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【壁新聞道場!】たのもーーーう!茨城県 その①

2016.05.11 掲載

茨城県は18枚のかべ新聞の応募があったよ!その中から2枚をご紹介。
今週は岡本師範です。よろしくお願いしまーす!

茨城県 その② その③ その④ その⑤

水戸市「しんそう世界だいすきクラブ」 大子町「八溝自然たんけんたい」
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しんそう世界だいすきクラブのみなさんへ
師範から一言━─━─━─━─━━─━─━─━─━─━─━━─━─━─━─━─━─━━─━─━─━

しんそう世界だいすきクラブの壁新聞「いのちのつながりを学ぼう」は、読みやすくて、面白くて、役に立つことが書いてあるすばらしい新聞です。
新聞がすばらしいことの一つ目は、クラブのメンバーが一人一人、記事を書いてくれたことです。本当にクラブの壁新聞であることが実感できました。

二つ目は、一粒のタネ~命のつながり・グリーンカーテン、エコクッキング、エコプロダクツ2015、保和苑の生き物、たつわれ山・十王ダムなどのようにみんなの活動と活動の結果を四角く区切ってまとめて書いてくれたので、読みやすく、分かりやすかったことです。

三つ目のすばらしさに私は感動しました。それはみんなが活動したことやその結果を記事にしただけでなく、そこには大変注意深い観察結果が書いてありました。たとえば、やごは水中で下くちびるをすばやくのばして虫やさかなをとらえると書いてありました。ヒキガエルとニホンアカガエルの卵のちがいをちゃんと観察しました。オニヤンマは同じ所をいたりきたりすることに気が付きましたね。ザリガニは後ろににげるので、にげる場所を予想してつかまえたよ、すばらしい観察です。グリーンカーテンの記事も感動しました。一人の人がなぜすずしいのだろうか?と疑問を持ちました。そしたらほかの人が、葉っぱから水がじょうはつするから、すずしくなるのだよ、と書いて教えてくれました。グリーンカーテンは、葉っぱで太陽の光をさえぎって日かげを作ってくれて、すずしくもなるのですね。エコクッキングでは、きじをこねると手がべたべたになりました。これは実際にこねてみなければ経験できないことですよね。そして水の分量をちゃんとするとべたべたせずにきれいにできました、と解決策を教えてくれました。やはり温暖化?では2013年と2015年の氷と霜柱を比較して、問題提起をしてくれました。

1泊2日の宿泊学習は、とても楽しいことが山ほどあったようですね。たつわれ山に登った写真は、スタートから順番にみんなの一言の説明がいいねー。ガタンゴトン、よいしょよいしょ、ざわざわ、イェーイ・・・みんなのようすがよく分かりました。たつわれ山の名前の由来かな?太刀割れ岩の説明も忘れずに書いてくれましたね。ホタルのこともたくさん勉強しましたね。キラキラ光ってきれいだけでなく、ゲンジボタルとヘイケボタルの大きさのちがいが分かりました。とびかたのちがいも分かったのですね。ホタルがとんでいる所では、かいちゅう電灯はつけないようにしましょうということも教えてもらいましたか?石に色をぬって、自分のお土産ができたようですね。石に色をつけると芸術作品みたいになりますね。宿泊学習でのいちばんの思い出は、たぶん、みんなとのつながりが強くなったことではないでしょうか?

宿泊学習の日記を書いてくれたのは、1,2年生のお友だちかな?夜空の星を書いてくれたのかな?ホタルを見たときのようすを書いてくれたのかな?一日、すごく楽しかった、と書いてくれました。良かったね。大洗水族館では魚とふれあい、イルカショーで最高にうれしかったと思います。でも、海のイルカをつかまえて、いろいろな芸を見せるのは、これからはできなくなるみたいです。イルカの命を守りましょうと言って、世界ではイルカの保護運動が大きくなっているようです。

しんそう世界だいすきクラブのみんなは、自然をだいじにして、自然をこわさない人たちです。生き物もだいじにしてむやみに取らない、取っても自然に帰してあげるなどとても評判の良いクラブですね。ですから、保和苑に入っても、一般の人が入れないところも、入って良いよ!と言うことになっているようですね。

