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【壁新聞道場!】たのもーーーう!熊本県 その③

2016.08.17 掲載

熊本県は31枚の応募があったよ!その中から3枚をご紹介。
今週は池田師範です。よろしくお願いしまーす!

熊本県 その① その② その④ その⑤ その⑥ その⑦

水俣市「水俣第一小学校こどもエコクラブ」
 

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水俣第一小学校こどもエコクラブ⑭の新聞を書いてくれたみなさんへ
師範から一言━─━─━─━─━━─━─━─━─━─━─━━─━─━─━─━─━─━━─━─━─━─━

水俣川の生き物調べをとおして体験したことと調べたことを、分かりやすくまとめてあると思います。

たくさんの生き物が見つかったようですが、その中で「ウズムシ」「ヘビトンボ」「カワゲラ」に着目してくれたので、これらの生き物についてよく分かりました。水の生き物のイラストも、よく特ちょうが出ています。新聞にはいろいろなことを書きたくなってしまうものですが、書くスペースが限られていますので、読む人に特に伝えたいことを選ぶことは大事です。

ウズムシ、ヘビトンボやカワゲラなどの生き物を調べることで、川のかんきょうが分かるということはおもしろいと思いませんか?水がきれいかどうか薬を使った色の変化でも調べることができますが、生き物でも分かるということです。毎年同じ場所で生き物探しをしてみると、薬がなくても川の水の変化に気づくことができますね!

ウズムシは不思議な生き物で、切っても再生してしまう力にはおどろかされます。石にへばりついた1cmほどの小さな生き物をよく見つけました。

カワゲラはたくさんの種類がいますが、幼虫はきれいな川に住んでいます。カゲロウの幼虫と少し似ているかもしれませんが、見分けられるようになりましたか?図かんを眺めるより、川でたくさんの実物を見つけてルーペでかんさつしてみてください。

とっておきのゴシドウ★・・・・・・★・・・・・・★・・・・・・★・・・・・・★・・・・・・★

ヘビトンボは実物の動きをみて、名前に“ヘビ”がついている理由が分かりましたか?ヘビのように頭をもちあげてかみつくような動きをします。

幼虫は川ムカデとよばれるように足がたくさんあるイメージですが、おなかについているあしのようなものは、あしではなくエラなどのとっきです。成虫は夏に出会えるので探して会いにいってみましょう。

 

水俣第一小学校こどもエコクラブ⑲の新聞を書いてくれたみなさんへ
師範から一言━─━─━─━─━━─━─━─━─━─━─━━─━─━─━─━─━─━━─━─━─━─━

水俣川でたくさんの生き物が見つかったことが新聞から伝わってきます。

「見つけ方」に書いてくれたように、石をそっと持ち上げて石のうらを虫めがねを使ってみると、小さな虫が動いていてびっくりしたことでしょう。

ヘビトンボの幼虫をはしでつかんだイラストはとてもいいですね。かみついてくるような動きをするので、手でつかまないで、はしでつかんでいるようすが思い浮かびます。足のようなものが20本以上ありますが、あしは実は6本でむねについています。おなかについているあしのようなものは、あしではなくエラなどのとっきです。水の中にいる生き物も呼吸をしているので、空気(さんそ)が必要です。水の中にも空気がとけているので、えらで呼吸をしているのです。

サカマキガイ、イトミミズ、セスジユスリカ、チョウバエを見つけたのは川のどのような場所でしたか?汚れた水でよく見かける生き物です。今回調べてくれた場所が、どのような川の流れの場所か分かりませんが、水がよどんだ場所があったのかな?きれいな水にすむ生き物と、汚れた水にすむ生き物がどちらも見つかったときは、「なぜかな?」と考えてみるといいですよ。

また川の生き物探しをしたら、どんな虫が見つかったか教えてください。

とっておきのゴシドウ★・・・・・・★・・・・・・★・・・・・・★・・・・・・★・・・・・・★

「めずらしい」という言葉にはどんな意味があるのでしょうか?川の生き物探しでは、数が少ないとかめったに見つからないということだと思います。昔からヘビトンボはめずらしい虫なのかどうか調べてみるのもおもしろいですね。

どんな虫がいたのか書いてくれましたが、名前だけでは読んでいる人の中には「どんな虫なのだろう?」「どれくらいいたのかな?」と気になる人もいるはずです。ヘビトンボはイラストと特ちょうの説明がありますので、他の虫もイラストなどがあると分かりやすいですね。

生き物調べをまとめるときは、「いつ」「どこで」「何を」「どれくらい」見つけたのかを書いてくれるととても参考になります。

 

水俣第一小学校こどもエコクラブ⑳の新聞を書いてくれたみなさんへ
師範から一言━─━─━─━─━━─━─━─━─━─━─━━─━─━─━─━─━─━━─━─━─━─━

読む人をひきづけるような小見出しがつけられていますね。「見つけたよ!」とあると、何を見つけたのだろう?と気になりますし、「...なぜ海で生きれないの?」というように読む人に問いかけるのもいい工夫です。クイズや感想もあって、全体の構成もいいと思います。

水俣川ではいろいろな生き物を21匹もみつけましのですね。トビケラ、カワゲラ、カゲロウといったあまり聞きなれない昆虫の幼虫もイラストをかいてくれたので分かりやすいです。写真もいいですが、イラストをかくにはよくかんさつする必要があるので、特ちょうをとらえていると思います。

ヒラタカゲロウの幼虫はうごきが素早かったようですね。たしかにくねくねと動くだけでなく、サッサーと石の上を動きます。そのようなことを知ることができたのも、実際に生き物探しを体験したからだと思います。

川と海ですむことができる魚の種類がことなるのは、塩分が関係していることに気付いてくれました。魚によっては塩分のこさの変化に強い種類もいます。たとえば、サケやウナギなどです。なぜ、海と川をいったりきたりするのかな?生まれたばかりの魚たちは泳ぐ力がよわくて川だとどんどん流されてしまいますね。エサも関係しているかもしれません。「なぜだろう?」といろいろなことを考えてください。

とっておきのゴシドウ★・・・・・・★・・・・・・★・・・・・・★・・・・・・★・・・・・・★

川でくらす生き物の種類から、水俣川の水かんきょうがかいてきかどうか知ることができましたね。かいてきな水俣川をいじするために、感想にあるようにゴミをすてないことは大切です。ゴミがなくても、生き物がずっとくらすためには他にどんなことが必要でしょうか?

川の底で見つけた生き物の多くは昆虫の幼虫ですので、幼虫がくらす場所だけでなく、

成虫がくらす場所、そして卵を産む場所が必要です。どれか1つでもなくなると、その昆虫はいなくなってしまいます。

めずらしいと書いてくれた「ヘビトンボ」は成虫になると何を食べて、どこでくらすのかな?夏には、ぜひヘビトンボの成虫を見つけてください。

池田師範、ありがとうございました!次はどこの地域かな?お楽しみに!

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