盈進中学高等学校環境科学研究部 (広島県)
文化祭が終わり、部員が2名増えました。早速研究活動の再開です。今日から平日放課後は、2つのテーマで研究を進めます。1つは、高校生中心に「中国産タナゴのすずめ焼き」を開封し、体高体長比・背びれ尻びれ条数・側線鱗数・体側縦線の有無と長さ・ひれなどの色彩を計測し、分類同定する研究です。日本のタナゴ類との比較や中国の生態系を想像していく研究です。もう1つは、中学生中心に「芦田川のヨシノボリ類の分類とすみわけ」についての研究です。
サポーターが、計測の方法・意味・グラフ化によるグループ分けなど、一通り説明し、計測には必ず複数で当たるよう指示をしました。しかし、いつもの表情とちがってうつむきがちになり、どんよりとしたムードが流れていました。「失敗してもいいよ。」と言うと、安心したようです。
とりあえず1袋16尾分、水洗して計測を始めました。婚姻色はアルコール標本にする前に確認しなければならないため、今日中に確認しておくよう部長から補足が入りました。さすがです。
未知のタナゴ類の確認作業です。さすがに緊張するのがよく伝わってきました。
しかし、本当に滅多なことでは得られない情報です。この機会にタナゴ類の世界をもっと知って欲しいと思いました。
文献もほとんどない中国産タナゴ類のデータ化が楽しみです。
高校生・中学生それぞれの研究テーマは、来春3月に開かれる魚類自然史研究会へ投稿する予定です。今春は、「メダカのジャンプを誘導する条件について」を発表させていただきました。メダカが広く分布を広げてきた背景が探られたと好評でした。
今年の連中もぜひ発表の機会を、と考えています。
盈進中学高等学校環境科学研究部(広島県)
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