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【2020 壁新聞道場!】たのもーーーう!高知県 その1

2020.07.22 掲載

高知県からは7枚の壁新聞が届いたよ!
その中から2枚の壁新聞をご紹介!今週は岡本師範です。よろしくお願いしまーす

高知県 その2 その3 その4

香美市「香美市こどもエコクラブ」

ハッピーアドベンチャー
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自然となかよし
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香美市こどもエコクラブ ハッピーアドベンチャーのみなさんへ
師範から一言!

大変すばらしい壁新聞です。何がすばらしいかと言うと、”はじめに“でみんなが考えている問題を提示して、次にモクモクとえんとつから出る煙=CO2を利用して、たすけてー!!のみんなの悲鳴が聞こえます。どうやって助けるか?皆さんがLet’s Cool Choiceとして地球温暖化を止める4つの切り口を明確にして、煙の中に書き込みました。その4つの切り口とは、「人にとっての自然は?」「山が荒れると川も海も荒れる」「まだ使えるのに・・・」「食品ロス…フードマイレージ・・」でした。煙はえんとつからばかりでなく、車からもブー、ブー、モクモクと出ます。そして最後の”おわりに“で多くの方に環境問題に目覚(めざ)めてください、自分たちもエコクラブのメンバーとして活動し、後輩(こうはい)にエコクラブの誇を伝えると締めた新聞の構成がすばらしいです。

4つの切り口がなぜ、地球温暖化を阻止(そし)することになるかを、実例と自らが活動した内容で説明し、味付けをするという構成にしたことが、とっても素晴らしい、且つ、手作り感がいっぱいなのもいいですねー!

人にとって自然は?と言う事で人間と自然を対比させて、アンケートを240人に取りました。アンケートの取り方も上手ですね、一般の人だけではなく市役所の職員、先生、農業委員会、商工会、漁協などいろいろな立場の人を対象に選んでいることはすばらしいと思いました。アンケート結果データも数値で、かつ年齢別にまとめました。大変だったと思います。

物部の山を守る活動は、皆さんが実際にやったようで、大変すばらしいことだと思います。ブナを植えて1年前は67㎝だったのが、今年は90㎝にまで成長しているのが分かるとうれしいですよね。シカによって葉っぱや幹の皮を食べられると木が成長せず、枯れてしまうとCO2の吸収がなくなって地球温暖化が進んでしまいます。だから、植林をすることが大事なのですね。シカをどうやって退治するかですが、皆さんは料理をして食べたのですね。
それも一つの方法ですね。食う“シカ”がない。は、食うシカないのではないですか?
クッキングをする時の心得が書いてありますが、これはまさに地球温暖化を止める一つの考えですね。

リサイクル、リメイクもごみを増やさない一つのやり方です。ごみを減らすことで地球温暖化を進めるのをおくらせることができますね。
まだ使えるのに・・・の中の記事で直してくださいと言う点があります。CO2は有毒だと書いてありますが、有毒ではありません。地球温暖化を進める原因の物質ですが、有毒ではありません。人類、生き物にとって、そして地球にとってはとても大事な物質です。皆さんも良く知っているはずですが、植物が成長するためには、絶対に必要な物質ですよ。まだ、光合成と言う事は習っていないのかな?植物は、光とCO2と水があると光合成をして、大きく成長し、でんぷんをためてジャガイモを作ったり、ミカンがなったり、花が咲いたりするのです。植物がなくなったら植物を食べる動物は、エサが無くなるので滅(ほろ)びます。そしてそれらの動物をエサとして食べる肉食の動物も滅(ほろ)びます。もちろん人類も滅(ほろ)んでしまいます。地球上に生き物がいなくなってしまいます。もう一点、地球が程よい気温(平均14℃)になっているのはCO2が空気の中にあるからです。
と言うことでCO2に対する考え方を変えてください。