これからもいのちのつながりを学んで、自然を、生きものをだいじにしてクラブ活動を続けてください。
来年の壁新聞は、どんな楽しい思い出がいっぱい書いてあるか、楽しみです。

とっておきのゴシドウ★・・・・・・★・・・・・・★・・・・・・★・・・・・・★・・・・・・★

エコプロダクツ2015を見学に行って、ここでもたくさんのことが分かりましたね。
マホービンのしくみも展示の係の人が教えてくれて、温度が冷め ない理由が分かりましたね。聞いたことをちゃんと忘れずに書いたことがすばらしいです。清水建設では木打ちをする理由を教えてもらいましたが、これも忘れ ずに書きました。佐川急便のようなにもつを運ぶ会社でも環境を良くする活動をやっていることは、ビックリする事だったと思います。エコプロダクツ2015 を見学して、今、日本では品物やエネルギーを作っている会社だけでなく、品物やエネルギーを運ぶ会社でも、品物やエネルギーを売る会社でも、また、品物や エネルギーだけでなく、お金をあずかってくれる銀行や電話やインターネットのような情報を動かす会社などでも環境のことをやっていることが分かりましたか?

佐川急便では、ペットボトルをリサイクルしてせいふくにしている。エコだね―!では牛乳パックはリサイクルして、何になるのだろうか?さかなややさいが 入っている白いプラスチックとれいは、何にリサイクルされるのかな?回収した新聞紙は何にリサイクルされるのかな?段ボールはリサイクルされると何に変身 するのかな?などなど、みんなのまわりの物もいろいろとリサイクルされているものがたくさんあります。調べてみるとおもしろいよ。


八溝自然たんけんたいのみなさんへ
師範から一言━─━─━─━─━━─━─━─━─━─━─━━─━─━─━─━─━─━
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みんなが作ってくれた壁新聞は、田んぼや用水の生きものしらべ、秋の里山、全国一斉水質しらべと久慈川の生きもの調べと水質調べの4つの活動を写真にまとめて、みんなの活動や大子町のすばらしい里山を報告してくれました。

自然たんけんたいの名前にふさわしく、田んぼの草をかき分けて、あるいは久慈川、八溝川、滝川、押川や田んぼのまわりの用水にも入って、たんけんをして、たくさんの生きものをつかまえたり、見たりして、調べました。

みんなの壁新聞のすばらしさは、みんなが活動して見つけた生きものをわすれないように、そのつど“里山だより”として発行し、その里山だよりを壁新聞にはりつけてくれたことです。里山だよりを読むと4枚の写真のなかみがよく分かりますよ!そしてびっくりしたことは、鳥や魚や虫、あるいは植物の名前がしっかりと書かれていることと大子町にはこんなにたくさんの生きものがいることです。サケもいるのですね。ビックリです。季節によって少しずつ生きものも違うようですが、非常にていねいに細かく観察して、記録してくれました。

サポーターやまわりの人たちが名前を教えてくれたのでしょう。今では、たぶんみんなは鳥や魚や虫や花、木の名前をみんなおぼえてしまったのではありませんか?ぼくはさなか博士です。私は鳥博士です。ぼくは虫はすぐわかります、というように八溝自然たんけんたいのみんなは、生きものについては、だれにも負けないくらい知っているのではないかなと思います。

私も鳥は好きです。毎日、庭に飛んでくる鳥を観察しています。シジュウカラ、カワラヒワ、ヤマガラ、メジロ、スズメ、キジバト、カラスが飛んできます。コゲラも来たことがあります。でも、みんなの大子町にはもっともっとたくさんの鳥が飛んでいるみたいですね。トビやサシバやオオタカもいるのですね。うらやましーな。

昔は大子町の川に魚も生きものもとってもたくさんいたようですが、このごろは少なくなっているらしいですね。どうして少なくなったのだろうか?川の水がよごれたためだろうか?まわりの自然が少なくなってエサが少なくなり、魚や生きものが少なくなったのかな?トンボも赤とんぼが少なくなり、ウスバキトンボが増えているようですね。なぜだろうか?

