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【2020 壁新聞道場!】たのもーーーう!茨城県 その1

2020.06.03 掲載

茨城県からは19枚の壁新聞が届いたよ!
今週は4枚の壁新聞をご紹介。久松師範、よろしくお願いしまーす。

茨城県 その2 その3 その4

水戸市「逆川こどもエコクラブ」


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逆川こどもエコクラブ①の新聞を書いてくれたみなさんへ
師範から一言!

虫が大すきなことや,いっしょうけんめいに,かべしんぶんをつくったことが,わかりました。かべしんぶんを見ると,おりがみを切って,せんばこをつくってくれました。せんばこの形がよくわかりました。それから,せんばこのまわりに,草はらがあって,そのおくに林があるようすもわかりました。とてもよいくふうだと,おもいました。
水べと,草はら,林では,虫のしゅるいがちがうことがわかりました。大はっけんだとおもいます。さらに,ばしょによって虫のしゅるいがちがうのは,どうしてかな?と,ぎもんをもつこともできました。水べの虫の子どもは?草はらの虫はなにを食べているのかな?どんな虫が林におおいのかな?など,かんがえていくと,ぎもんをかいけつできるとおもいます。ことしの夏も,虫をしらべてみてください。

サポーターへのとっておきのゴシドウ★

昆虫が大好きな様子が分かる壁新聞でした。新聞では,場所の違いによって,生息する昆虫が違うことを示してくれました。とても,すばらしい発見だと思いました。ひとつのことが分かると,さらに新しい疑問が生まれてきます。場所による種類相のちがいに疑問を持ったのも,自然の仕組みの理解が,一歩すすんだことからでしょう。この先,昆虫をチョウや,コウチュウ,トンボといった分類群で分けてみたり,生息数の差を比べてみたり,さまざまなアプローチが考えられます。疑問を持ち,それを解決していくという学習スタイルを習得することは,今の子どもたちに求められている資質でもあります。さらに調査し,解明していくことを期待しています。
壁新聞のレイアウトについては,千波湖とそれを取り巻く環境を,うまい具合に表すことができました。空白の箇所があったのは,ちょっと残念でしたが,調査が進みデータが蓄積されると,紙面に納まらなくなってくるでしょう。さらに,バージョンアップした壁新聞を見たいと感じました。
 

逆川こどもエコクラブ②の新聞を書いてくれたみなさんへ
師範から一言!

ひぬま川げんりゅうの生きものが、一目でわかりました。とても見やすいかべ新聞にまとめることができたと思います。水辺にはヘビトンボやコオイムシ、アカハライモリなどが見られ、林にはオオムラサキやカブトムシなどが生息していました。とても自然がゆたかな山だということがわかります。ひぬま川は、そんな山からながれでるのですから、きっとすてきな環境がのこされているのだなと思いました。
かべ新聞には、いろいろな工夫も見られました。地図があったので、県外の人にもひぬま川の場所がすぐわかりました。いきものの写真には、“絶滅危惧種”と“準絶滅危惧種”のくべつが分かるようにしていました。いきものを、かんさつしている写真もあり、がんばる姿を見ることもできました。
ひぬま川げんりゅうをしることで、ひぬま川のゆたかな自然をまもるには、どうしたらよいかについて、考えることができました。これからも、いろいろなことを調べたりたいけんしたりして、しぜんを大切にする心をそだてていってください。

とっておきのゴシドウ★

涸沼川源流の様子を記し、そこで観察した生きものを紹介、最後には感想を述べることができました。内容が精選されて、伝えたいことを端的に表すことができた壁新聞だと思いました。山から川が流れ出る様子を描いたり、生きものを写真で示したりしたので、言葉で説明しなくても分かることがたくさんありました。ワンポイントで「みどりのダム」の説明などを加えた点もよかったと思います。涸沼川をとても愛おしく思っている様子が伝わり、筆者がなぜ涸沼川源流を調べたくなったのかを知りたくなりました。
涸沼川源流の自然を知ることによって、新しい考えや、疑問が生じたのではないでしょうか?その気持ちを大切にして、次の活動につなげてほしいと感じています。次は、どんな調査を行うのでしょうか。ワンステップアップした壁新聞をお待ちしております。
 

逆川こどもエコクラブ③の新聞を書いてくれたみなさんへ
師範から一言!

