環境省では、屋外照明による光害を防止することが重要になってきていること等を踏まえ、平成 30 年度から星空公団との共同で夏と冬の2回、肉眼による観察とデジタルカメラによる夜空の明るさ調査を呼びかけています。
星空観察は、環境保全の重要性について関心を深めていただく良い機会となるだけでなく、星空を地域資源として宿泊客の誘致に活用するなど、地域づくりにも貢献することが期待されています。
【観察方法】
(1)肉眼による観察
ア 天の川の観察
イ GLOBE AT NIGHT への参加によるヘルクレス座周辺の星の観察
(2)デジタルカメラによる夜空の明るさ調査
ア 継続観察登録地点の調査
イ 継続観察登録地点以外の調査
【観察期間】
(1)肉眼による観察
令和4年8月 18 日(木)~ 同年8月 27 日(土)
(2)デジタルカメラによる夜空の明るさ調査
令和4年8月 18 日(木)~ 同年8月 31 日(水)
(データ報告期間は、令和4年8月 18 日(木)~ 同年9月 20 日(火))
【観察時間】
(1)肉眼による観察
日没1時間半後~
(2)デジタルカメラによる夜空の明るさ調査
日没1時間半後~日没後3時間半の2時間
(例:日没 17 時の場合/18 時 30 分~20 時 30 分)
【観察内容】
(1)肉眼による観察
ア 天の川の観察
高度の異なる天の川の3部分(はくちょう座付近、たて座付近、いて座付近)を観察するものです。
イ GLOBE AT NIGHT への参加によるヘルクレス座周辺の星の観察
GLOBE AT NIGHT(夜空の明るさ世界同時観察キャンペーン)は国際ダークスカイ協会(IDA)、アメリカ国立科学財団光・赤外線天文学研究センター(NOIRLab)および天文教育支援センター(CADIAS)の主催で2006年より実施されている取組であり、夜空を見上げていただき、その見え方が観察シートにある8つの星図のどれに一番近いかを観察するものです。観察結果を、国際ダークスカイ協会(IDA)の
ウェブサイト から報告すると、世界中にデータが共有され、世界のどこで星座がはっきり見えるかが明らかになります。今回の夏の観察においては、 ヘルクレス座を観察してください。
※
肉眼観察シート「GLOBE AT NIGHT 観察シート」を用いて観察してく ださい。
(2)デジタルカメラによる夜空の明るさ調査
デジタルカメラを用いて天頂付近の星空を撮影し、星空の見やすさを客観的に評価する調査を行います。評価の対象は、デジタルカメラの撮影データから算出される 「夜空の明るさ」とします。
ア 継続観察登録地点の調査
撮影データを、(株)アストロアーツが運営している
ウェブサイト (以下「報告サイト」とする)を通じて環境省に御提出いただき、詳細に解析を行い夜空の明るさを数値として算 出します。解析結果は、後日、観察場所ごとに環境省ホームページに公表します (個別に結果をお知らせすることはありません)。
イ 継続観察登録地点以外の調査
昨年度までの調査において正しく分析されたカメラ機種に限り、報告サイトに御投稿いただく撮影データを自動解析し、速報値を算出し投稿後に即時表示します。
※ カメラ対応機種や撮影時の設定、データの条件等については報告サイトを御確認ください。
【参加方法】
事前の参加申込みは必要ありませんが、「(2)デジタルカメラによる夜空の明るさ調査」における「ア.継続観察登録地点の調査」については、星空の地域資源としての活用に資するため継続的なデータの蓄積を進めております。今後の継続観察(毎年度、夏と冬の2回)は、登録数が少ない都道府県(山形県、石川県、大阪府、奈良県、島根県、山口県、徳島県、香川県、佐賀県、長崎県、宮崎県、沖縄県)に限り受け付けます。参加を希望される団体、若しくは個人の方は、環境省(hikari@env.go.jp)まで事前登録をお願いします。
※平成 30 年度~令和3年度冬までに御登録いただいた方は、改めて登録する必要はありません。