私の家の庭に来るシジュウカラは今年も卵を産んで今、温めています。去年と比べると早くなっています。これもどうしてでしょうか?みんなも地球温暖化という言葉を聞いたことがあるでしょう。気温が少しずつ高くなっています。このような気候の変化が生きものにもえいきょうしていることは、みんなも知っているでしょう。花の咲く時期が早くなっています。すると花のみつを食べる鳥や虫の活動も変化します。

気候がおかしくならないように、みんなも里山だよりに暮らしの中で気を付けてほしいことを書いてくれました。自然を守ることと気候が悪くならないように気を付けることは同じことですね。もちろん、自然を守ることは、私たち人間がむやみに森や木を切らないようにすることも、その一つです。それと同じように地球温暖化をすすめないように、里山だよりにも書いてありますが、暮らしの中で私たちができることを少しずつで良いですから、実行することが大事だと思います。みんなもそんな考え、気持ちで里山だよりに書いてくれたと思います。

生きものと共存できる大子町を作る、サシバが安心して子育てできる田んぼや森の環境をつくる、みんなですみよい町にするために、今、みんながやっていること、そして暮らしの中で気を付けることが大事です。そしてこれらのことが地球温暖化を少しでもおくらせることにつながります。

あらためてみんなの活動の写真を見ると、楽しそうに、真剣にやっていることが分かります。さらにすばらしいのは、いろいろな人といっしょに活動して、教えてもらったり、しつもんしたり、発表もしているようですね。

また、来年もみんなの元気な活動を報告してください。期待しています。

とっておきのゴシドウ★・・・・・・★・・・・・・★・・・・・・★・・・・・・★・・・・・・★

夏になると私の庭の土の中からセミが出てきます。セミのカラをひろって、今年はどんなセミがなんびき出てきたかを私も調べています。ニイニイゼミ、アブラゼ ミ、ツクツクボウシはすぐわかりますが、ミンミンゼミとアブラゼミは区別ができません。大子町にはエゾゼミもいるのですね。今、地球が温かくなっていることで南のクマゼミが北上しているようですね。私(川崎市)のまわりにはまだ見つかりません。大子町にもいませんか?

田んぼや用水の生きもの調べでは、おじさんたちからいろいろと教えてもらっている情景が良いですねー。「ぼくが取った生きものをみてよ!」、という顔もすばらしい。秋の里山の赤いマンジュシャゲと田んぼの景色がとってもすばらしいです。こんなすばらしい所にみんなが暮らしているのはうらやましいです。
全国 一斉水質調べは、大人の人の協力がないとなかなかできないですね。おかあさんたちがとっても頼もしく見えます。久慈川の生きもの調べは、みんなもさかなや 生きものを取ったようですね。網を使って上手く取れましたか?やなばに上がってきた魚は手でつかんで取ったのでしょう。ぴちぴちはねて、元気の良い魚を取るのも大変ではなかったですか?

★☆サポーターのみなさんへ☆★

壁新聞の中にこども達の生の声が聞こえないのがちょっとさびしいです。こども達が魚やカニ、鳥やサシバが飛んでいる里山(?)を書いてくれましたが、もっともっと喜びや大変さや叫び声も書いてくれるとうれしいです。
里山だよりも大人の方が書いたのでしょう。一般の方に知ってもらうので、大人の人が書かざるを得ないのかも知れませんが、こどもの声のコラムもあって良いのではないでしょうか?ご検討のほど、よろしくお願いします。

なお、サポーターからのメッセージを読むとこども達の書いた絵日記のことが書いてありますが、絵日記とは里山だよりのことでしょうか?そうであれば、上に書いたことが間違っていたことになり、大変申し訳ございません。里山だよりの文章は大人が書いたように取れましたので、失礼しました。

最後にちょっと気になったことは、「わたしたちの活動のねらい」のわたしたちとは誰のことでしょうか?八溝自然探検隊のクラブのこども達のことでしょうか? “子ども達の大切な豊かな人間性を育てる”というねらいは、大人の人の目線であると思いましたので、ちょっと気になりました。
 

岡本師範、ありがとうございました!次はどこの地域かな?お楽しみに!
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