壁新聞道場! バックナンバー

壁新聞道場!

【2021 壁新聞道場!】たのもーーーう!三重県 その3

2021.09.08 掲載

三重県からは9枚の壁新聞が届いたよ!
今週は三重中学校・三重高等学校 科学技術部の3枚をご紹介。宮川師範、よろしくお願いしまーす!

三重県 その1 その2 その4

松阪市「三重中学校・三重高等学校 科学技術部」
 


21-24-02.JPG

21-24-03.JPG

21-24-04.JPG


SDGs sdg_icon_14.pngのサムネイル画像sdg_icon_15.pngのサムネイル画像

三重中学校・三重高等学校 科学技術部①の新聞を書いてくれたみなさんへ
師範から一言!

さすがは科学技術部のメンバーによる発表です。現状の報告から、調査の目的、課題、手順、データ分析、推論と、一貫した調査が行われてとても見応えのある発表内容となっていますね。
特に関心したのは、調査対象となる「干潟」に対して、ちゃんと説明が加えられているところです。同じ中学生同士の発表の場ならこうした説明枠は確保しなくても良いのかもしれませんが、「こどもエコクラブ」という全国のこどもたちも見る機会がある場ですから、ちゃんと前提となるキーワードについては、説明があると読む人の理解度が全然変わってきます。こうした配慮ができるということは、とても素晴らしいことだと思います。
それから、ちゃんと地域性に留意して、他の地域の人たちも調査の場所がわかりやすく示されていることも素晴らしいですね。
また、調査の手順をわかりやすく紹介しているところ、蓄積したデータについて、どういう考え方で推測をたてたかということを順に紹介していることなど、全国のエコクラブのみんなに参考にしてもらいたいと思います。
全国のこどもたちが手本にできる素晴らしい壁新聞をつくってもらって、本当にありがとうございます!

とっておきのゴシドウ★

今回、干潟の調査内容の他にも、環境活動の様子も紹介していただいていますね。国内外にも活躍されて、小学校の指導にも当たるなど、みなさんの活動姿勢が、壁新聞にもしっかり伝わってきました。
環境活動といっても、自分たちだけで完結してしまうと、どうしても成長に限界があります。みなさんのように外部に情報発信や研究発表を行って、その反応から学び取ることができると、こんなに素晴らしい発表ができるということを強く感じました。大人でもなかなかその一歩を踏み出すには勇気が必要です。
みなさんは、先輩の姿を受け継いでその一歩を進まれてきたのですね。とてもよい道を歩まれています。これからも先輩から学び、後輩に伝え世界に羽ばたいて頂ければと思います。

三重中学校・三重高等学校 科学技術部②の新聞を書いてくれたみなさんへ
師範から一言!

「海岸を多面的に見る」なかなか意欲あるタイトルでとても惹かれました。
環境は様々な要因や関係性をもっているので、多面的にその価値や取り組みを行っていかなければいけません。持続的可能な社会と生物多様性に関わるとても大切なキーワードです。これをしっかり最初に伝えたことは素晴らしいと思います。
今回は「海の学校」でそれぞれの専門家による講座で学んだことの報告ですね。最初にしっかりテーマと目的、概要が記載されているので、とてもわかりやすいです。
写真をみると、みなさん現地にいられるので、講座といっても体験学習に近いものだったようですね。
こればとても贅沢な学びの機会でしたね。学んだことはどれも貴重なことですが、さらに体験を通じて肌で感じたことだと思います。
そしてとても感動したのですが、今回の壁新聞では、すべての漢字にルビがふられていました。きっと全国のこどもたちにもちゃんと読めるように工夫していただいたのですね。こうした配慮や工夫があるからこそ、ここに書かれている「とにかく海にふれあって!」というメッセージが生きてくるのだと思います。
相手を思いやることで、理解を誘うこともあります。「多くの人に知ってもらう」目的を達成するための大切な工夫ができていますね。

とっておきのゴシドウ★

今回の講座の報告は、ただ学んだことを伝えるだけでなく、「多くの人に知ってもらう」という目的のために工夫を行い、学んだことをわかりやすく伝えることができたと思います。これは、「学び、活用し、発信する」ということを日頃から考えられている成果だと思います。
「まとめ」でも海の大切さと多面的に見る重要性を述べていますね。ここで書かれている通り「海の環境はどうやって守れるのか」ということは、たくさんの人の協力と理解が必要です。
今回の講座では、すばらしい先生や専門家がみなさんに伝えてくれた内容でしたが、そこで、みなさん自身の役割やできることも今回の壁新聞に合わせて紹介できたらよりつながりが広がったと思います。
今回登場してくださった先生や専門家も、それぞれ海の大切さを感じて精一杯活動し、その中で課題や問題点なども多くあることだと思います。みなさんは講座の中でバトンを託されたのだと思いますので、そのバトンをどう広げ伝えていくかも考えて頂ければと思います。

三重中学校・三重高等学校 科学技術部③の新聞を書いてくれたみなさんへ
師範から一言!

