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【2022 壁新聞道場!】たのもーーーう!大阪府 その2

2022.08.03 掲載

大阪府からは9枚の壁新聞が届いたよ!
今週は大阪市立旭陽中学校自然科学部をご紹介★ 沼田師範よろしくお願いしまーす。

大阪府 その1 その3 その4

大阪市「大阪市立旭陽中学校自然科学部」 SDGssdg_icon_15_ja_2.pngのサムネイル画像sdg_icon_14_ja_2.pngのサムネイル画像


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大阪市立旭陽中学校自然科学部①の新聞を書いてくれたみなさんへ
師範から一言!

 旭陽中学校自然科学部1『飼育栽培記録』は、ハナガメの“はなちゃん”や元気な金魚たち、ザリガニ、30匹ものメダカの飼育記録、またピーマンやトウモロコシなどの夏野菜やジャガイモの栽培記録をまとめました。
水そうの生き物は、それぞれのベストショット!写真と合わせて、種類ごとにていねいに紹介しています。これだけの生き物を責任を持って飼い続けることは大変なことです。固有の特性や日々の変化を愛情深く観察し、エサやりから水替え、温度管理など、みなさんが協力し合って活動している様子が目に浮かびました。 
夏野菜栽培は、「育つ速さが違う」など、野菜による差異を学びながら、暑い時期にも分担して育てたのですね。野菜のイラストもよく描けています。
スーパーで購入したジャガイモもしっかり芽が出て、収穫までできてよかったです。ジャガイモは天然毒素をもっており、光にあたると毒素が増え食中毒の原因になります。自分たちで気を付けるとともに、情報を知らせてくれました。

とっておきのゴシドウ★

 壁新聞を読んで、みなさんにいろいろ質問したくなりました。はなちゃんの年齢はどのくらい?小さい、大きいサイズの30匹のメダカの種類は?どんなエサをあげているのかな・・・。みなさんが飼育しているなかで気づいたり、創意工夫していることがあると思います。読んだ方が参考になる情報も、ぜひぜひ教えてください。
ジャガイモは、どのくらい収穫できたでしょう?農家では「種いも検査に合格した種いも」を植え付けて育てます。食用で販売されているジャガイモは、人体には無害ながら、ウイルス病などの心配もあり、収穫数も少ないと聞いていますが、どうでしたか。食べる部分は「実」ではなく「地下の茎(くき)が太ったもの」ですね。
ジャガイモ栽培について、一度、農林水産省のホームページをチェックしてみてください。

※農林水産省「ジャガイモ:どうやってつくるの?」
https://www.maff.go.jp/j/agri_school/a_tanken/zyaga/02.html

地域事務局からの応援メッセージ【大阪市】
飼育栽培活動においても科学を追究する自然科学部の平素のすばらしい姿がよくまとめられた作品になっています。皆さんが仲よく活動されているようすを思い浮かべることができます。


大阪市立旭陽中学校自然科学部②の新聞を書いてくれたみなさんへ
師範から一言!

旭陽中学校自然科学部2「城北ワンドについて」は、「城北ワンド」の歴史やその生態系、また、そこを生息地としている天然記念物「イタセンパラ」について調べてまとめました。
かつて濃尾平野の多くの水系に生息していた「イタセンパラ」は、現在、大阪府の淀川水系、富山県万尾川水系、木曽川水系の3ヵ所に生息する固有のコイ科(タナゴ類)の淡水魚。生息環境が厳しくなり、個体数が減っているため、地域で保護する活動をしています。今回、みなさんはイタセンネットさんの活動に参加し、清掃や魚の選別などをされたものの、今回イタセンバラは見られなかったのですね。
その生息地である城北ワンドを“探検”し、コイやエビなどの水生生物や、サギやカモなどの水鳥を確認しました。「湿度が高い」水辺環境にも気づきましたね。
ワンドは水域と陸域の中間的存在で、それぞれが独自の生態系を形成する生き物のホットスポットと言われています。生物多様性の宝庫であると同時に、その生態系は危機に瀕(ひん)していて、保全活動が必要です。みなさんも今後も活動を続けていって欲しいと思います。

とっておきのゴシドウ★

 壁新聞のタイトルが「城北ワンドについて」。ワンドの話かな?と思ったら、冒頭の大見出しが「イタセンパラについて」。伝えたかったテーマは何かな?とちょっと迷ってしまいました。
まとめ方として、はじめに「きっかけ」(今回、どうしてその活動をしようと思ったのか)。そして「活動内容」(調べたこと、わかったこと、実際に体験したことなど)。さいごに「感想」(活動を通して考えたこと、さらにやってみたいこと)といった流れを考えながら、まとめるとわかりやすいです。
またワンドの地図を入れたり、「“淀川のシンボルフィッシュ”イタセンパラ」などの象徴的な見出しを入れたりすると、視覚的にも強くなります。みなさんの「希少なイタセンパラを増やしていきたい」という思いが、読む人にグッと伝わって来ると思います。

地域事務局からの応援メッセージ【大阪市】
城北ワンドは、大阪市旭区にあり旭陽中学校からはすぐ近くです。自然科等部のホームグラウンドになっています。そのため、天然記念物イタセンパラへの思いがよく表われた作品になっています。


大阪市立旭陽中学校自然科学部③の新聞を書いてくれたみなさんへ
師範から一言!

 旭陽中学校自然科学部3『抜け殻ってスゴイ!』は、まずはタイトルから、ハッとさせられました。「セミの抜け殻の何がスゴイの?」と興味を引きます。また「調査方法」「種類の見分け方」「周囲の環境」「まとめ」「これからの意気込み」とそれぞれ簡潔によくまとまっています。
アブラゼミとクマゼミでは抜け殻の形態が違うこと、またその発見場所から生育地の環境が“正反対”であることがわかったのですね。例えばクマゼミは「土がかたい所」から見つかりました。クマゼミの幼虫は土を掘るのがうまく、アブラゼミより優位性があると言われる裏付けにもなり、「なるほど」と納得しました。
抜け殻のイラストもよく描けています。成虫もアブラゼミの茶褐色な色合いと、クマゼミの透明な翅(はね)の特徴の違いがしっかり描き分けられています。

とっておきのゴシドウ★

 この壁新聞は、最初の「どうやって調査するの??」の③「取れた場所の環境を記録」までが書かれているのですね。④「数をかぞえて記録」⑤「調査結果のグラフにまとめる」は、別のところでまとめているのでしょうか。
日本では近年、クマゼミの生息域、個体数が増えています。私が住んでいる東京でも♪シャワシャワシャワシャワ♪という西日本でメジャーなクマゼミの鳴き声をよく耳にするようになりました。みなさんの抜け殻調査では、クマゼミとアブラゼミの数はどのような結果になったのでしょう?ほかのセミの抜け殻もあったのでしょうか。気になりました。
またセミの発生数は、年によって数が多かったり少なかったりする「年次変動」が見られます。短命な昆虫が多い中、幼虫として土の中で何年も過ごすセミの生態はまだまだナゾが多く、よくわかっていないことが多いです。その解明のためにも、セミの抜け殻の定点調査を続けて、教えてくれるとうれしいです。

地域事務局からの応援メッセージ【大阪市】
 セミのぬけ殻調査はよく聞きますが、セミの種類だけでな く見つけた場近の環境違いにまで着目して調べたことに はたいへん感心させられました。さすがは自然科学部の 皆さんだと思いました。

沼田師範、ありがとうございました!次はどこの地域かな?お楽しみに!
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大阪府 その1 その3 その4

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