壁新聞道場! バックナンバー

壁新聞道場!

【2021 壁新聞道場!】たのもーーーう!大阪府 その3

2021.07.14 掲載

大阪府からは8枚の壁新聞が届いたよ!
今週はせいわエコクラブさんからの2枚をご紹介。沼田師範、よろしくお願いしまーす。

大阪府 その1 その2 その4

大阪市「せいわエコクラブ」


21-27-03.JPG

SDGs sdg_icon_14.pngのサムネイル画像 sdg_icon_15.pngのサムネイル画像


21-27-04.JPG

SDGs sdg_icon_12_ja_2.pngのサムネイル画像 sdg_icon_15.pngのサムネイル画像


せいわエコクラブ③の新聞を書いてくれたみなさんへのみなさんへ
師範から一言!

2020年の『せいわエコクラブ③』は、「行ってみよう」をテーマに、写真やイラストに活動の感想をくわえて、とてもわかりやすく活動をまとめてくれました。

まず、季節ごとに定期的に馬ヶ瀬の森の間ばつに行きました。間ばつは大人でも力が必要な作業で、ノコギリで何本も木を切ったり、竹のへらで皮をむいたりと大変だったと思います。だんだんとコツをつかんで、上手になっていく様子がたのもしかったです!
また山菜の天ぷらを食べたり、ウラジロの飛行機を飛ばしたり、キツネのお家を見つけたりと、森の恵みを体験(たいけん)できましたね。美しい「楊(よう)梅の滝」前での写真から、沢をのぼり切ったみなさんの充実(じゅうじつ)感が伝わってきました。

7月には「磯かんさつ」に行きました。ヒトデやヒモムシ、タコやウミウシなどの生きものを見つけ、観察(かんさつ)できましたね。「ウミのほうせき アオウミウシ」はカラフルな頭のツノや背中にある花びらまで、しっかり描けていてびっくりしました!多様(たよう)な生き物のすみかである磯の環境をこれからも守っていかないといけませんね。

びわ湖や学校まわりのゴミ拾いもしました。茶わんやタイヤまで捨てられていたことがわかり、本当に残念です。ゴミは湖やまちを汚し、そこで生きる生き物たちにも大きな影響(えいきょう)を与えます。絶対にポイ捨てしてはだめですね。

とっておきのゴシドウ★

日本の約7割は森林で、世界の先進国(せんしんこく)34ヵ国で日本はフィンランドに次ぐ世界2位の「森の大国」。そのうち約4割は、人が植林(しょくりん)したスギやヒノキの人工林です。人工林は「木の畑」ともいわれ、きちんと手入れをしないと増田さんが書いてくれたように、土砂災害(どしゃさいがい)を引き起こしたり、木の成長がおそくなり、二酸化炭素の吸収(きゅうしゅう)機能(きのう)も下がります。

こんなに木が多い国なのに、今、日本は海外の価格(かかく)が安い木材を輸入(ゆにゅう)して使うため、手入れをしない森が増えてしまいました。森を守るためには、間ばつをすることと同時に、その製品(せいひん)を買うことも重要です。間ばつした木を使った商品に付けられる間伐材(かんばつざい)マークを知っていますか?みなさんのまわりにもないか、探してみてください。

〇間伐材マーク事務局のホームページ
http://www.zenmori.org/kanbatsu/mark/products/
(身近な間伐材商品は、紙や封筒や箸、カート缶のジュースなどがあると思います)

地域事務局からの応援メッセージ【大阪市】
せいわエコクラブの皆さんは、毎年滋賀県に出かけ、馬ヶ瀬の森の間伐と逸琶湖の長松海岸での生き物観察と清掃活動をされています。ただするだけでなく、その目的と意義までしっかりとらえられています。


せいわエコクラブ④の新聞を書いてくれたみなさんへのみなさんへ
師範から一言!

