こどもエコクラブの業務を三重環境情報学習センターが実施されていますが、どんなことを行っていらっしゃいますか。その中で、こどもエ コクラブ事業をどのように位置づけて、どのような支援を行っていますか?今後の方針や計画などがございましたらお聞かせください。

三重県環境学習情報センターは、子どもから大人まで県民に開かれた環境教育・学習・情報発信の拠点となる施設として平成11年にオープンしました。平成20年4月からはアクティオ株式会社(指定管理)が運営しています。

環境教育・学習の普及を目的に、社会見学の受け入れ、出前講座、環境講座、環境学習指導者育成、環境イベントの開催などとともに、こどもエコクラブ事業を行っています。こどもエコクラブの支援として、環境プログラムの提供(出前講座等)、年1回の県内交流会の開催、活動報告集の作成、三重県こどもエコクラブ通信を年数回発行して、サポーター向け環境講座やその他の環境講座・イベントの開催の案内などをしています。

◎三重県環境学習情報センター(左:外観、右:展示ホール)

01三重県センター外観.jpg 02展示ホール.jpg

三重県では、2015年3月に三県(三重県、愛知県、岐阜県)のクラブを集めて「こどもエコクラブ県内交流会2014」を開催されましたが、その経緯やねらい何だったでしょうか。また、交流会後のこどもエコクラブの様子や反応、成果など具体的に教えていただけますか。

近年、三重県では東海三県の河川を経由して、伊勢湾に流れ込出た漂着物が伊勢志摩地域にごみとして大量に流れ着いて社会問題になっています。そこで、海岸漂着物や漂着ごみについての影響について理解を深めることができるようなプログラムを交流会で実施しました。参加に際しては愛知県、岐阜県のクラブも招き、鳥羽市にある「海の博物館」で、クラブの交流も図りました。
◎交流会の様子

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 海岸漂着物の説明       海岸清掃活動          

06貝標本4.jpg 07貝の標本完成.jpg

貝標本づくり         貝標本完成品

実際に海岸に出てごみ拾いを行ったり、「海の博物館」の学芸員に方に漂着物についての解説を聞いて、海岸漂着物や漂着ごみの現状を学んだり、さらに自分ができること、クラブとしてどう取り組んでいくかなどみんなで考えました。今回は3才から高校生と幅広い年代のメンバーの参加があり、高校生のクラブの活動内容や振る舞いは、他のクラブにとって大きな刺激となったようです。

参加したメンバーからも「ごみのポイ捨てはぜったいにしない」「海岸清掃活動に参加します」「定期的に行っている川の清掃活動を続けます」などの声をたくさんいただきました。

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 交流会での活動発表

三重県では、毎年「Mieこどもエコフェア」を開催されていますが、どのように準備を進めていらっしゃるか、開催にあたってどのような工夫をされているかなどお聞かせいただけますか? 

こども達の環境への「興味」や「気づき」の機会を提供するために毎年2日間実施しています。昨年は2日間で約4,000人の来場者がありました。今年は7月18日、19日に開催しますhttp://ecofair.sblo.jp/。環境活動を行っている企業や団体に、来場者が工作や体験などを通して環境に触れることができるブースを出展していただく他、19日には、2014年度に三重県代表として全国フェスティバルに参加した「大安中学校テクニカルボランティア部」がブース出展をしてくれます。たくさんの方が来場しますので、こどもエコクラブの活動や活躍を知っていただくいい機会になると思います。そのほかにも今年はパネル展示などで県内のクラブの活動の様子をPRする予定です。今後もイベント内で、クラブの情報発信や活動発表の場になるようなサポート体制を進めていきたいと思います。

◎Mie こどもエコフェア (昨年の様子)

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こどもエコクラブの活動報告集を毎年作成されていますが、各クラブの報告をどのように集めていらっしゃいますか?また、作成にあたり工夫していらっしゃることなどお聞かせください。

年に数回発行している三重県こどもエコクラブ通信で活動報告の呼びかけを行っていますが、なるべくクラブごとにお手紙を添えて、一年の活動や感想を聞いたり、質問などをしたりしています。

活動報告集は、各クラブの報告、壁新聞や絵日記の応募作品、県内交流会の様子などを掲載して、活動の振り返りや、今後の活動の参考になるようにと作成しています。また、入会したばかりのクラブにもお渡ししていますので、県内の「こどもエコクラブ」のみんなが楽しく活動している様子が伝わるような紙面作りを心掛けています。報告集を、サポーターの方と交流する機会としても捉えています。

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活動報告集(H25年度、H26年度)

こどもエコクラブの広報はどのようにすすめていますか?広報を通じて、県下の市町などとの交流がありますか。

2年前から、センターで開催される春と秋のイベントで「こどもエコクラブブース」を設けています。子どもさんたちには簡単な工作やエコまるのぬり絵を楽しんでもらい、保護者の方にはこどもエコクラブのしくみや魅力について伝えるようにしています。「こどもエコクラブ」を初めて知った方も多く、興味や関心を持っていただくいい機会となっています。毎回、10クラブほどの入会があります。

◎こどもエコクラブブース

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あわせて年間を通して当センターを社会見学や出前講座でご利用いただいた小・中学校、幼稚園などに案内をしています。

また、三重県の事務局として、市町の担当者の方に向けて、年1回「こどもエコクラブ市町担当者研修会」を、開催し、こどもエコクラブの広報のお願いをしています。市町によっては、市の校長会議でパンフレットを配布してくださったり、学校に声をかけてくださったりしています。また市町の環境イベントに壁新聞を掲示してくださっているところもあります。

日ごろ貴県のクラブの活動をご覧になって、どのようなことを感じられますか。また、これまで印象深い活動や、励みになった活動などがあれば教えてください。

あるクラブの活動に参加させていただいたとき、メンバーのひとりが「学校で辛いことがある」とほかの学校に通うメンバーに話しているのを聞きました。そこですべてが解決したわけではありませんが、子ども達にとって学校や家庭だけでなく、地域にも自分の居場所があるというのはとても大切なことだと感じました。こどもエコクラブには、人と環境の関わりについて理解を深めるだけでなく、人と人、人と地域を結ぶ重要な役割も持っているのだと実感しました。

こどもエコクラブのメンバーやサポーターと接して感じる事、コーディネーターを通じて自身が変化したことはありますか?

私は、こどもエコクラブにかかわってまだ3年目ですが、県内には長年サポーターとしてこどもエコクラブにかかわっている方が多くいらしゃいます。こども達の成長を見守りながら活動を支えてくださっているサポーターの方には頭の下がる思いです。

みんなもチャレンジしてみよう!

「リアルヴォイス」では、幼児から取り組める簡単なプログラムから、学校や地域全体で取り組めるプログラムをご紹介いただけるサポーター&コーディネーターを大募集しています!また「こんなプログラムを紹介してほしいな」というリクエストも同時に受付けています♪

タイトルを「リアルヴォイス」とし、ぜひ全国事務局までメールをお寄せください。
プログラムをご紹介いただいた方は、こどもエコクラブ粗品を差し上げます。
皆様からのたくさんの声(ヴォイス)を、お待ちしています!

こどもエコクラブ全国事務局