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【2019 壁新聞道場!】たのもーーーう!高知県 その4

2019.12.04 掲載

高知県は7枚の応募があったよ!その中から2枚をご紹介。
今週は岡本師範です。よろしくお願いしまーす!

高知県 その1 その2 その3

香美市「香美市こどもエコクラブ 自然となかよし」
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香美市「香美市こどもエコクラブ ハッピーアドベンチャー」
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香美市こどもエコクラブ 自然となかよしのみなさんへ
師範から一言!

「自然を守る私たち」と言うタイトルで、舟入小学校の3年生から6年生の4人の自然となかよしクラブが作ってくれた壁新聞は、絵と写真がちょうど良く配置されていて、文章(記事)がわくどりされていて、読みやすい新聞になっています。
そして写真がとってもきれいでネットまきやアユ救出などのみんなの活動やウラジロモミやリョウブなどの木のじょうたい、タラカラマツやヒメキリンソウなどの花の美しさがよくわかります。
「森は元気ですか」「森はあれている 助けなくては」と大きな字で書いてあり、この新聞のテーマがひじょうにはっきりしていること、およびみんなの考えと意識もこのことに集中して、この壁新聞のすばらしさが良く分かります。

アユの救出大作戦をやりました。せきをのぼれなかったアユをアミですくい取り、せきの上に運んだのですね。たくさんのアユを助けました。しかし、7月、8月のごう雨さいがいでアユがほとんど死んでしまったとのこと、ほんとうにに残念ですね。でもこれにこりないで、次のきかいにまた、アユを助けるようにしてください。

一番おどろいた、うれしかったのは、この前40cm位だったブナの木が、今度行った時には67cm位に大きくなっていることだとのこと。少しずつみんなの努力が実をむすぶようになっているのですね。良かったですね。あきらめないで大事に育ててやってください。

「おわりに」に山、森を育てることの意味や大事さ:すなわち、山が水をためてくれる、さいがいを防ぐ、CO2を吸収し、さんそを出してくれる、野生の生き物やきちょうな花を育ててくれる、とまとめてくれました。そして私たちが山を見て、森林を見て、歩いて気持ちよくしてくれることもありますよね。自然を守るクラブの活動のいぎが集約されています。

次の壁新聞では、ブナの木がどの位大きくなっているか楽しみです。そして、山が森の山にいずれなるでしょうから、クラブのみなさん、あきらめずに活動をつづけてください。おうえんしています。

とっておきのゴシドウ★


この壁新聞の最初の記事は、木の倒木(とうぼく)と言うとどこにでもありそうな、そしてそのことが意味していることは、たとえば、強風や台風でたおれたのでしょう、とそれほど気にならないかも知れませんが、“そうではない”とても大きな意味を持っていることです。なぜ、たおれたのでしょうか?大きな木、年がたつと根っこも大きくなるが、どんな木もたおれてしまうと書いてありました。でも壁新聞を読み進んで行くと 根っこがだめになったからです。なぜ、根っこがだめになったのですか?私が読み取ったのはシカが木の皮を食べてしまい、木のいきおいが弱くなったのではないだろうか?どしゃくずれで根っこを支えきれなくなったのでは?とも読めます。

シカが木の皮を食べてしまう写真がいっぱい出ていました。植えたばかりの木は、葉っぱもやわらかく、皮もやわらかいのでシカが好んで食べてしまうのでしょう。したがって、シカが食べないようにネットで木のまわりをかこっています。自然となかよしクラブのメンバーも、木を植えることとネットで囲うことをやりました。木をふやさないと山はどうなるか?

そうです!はだかの山に雨がふると土が流れてしまいます。どしゃくずれがおきます。植林で木のなえを植えてもシカがたべてしまうとりっぱな森ができません。そうするとどしゃくずれがおき、大きな大木もたおれてしまう。それと森があると雨の水が山にたくわえられ、いろいろな植物や花が咲きみだれ、植物だけでなく虫やこんちゅう、動物も元気に生きていけます。
このような生き物のじゅんかんをりっぱにするためにも、森をだいじにするひつようがあります。昔は日本にもオオカミがいて、シカを食べていました。シカがてきとうな数、山にいましたが、日本オオカミがぜつめつしたため、シカの天敵(てんてき)がいなくなって、日本の各地でシカの害が出ています。狩猟(しゅりょう)(鉄砲(てっぽう)やわな)でシカの頭数をへらしているようですね。シカをころしてしまうことに、かわいそうだと思うかも知れません。でもシカや他の動物や植物、森がバランスよく生きていることが、とっても大事なことです。バランス良く生き物が生きていることが、シカにとっても幸福なことだと分かるようになります。バランス良くシカが生きていれば、森も枯れることなく、鉄砲(てっぽう)やわなもひつようなくなります。みなさん、分かりますよね。今はバランスが取れないくらいシカがふえているので、シカのエサも不足して木の皮をたくさん食べているのです。森がなかなか育たないげんいんがシカにあります。分かりますか?

今、日本では林業がおとろえて、人も少なくなっています。香美市も同じようになりつつあります。高知県は林業をかっぱつにするために高知県立林業大学校を作って、昔のように林業をふっかつさせようとしているのですね。日本では海外からたくさんの材木をゆにゅうしているようですが、日本の中で木材を使えるようにしたら、お金を外国に出さなくて良いでしょう。

山に行くとたくさんの花に出会います。物部の山の希少植物の花をたくさん新聞にはってくれました。こんなにたくさんの花がほろびそうになっているとのことですが、どうしてほろびそうになっているのですか?これもシカが食べてしまうえいきょうですか?木がシカに食べられないようにネットなどで囲っているようですが、希少植物もシカに食べられないようにするのはどうしたらいいでしょうか?


