盈進中学高等学校環境科学研究部 (広島県)
20年以上も前から絶滅危惧種1a類であり、最近「種の保存法」に指定されたスイゲンゼニタナゴの飼育と人工繁殖をもう一人のサポーターがコツコツと続けています。本種の寿命は自然界で1年、飼育下でも3年が限界です。飼育中に当然寿命が尽きてしまいます。
それらは、これまですべてホルマリン標本にしてきました。しかし、この標本は専門外の人たちにとっては気味悪いものにすぎません。
そこで今回、芦田川に生息する他のタナゴ4種と死んだばかりのスイゲンゼニタナゴを誰でも手にとって観察できるように「透明標本」にすることにしました。
丁度、広島市在住の尾野彩華さんが『透明教室』を開いておられることをHPで知り、お願いしてみることにしました。
快く承諾していただきました。ただし、完璧な標本にするには時間が足りないとのこと。最低1カ月はかかるところを3週間で行っていただきました。状況も懇切丁寧に説明していただき、「不十分なままの標本でごめんなさい。」とのこと。
いいえ、謝るのは依頼が遅れたサポーターの方です。明らかに判断ミスです。
昨日、我が家に丁寧な梱包とともに届きました。一人で開けずに部員たちと開けました。「おおーっ」と歓声が上がりました。きれいです。触ってじっくり観察できます。
尾野さんにとっては「不十分な標本」かもしれませんが、むしろ硬骨部分が赤く、軟骨やコラーゲン状の部分が青く染まり、みんな「むしろこの方がいい」と喜んでいました。
飼育室で20年以上も飼育を続けることにより、遺伝子の偏りも当然あり、自然界へ戻すこともできず、譲渡・採取・販売もできないスイゲンたちの知名度をあげていく手段として有効であると思いました。
また、何よりも快く協力していただいた尾野さんの懸命な作業に感謝です。本当にありがとうございました。
ほぼ、準備完了です。あとは模造紙を張りながら誤字脱字を確認すること、もう一つは、サポーターの書斎からタナゴ関連の書籍を発掘することです。2階の3部屋と階段に、魚の本があふれています。
ああ、どうしよう・・・クタクタじゃし・・・
盈進中学高等学校環境科学研究部(広島県)
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