数々の受賞や豊富な経験をもつ科学技術部のみなさんが、さらに意欲的に「新しい活動」と掲げられたのでとても楽しみにして読ませていだきました。
これまでの活動でも幅広い調査・教育・発表が行われており、全体の把握を行いながら目標も定められていてとても素晴らしいと思います。
こうしたなかで、「伝統工芸」と「地域の祭り」に焦点をあてて、より多くの人達に向けて活動を行う方針をたてられたこと、さらに、学んだ歴史文化にスポットをあてつつ、科学技術部さんらしい調査を行うことで、見事地域の役割を果たした活動を歩まれたと思います。これらはだれにでもできることではなりません。とても誇らしいです。
また、新しい活動において、個々の部員にも目を向けられました。意識を変えていくことにみなさんが注意することで、一人ひとり気づきがあったことは、とてもすばらしい成果だと思います。こうした成果について、環境活動だけではなく、他の学習や自身の研鑽にも役立てられるものだと思います。

とっておきのゴシドウ★

これまで行ってきた活動を整理し、その課題を抽出して、新しく学んだことも活かしながら新しい活動方針を立てたこと、本当に素晴らしいと思います。他のこどもエコクラブの皆さんだけでなく、大人の社会にも参考になる発表ではないでしょうか。広く発信されることを願っています。
また、矢印の使い方も素晴らしいですね。「これまでの活動」の説明にも、「調査の比較「にも、「課題の抽出」にも、そして「意識を高めるための狙い」にも、矢印をつかったフローを定めて表現されています。読む側からしてもみなさんの伝えたいことがよく理解できる工夫だと思います。これから社会にでてもずっと使えるテクニックでもあるので、どんどん活用していってください!
一方、部員の意識を高める方法については、実際になかなか矢印どおり行かなかったこともあったのではないでしょうか。人は気持ちをもつものであり、すべての個に対して当てはまるやり方はありません。そうした場合でも、相手を受け入れることが大切です。
今回、とてもすばらしいと思ったのが、個々の意識を変える活動ではあるのですが、「聞き入れる側」の変革として、意見を聞く機会をつくっていたところです。よく能力の高低を個々の責務にも願ってしまいがちになることも多いのですが、決してそうではなく、個々の性質を大切にする受け手側にも責務と変革のチャンスはあります。受け入れることにより、考えも共有されやすくなります
そういう意味では、幅広い世代と個性豊かなこどもたちが集まるこどもエコクラブの活動発表を今後も活かして学んでもらえればと思います。

宮川師範、ありがとうございました!次はどこの地域かな?お楽しみに!
siohigari.pngのサムネイル画像
 

三重県 その1 その2 その4

ご意見ご感想もお待ちしております!
101-0032 東京都千代田区岩本町1丁目10-5 TMMビル5F
公益財団法人 日本環境協会
TEL:03-5829-6359 FAX:03-5829-6190

Email: j-ecoclub@jeas.or.jp

師範紹介ページはこちら! その① その②

2020年の壁新聞道場一覧はこちら http://www.j-ecoclub.jp/kabe/202012162020.html
2019年の壁新聞道場一覧はこちら http://www.j-ecoclub.jp/kabe/201912131500.html
2018年の壁新聞道場一覧はこちら http://www.j-ecoclub.jp/kabe/201901062018.html
2017年の壁新聞道場一覧はこちら 
http://www.j-ecoclub.jp/kabe/201801121459.html
2016年の壁新聞道場一覧はこちら http://www.j-ecoclub.jp/kabe/201703311342.html
2015年の壁新聞道場一覧はこちら http://www.j-ecoclub.jp/kabe/201603301552.html
2014年の壁新聞道場一覧はこちら http://www.j-ecoclub.jp/kabe/201501071712.html

2013年の壁新聞道場一覧はこちら http://www.j-ecoclub.jp/kabe/201204191131.html