香美市こどもエコクラブ ハッピーアドベンチャーのみなさんへ
師範から一言!

2年生から5年生までの6人のハッピーアドベンチャーの皆さん、とってもすばらしい壁新聞を作りましたね。みんなの思いを何とか全国のみんなに伝えたいとの気持ちで書いたので、新聞のはじからはじまでいっぱいに活動が書いてありますね。

ハッピーアドベンチャーの壁新聞のすばらしさは、何か?書き出すといくつでもありますが、私が感激したことをいくつかあげます。
一つ目のすばらしさは、「はじめに」のところにも書いてありますが、エコなことってなあに?すごい大きなことをやる事ではありません。すごく大変なことをやる事でもありません。お金と時間をかけてやることでもありません。みじかなちょっとしたこと、あるいは、実は、すでにみんながやっていること、当たり前のことをもう一度見直して、そうか、こんなこともエコなんだと気が付くことですね。
このことに気が付いたハッピーアドベンチャーのみんなのすばらしさに、ばんざい!はくしゅ!!です。

新聞は読み終わったらリサイクルに出して、もう一度新聞紙にすることも大事ですが、みんながやれることを発見しました。防災用の新聞ヘルメットや新聞スリッパを作りました。
じしんや火事でひなんする時に足元に何が落ちているか分かりません。あるいは、上から何かが落ちてくることも気をつけたいですね。そんな時にみじかにある新聞を利用してみようと考えたのですね。良いですねー!

新聞って、もっとうまく利用できるよ!と教えてくれました。新聞スリッパを作った時に気が付いたとのことですが、ぬのをはりつけて少し水にぬらすと手をよごさないぞうきんにもなる。そうか!すばらしいことを発見しましたね。新聞防寒もできると発見しました。オーバーのように上からかぶる、あるいは服の中に入れても良いですね。保温効果があるのですね。

みんなは、ごみの問題にも目が行きましたね。道ばたや広場、あるいは川や海にごみがあったらどうだろうか?と考えましたね。学校の行きかえりに道にかんやペットボトル、たばこのすいがら、おかしのふくろなどがあると、きたないよね。みなさんばかりでなく、ちいきの人たちも、イヤーな気持ちになると思います。川や海にあるごみを魚やかめが食べたり、鳥がごみにからまったりして困っています。特にさいきんはとても小さくなったプラスチック(マイクロプラスチックと言います)を魚などが食べたりしてしまします。レジふくろのような大きなプラスチックも陽に当たり、風にふかれたり、石にあったたりして小さなプラスチックに分解します。みんなのすばらしさは、ごみと考えないで工作をする原料と考えていることです。
ペットボトルでいかだを作りました。ペットボトルのふたでぶんぶんごまをつくったり、ままごとにも使えるよ。小さくなったえんぴつにキャップをつけるとえんぴつが長く使えるよ。ダンボールや牛乳パックも工作して、何を作ったのかな?牛乳パックから紙をつくるのは、私もこどもたちといっしょにやります。私の家では牛乳パックの中にひまわりの種をいれて、小鳥たちのえさばにしています。すずめはもちろん、シジュウカラ、ヤマガラ、カワラヒワなどが来ます。メジロはミカンをエサにしてやります。コゲラも来ます。ヒヨドリは大きいのでわが家ではかんげいしません。カラスはどういうわけか、来ません。

同じようにハッピーアドベンチャーのみなさんも、自然、生き物を大事にする活動もやっていますね。馬もエコだ!と気が付いた植木さん、すばらしいことに気が付きましたね。と言うよりそういうことに注意をはらっている植木さんはすばらしいエコ人間ですよ!5年生の植木さんは植じゅをしました。木を植えることで空気中の二酸化炭素をへらすことができます。地球温暖化の進行をおくらせることができます。すごいエコですね。村山さんはアユの赤ちゃんをすくいだしたのですね。せきの下でさんけつじょうたいになっていたアユをすくって、せきの上に放してくれたのですね。大きくなってもどってくるのが楽しみですね。

「みどりの小道」環境日記で、団体で金賞をとりました。個人部門でも銀賞を取りました。
とってもすばらしいです。ふだんからエコに注意をはらい、関心をもっているみんなの考えと心が評価されたのだと思います。それにしても金賞、銀賞をとったとは、ばんざい!ばんざい!ですね。日記の一例ものせてくれました。ごみ工作の話や海ごみのことも書いてありました。調理実習のことが書いてありました。土方さんの経験かな?自分たちの土地でとれた野菜や肉もあるのかな?地産地消の料理の写真は、おいしそうですね。私も食べてみたいです。それともう一つ大事なことが書いてありました。食べ物に感謝すると言うことです。
当たり前に考えてしまいがちですが、食べられること、食べるものがあること、食べるものを作っている人に、海などからとっている人に、“感謝”する。とっても大事なことですね。

次の壁新聞ではどんなすばらしい活動をほうこくしてくれるか、たのしみです。

とっておきのゴシドウ★

最後に私も小学校に行って環境の授業をやります。そのうちの一つにごみを増やさないようにと言うことで、ふろしきつつみ体験をこども達といっしょにやります。買い物ふくろをつくったり、本をつつんだり、ビンをつつんだり、リュックサックをつくったり、防災づきんやけがをしたときの応急しょちなどをやります。こども達はふろしきつつみ体験はとっても楽しくて、リュックサックを作って教室の中を動き回っています。
ハッピーアドベンチャーのみなさんもふろしきつつみもぜひやってみてください。

岡本師範、ありがとうございました!次はどこの地域かな?お楽しみに!

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高知県 その1 その2 その3

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