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第13回:☆静岡県庁 くらし・環境部環境局 環境ふれあい課・片山 広文さん

2012.09.18 掲載

こどもエコクラブに関わるサポーター・コーディネーターさんたちが、こどもエコクラブのサポートやコーディネートを通じ、どんな活動プログラムを行っているのか、またどんなことを感じているのかそのリアルな声をご紹介します♪

他のサポーターさんやコーディネーターさんのご意見は、クラブをサポートする側にとって大変興味深いものかと思います。このコーナーがクラブに関わる多くのみなさんにとって取り組みのヒント・今後の活動の充実のための参考となって、どんどんクラブが元気になりますように★

片山広文さん (JECコーディネーター歴4年)

皆さんが「参加してみたい」と思うような学習会・交流会の企画・実施に挑戦しています。

-コーディネーターProfile-

■都道府県:静岡県庁 くらし・環境部環境局 環境ふれあい課ふじっぴー.bmp

静岡県は、毎年こどもエコクラブ学習会や交流会を開催して、各クラブの活動を支援されています。コーディネーターを務めてくださっている片山さんは、ご自身が参加したいと思う学習会はどんなものかを考え、企画をされているということです。
また、静岡県は1都3県にまたがる「富士箱根伊豆国立公園」の他、たくさんの漁港も有しています(漁港数は大小合わせて、何と49港!)。その他にも、アユ・アマゴ等が生息する興津川やウナギの養殖で有名な浜名湖があり、1年を通して豊かな自然を感じることができそんな静岡県でコーディネーターを務めている片山さんにお話を伺いました。
キャラクター名.bmpのサムネール画像のサムネール画像のサムネール画像のサムネール画像のサムネール画像のサムネール画像のサムネール画像のサムネール画像のサムネール画像

 ■静岡県では、毎年複数回のこどもエコクラブ学習会・交流会を開催されていますが、開催のきっかけは何かあるのでしょうか。また、それらの会に参加したメンバーはどのような様子でしょうか。

 こどもエコクラブは、クラブごとの自由なエコ活動が基本ですが、クラブ活動の活性化のためには、地域や行政による支援も必要であると考え、平成18年度から、年3回、県内3地域(西部・中部・東部地区)で県主催の学習会・交流会を開催しています。

学習会・交流会は、環境教育NPOに委託して企画・実施していますが、里山体験や施設見学などの学習の際には、市町や地元の企業、他のNPOなどに協力してもらうこともあります。また、初めて参加する子どもたちも多いので、「アイスブレイク」で緊張をほぐしてから、学習会やクラブの活動発表を行っています。以前浜松市内で開催した「こどもエコクラブ学習会・交流会」では、午前中に公民館でクラブ同士の活動発表会やレクリエーションを行い、午後は、「川の生き物について学ぼう」と題して、「川と湖をきれいにする市民会議」が主催するサツキマス放流会に参加しました。
川と湖をきれいにする市民会議の方々から天竜川やサツキマスに関する話を聞いた後、多くの市民に混ざって稚魚を放流しました。メンバーもサポーターも、楽しい体験を通して地域の環境について学ぶことができ、心に残る一日になったのではないかと思います。
静岡県2.bmp 静岡県1.bmp
日頃の活動紹介発表】 【アイスブレイクで知らない友達と仲良くなる
静岡県3.bmp 静岡県4.bmp
サツキマスの放流会に参加】 【学習会・交流会の最後に記念撮影

 ■県から管下市町へこどもエコクラブの広報をしていただいていますが、県としてのこどもエコクラブへの取り組み方針等はありますか?また、県(自治体)で、こどもエコクラブ事業に取り組む中で、良かったことはありますか?

 「こどもエコクラブ事業」は、子どもたちが地域で環境について学ぶためのきっかけづくりや支援ツールの一つとして活用しています。地域のこどもエコクラブの活動情報が地域の中で共有できるよう、市町の環境教育担当課にもコーディネーター登録を呼び掛けています。全国事務局から全国のクラブ情報等が、無料で提供されることはありがたいです。地方事務局としては、県内のこどもエコクラブの環境活動が新聞で紹介されたり、コンクール等で入賞したりしたときはうれしいですね。 

 ■コーディネーターとして活動を充実させる秘訣などがあれば是非教えてください。

全国事務局から提供される情報以外にも、各クラブの活動支援につながると思われる地域イベントや情報があれば、積極的に情報提供しています。メールで情報を送信できるクラブが多いと情報提供が充実しますね。

 ■こどもエコクラブと接して感じる事はありますか?

 こどもエコクラブは、組織母体の構成をはじめとして、年齢構成や、興味・関心もさまざまで多様だなあと感じます。ですから、全てのクラブのニーズに合わせて応援することは大変難しいですね。また、学習会・交流会を開催して感じてわかったのですが、休日でも、子どもも大人も家庭や地域などでさまざまな行事や予定があって忙しいんだなあと感じています。

■コーディネーターになって、苦労したこと・困ったことはありましたか?またその際はどのように解決されましたか?

  学習会等の日程調整や企画に苦労しても、天候が悪かったり学校や地域のイベントが重複したりして、当日、参加者が集まらないこともしばしばあります。自分が参加するならこんな学習会がいいなあという思いを持ちながら、自然観察、ごみやリサイクル学習などさまざまなテーマを盛り込みながら、皆さんが「参加してみたい」と思うような学習会・交流会の企画・実施に挑戦しています。

■活動をはじめて間もないコーディネーターにアドバイスをお願いします。

 まずは、各クラブの組織母体や年齢構成など各クラブの特徴を理解した上で、情報提供などを行えばよい支援活動ができると思います。

 ■今後の活動への抱負や意気込みを教えてください。

多くの人に、こどもエコクラブ事業を知ってもらい、活動メンバーを増やしていきたいと思います。

 ■その他ご自由にご意見等をお書きください。

 学習会・交流会の様子は、参加できなかったクラブをはじめ、県民の方々にもこどもエコクラブの活動を知ってもらえるように、写真と解説を交えて県のホームページへ掲載しています。

○静岡県環境学習データバンク
http://www.pref.shizuoka.jp/kankyou/ka-080/ecobank/top.html
○静岡県環境ふれあい課(こどもエコクラブ紹介ページ)
http://www.pref.shizuoka.jp/kankyou/ka-030/kankyokyoiku/kodomoecoclub.html
(※先程お話に出てきた交流会のほか、静岡県さんが実施された、企業や地域の商店街と連携した平成22年・23年の学習会・交流会の様子は上記よりご覧になることが出来ますので、是非ご覧ください。) 

みんなもチャレンジしてみよう!

「リアルヴォイス」では、幼児から取り組める簡単なプログラムから、学校や地域全体で取り組めるプログラムをご紹介いただけるサポーター&コーディネーターを大募集しています!また「こんなプログラムを紹介してほしいな」というリクエストも同時に受付けています♪

タイトルを「リアルヴォイス」とし、ぜひ全国事務局までメールをお寄せください。
プログラムをご紹介いただいた方は、こどもエコクラブ粗品を差し上げます。
皆様からのたくさんの声(ヴォイス)を、お待ちしています!

こどもエコクラブ全国事務局