2020年の『せいわエコクラブ④』は、1年間の活動を「コロナと世界と私たち」というテーマで、まとめたのですね。宇宙を思わせる深い紺色の中、医療従事者(じゅうじしゃ)に感謝を示す青色に浮かび上がる地球と、みなさんが間伐活動をしている森のグリーンのコントラストがとても印象的で、目を引きました。

2020年は、新型コロナウイルス感染の流行で世界の人の流れが止まりました。みなさんの学校も、5月まで休校が続いたのですね。
そんな中、専門家の方と相談しながら、ソラダスでNO2を測定したり、馬ヶ瀬の森で間伐をしたり、植物園で葉っぱラッパーズ探偵団を体験したり…。その充実した活動を大阪ATCこどもエコクラブ交流会で発表したことをまとめてくれました。
それぞれの活動は、壁新聞『せいわエコクラブ②』『せいわエコクラブ③』でも報告されていましたが、この壁新聞では、気づきや学びが、より深く考察されています。例えばソラダスの計測で、12月の青森県のNO2数値が高いことに疑問を持ち、それを確かめることで、交通量の増減や季節による特性があることがわかりました。測定に参加することだけでなく、それぞれの数値の意味をしっかり読み解くことで、NO2について学ぶことができましたね。

とっておきのゴシドウ★

今回、藤岡さんは地球温暖化の原因となる樹木の二酸化炭素の吸収量を調べました。木によって違いがあることを知っておどろいたのですね。
植物は光合成によって二酸化炭素を吸収、酸素を出す一方で、私たちのような呼吸もしています。もちろん、光合成で使われる二酸化炭素の量の方が多いのですが、年を経た木は次第に呼吸量が多くなり、吸収能力が低下していくといわれています。
みなさんが参加している間伐は、森の成長を促して全体の二酸化炭素吸収量の増加にもなりますね。林野庁のホームページにくわしい説明がありますので、見てみてください。
〇林野庁のホームページ
https://www.rinya.maff.go.jp/j/sin_riyou/ondanka/con_5.html

植物はほかにも、二酸化窒素や粒子状汚染物質などの大気汚染物質を吸収・吸着し大気を浄化する機能や、葉の裏から水蒸気を放出する「蒸散(じょうさん)作用」で夏に周囲の温度を下げる効果など、さまざまな働きがあります。いろいろ調べてまた教えてください。

地域事務局からの応援メッセージ【大阪市】
コロナ褐で多くの活動が制限されたにもかかわらず、一年間の活動をコンパクトにまとめられました。それをSDGsにもうまくつなげて表現されています。また、自分たちの活動を伝える大切さにも気づくことができました。

沼田師範、ありがとうございました!次はどこの地域かな?お楽しみに!

syokuju-et.pngのサムネイル画像

大阪府 その1 その2 その4

ご意見ご感想もお待ちしております!
101-0032 東京都千代田区岩本町1丁目10-5 TMMビル5F
公益財団法人 日本環境協会
TEL:03-5829-6359 FAX:03-5829-6190

Email: j-ecoclub@jeas.or.jp

師範紹介ページはこちら! その① その②

2020年の壁新聞道場一覧はこちら http://www.j-ecoclub.jp/kabe/202012162020.html
2019年の壁新聞道場一覧はこちら http://www.j-ecoclub.jp/kabe/201912131500.html
2018年の壁新聞道場一覧はこちら http://www.j-ecoclub.jp/kabe/201901062018.html
2017年の壁新聞道場一覧はこちら 
http://www.j-ecoclub.jp/kabe/201801121459.html
2016年の壁新聞道場一覧はこちら http://www.j-ecoclub.jp/kabe/201703311342.html
2015年の壁新聞道場一覧はこちら http://www.j-ecoclub.jp/kabe/201603301552.html
2014年の壁新聞道場一覧はこちら http://www.j-ecoclub.jp/kabe/201501071712.html

2013年の壁新聞道場一覧はこちら http://www.j-ecoclub.jp/kabe/201204191131.html