サケレンジャーのかつどうのようすが、よくわかりました。さくら川に入って、いっしょうけんめいちょうさしている姿もりっぱです!
「サケのとくちょう」や「なか川のサケのれきし」のないようは、とてもべんきょうになりました。サケは、川と海を行ったり来たりしていることを知らない人が多いと思います。役に立ちました。それから、日本でさいしょにサケの人工ふかをなか川で行ったことも、はじめて知りました。
なか川のサケはたくさんいるけど、さくら川のサケがへっているのは、なぜでしょうか。かんきょうのへんかが、大きなげんいんだと思いますが、いろいろなことを考えてほしいと思いました。どうしたらゆたかなしぜんをまもることができるか、みんなでかんがえていきましょう。
それから、おいしいサケをずっと食べることができるといいですね。

サポーターへのとっておきのゴシドウ★

サケレンジャーの活動を分かりやすくまとめることができました。特に、「那珂川のサケの歴史」の内容は、“地域自慢”としてアピールできることですね。桜川のサケが減少している記事には驚きました。千波湖では水質改善のための取組が、いろいろ行われていますが、その効果があらわれていないのでしょうか?いろいろと原因が考えられると思いますので、これからの調査が期待されます。
それから、サケという生きものに対して、“食べる”という視点から見ることができたのは素晴らしいと思います。私たち人間も、生きものを食べねばならぬ動物であることを認識することは大切です。食べ物を“おいしくいただく”姿勢も、環境保全を進める中で考えていってほしいことですね。
さて、壁新聞をつくる際に大切にしてほしい視点を一つだけ述べておきたいと思います。それは、不特定多数の人が見るということを考えてほしいということです。水戸近辺の方は、桜川といえばすぐ分かります。しかし、他県の方は、場所がよく分かりません。簡単な地図を入れるだけで、分かりやすさが一段とアップすると思います。
 

逆川こどもエコクラブ④の新聞を書いてくれたみなさんへ
師範から一言!

水戸市指定天然記念物のヒカリモについては、震災後に減少してしまったと聞いていました。県立水戸二高の生徒たちが、ヒカリモが生息する洞窟を調査しているものの、復活したという話も聞いていませんでした。この壁新聞で、ヒカリモが再びみられるようになったと知り、とてもうれしく思いました。
ヒカリモが減ったり増えたりするのは、何が原因なのでしょうか?少しの環境の変化も敏感に感じる生きものであることは間違いありませんね。どのように保全していくか考えるうえでも、最新の話題を壁新聞で広報したことは、とても意義あることです。ヒカリモについては、まだまだ分からないことがたくさんあります。ヒカリモを維持するために、どうしたらよいか、皆で考えて行ってください。期待しています。
最後に、ヒカリモを調査している様子も知りたい情報でした。次に新聞をつくるときには、活動状況にも、ぜひ触れてみてください。

とっておきのゴシドウ★

水戸のヒカリモの最新の現状を知らせる壁新聞として、いい記事だと感じました。“ヒカリモの生態”や、“なぜ光るか”など、ヒカリモを知らない人にも分かるような解説があったことも、評価できる内容です。また、地図や、年代の記述をしっかり記してあったので、新聞として伝えるべき内容を、ほぼ網羅することもできたと思います。
見出しの配色や付け方、紙面のレイアウトなどは工夫する余地がまだあると思います。壁新聞づくりを続け、回数を重ねるうちに工夫すべき点が見えてくると思いますので、この活動は継続して欲しいと思いました。
ヒカリモの生態的なことに関しては、まだまだ解明すべき点が多いと思います。児童・生徒の地道な観察から、大きな発見を導くことも多々あります。また、大発見がなくとも、自然を見る目は養われますので、調査や研究を続ける意義は大きいと思います。逆川こどもエコクラブの皆さんは、先輩からの伝統もたくさんあります。それらを引き継ぎながら、新しい発見を目指してください。

久松師範、ありがとうございました!次はどこの地域かな?お楽しみに!
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