地産地消レストラン“EZE”での活動もすばらしいですね。自分で作った料理は、大変おいしかったと思います。それと食べ残しもしなかったと思います。作った人に感謝(かんしゃ)する気持ちにもなったかと思います。そうすると毎日のご飯で食べる時にもお米を作った人に、お魚を捕(と)った人に、豚や牛やニワトリを育てた人に感謝(かんしゃ)する気持ちを持つようにしたいですね。そうすることによって、
食品ロスを減らすことにつながります。フードマイレージにも気付きましたね。えらい!
地産地消で運搬(うんぱん)する距離(きょり)が少なくなり、トラックにしても、鉄道にしても、船にしてもガソリンなどを使う必要が無くて、CO2が減りますよね。

と言うことで皆さんが経験したことは、地球温暖化を少しでも遅(おく)らせる、そして最後には止めることにつながりますね。
チョットだけ要望したいことがあります。もうすでに十分知っていることでしょうが、地球温暖化を防止したいと言う事ですから、自分たちはその原因物質のCO2をどうしたら減らせるかを考えました、と“はじめに”にはっきり書くと良いと思います。その上で、それぞれの活動の最後に・・・・の効果でCO2が減りますと締(し)めの言葉を書くとはっきりと皆さんのねらいが浮き上がってきます。
Co2の書き方は、正確には大文字のCとOと書き、2はOの右下に小さく書くのが正解です。
最後に絵も大変すばらしかったとほめたいと思います。

とっておきのゴシドウ★

壁新聞師範としての感想です:アンケートの内容はむずかしい。何がむずかしいかというと、人間のどこにと自然のどこに、何に、価値があるかをはっきりさせてなくて、どっちが豊かか?人間と自然の立場の関係は?を聞き、どっちが良いかを問うているのは、回答者にはむずしかったと思います。

したがって、皆さんも気付きましたが、逆の結果が出たようですね。と言うのは、人間も自然も、環境も、見る視点で価値や良さ、悪さ、効果があるか?ないか?などは変わります。
私は環境問題には答えはいくつでもある。ないと言うことはない。でも正解はないと思っていて、こどもにも大人の人にも常々言っています。と言う事で結果が逆になることは、いくらでもあります。こちらの側面から見た場合、考えた場合は○○はどうですか?と聞かないと回答者は回答するのがとてもむずかしいと言う事を知ってください。

それと人や自然の価値をお金に換算(かんさん)するのは、止めた方が良いです。これから皆さんが世の中に出ていろいろな局面に遭(あ)うでしょう。例えば、人間の良さを考える場合、人に親切にするか?話し方はどうか?スポーツが上手にできるか?勉強ができるか?などによって人の評価は違いますよね?そしてその評価をお金に換算は大変むずかしいかと思います。
お金に換算できないことがむしろ多いと思います。そんな事を知ってください。
それにしてもアンケート結果を良くまとめましたね。きれいに、年齢別までグラフや表にしてくれました。かつ、皆さんはアンケート結果から自分たちの考えや考察まで書いてくれました。大変でしたでしょう。
 

香美市こどもエコクラブ 自然となかよしのみなさんへ
師範から一言!

すばらしい壁新聞をありがとう。
みんなの壁新聞を見て、そして読んで、私 壁新聞しはんがすばらしいと感じたこと、すばらしいと思ったことをお伝えします。

やっぱり一番すばらしいと思ったのは、新聞のまん中にエコまるを書いたことですね。エコまるに見てもらいたいよ!エコまるに聞いてもらいたい!自分たちはエコまるをいつも考えているよ!という意思(いし)表示をしていることが、読み取れます。
そしてエコまるのまわりにこの壁新聞で知ってもらいたいこと、聞いてもらいたいことを6つに分けて書いてあるので、壁新聞を読む人には、頭の中が整理できてわかりやすくなっていることもとてもすばらしいと思いました。

エコプロに行った時の話もおもしろいですね。エコプロに行くときにあらかじめテーマを「地球温だん化」と「ごみの分別」に決めて見学したことが大変すばらしいです。エコプロにはとてもたくさんのことがされていますので、目にとまることやおもしろいことがいろいろとあるかと思います。あれもこれもと見学すると終わってみると、自分たちは何を見たのか、心に残った物は何か?が分からなくなってしまいます。そんなことにならないように見学すること、知りたいことのテーマを決めて参加したとはすばらしいです。小学生4年生、5年生になるとそういうこともできるのですね、と感心しました。

環境日記の活動報告を読みました。ここにもとってもすばらしいことを、私は見つけました。
それは何かというと、みなさんはふだんからやっていることが、エコなんだ!と気がついたことです。そうです!ふだんなくやっていることが、実はエコのこと、エコにつながることなのです。エコなこととして特別なことをやるのではないのですね。まとめてみる、そして書いてみるとなーんだ!エコをやっていたんだ、地球温だん化につながることだと分かりました。終わってみるとたっせい感があり、やって良かったと感じたので良かったですね。

小豆島では、あみを力いっぱいひきました。バーベキューをして自分たちがとった魚をたべたら、すごくおいしく感じました、カヌーに乗って力いっぱいこぐとスイスイと進み、気持ち良かったようですね。自分で実際に力をこめて行動することのすばらしさをできたのは、良かったですね。このような体験をしてすばらしさに気づくことができたということがすばらしいことです。

COOL CHOICE CUPでは「環境おせん」をテーマにプラスチックにしぼって、いろいろと考えてみました。町からプラスチックごみがなくなると、きれいな、そして健康的な町になる。でもプラスチックがそのまま町に、川に、海に出てしまうと、プラスチックが細かくこわれてマイクロプラスチックになって、魚などが食べて死んでしまうことも知りました。そこでみなさんは、プラスチックごみをなくすように、立ち上がりました。ここがとてもすばらしいことです。香美市にアイデアを提案したのですね。
問題に気づいて、行動にす、これこそ環境に向かっていくこどもエコクラブの本来の目標ですよ。これをじっせんした「自然となかよし」に!!です。

プラごみ流出調査では、他の人のデータをもとに、自分たちでも取り組めることをじっせんしたようですね。自分たちで調べてみようと実験したことが、とてもすばらしいです。
お菓子のふくろをベランダに置いて、2か月間くらいでどうなるかを実験したのですね。太陽の光で色がぬけていくこととじょうぶさもなくなったようなことが分かったのですね。実際に自然の中にプラスチックが出ていると、太陽の光で変化することや風に飛ばされ何かにぶつかって弱くなる、川や海では石などにぶつかってこわれるなど、プラスチックがこわれるはたくさんあります。プラスチックはなくなることはありません、ですから小さなになってマイクロプラスチックになります。魚が食べて、それを人間が食べて、良いはずがありません。いずれ人間にもえいきょうが出ましたと言うことが起こると思います。

私の大豆ちゃんは、大豆を使った料理を調べてみると書いてありました。知識として知っただけでなく、そのことからがわき出て、自分で調べること、行動にすことは、すばらしいですよ。

まとめにいろいろな体験ができてよかった、たっせい感がありましたとの感想を読んでうれしかったです。

とっておきのゴシドウ★

最後にしはんとして理解できなかったことや注意する点を書きます。
東京の漏水率は3.1%であり、作った水は、全くとれていない・・全くもれていないと書きたかったのでは?
「海そうがあるからあぶないよ」と言う意味が良く分かりませんでした。海そうは皆さんも食べていますよね。コンブとかひじきとか・・・ただし、岩場に海そうがあるとすべるからあぶないという意味かな?それなら分かります。

COOL CHOICEのCOOLとCOOL BIZのCOOLは意味がちがいますので、まちがえないようにしましょう。COOL BIZのCOOLはすずしいですが、COOL CHOICEのCOOLはかしこいという意味で使っています。したがって、COOL CHOICEとは、たとえば地球温だん化のために、何をやるかを考え、行動するときに、たとえば、電気をむだに使わない、自動車に乗らないで歩きや自転車で行く、買い物ではレジぶくろをって、買い物ぶくろを持って行く、あるいはごみをちゃんと分別して、すてないなど、いろいろとやれる事があります。かしこく何を選ぶかは自分で考えて、やりましょうと言うことです。

でもみなさんが作ってくれた壁新聞で、みなさん自身も成長したようで、すばらしかったですし、うれしかったです。

岡本師範、ありがとうございました!次はどこの地域かな?お楽しみに!
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