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【壁新聞道場!】たのもーーーう!三重県 その③

2016.12.14 掲載

三重県は9枚の応募があったよ!その中から4枚をご紹介。
今週は池田師範です。よろしくお願いしまーす!

三重県 その① その②

鈴鹿市「イオン鈴鹿チアーズクラブ」 明和町「イオン明和チアーズクラブ」

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イオン鈴鹿チアーズクラブ①の新聞を書いてくれたみなさんへ
師範から一言━─━─━─━─━━─━─━─━─━─━─━━─━─━─━─━─━─━━─━─━─━─━

デザインがとてもインパクトのある新聞で、大豆のあれこれを「大豆の旅」というタイトルにしたのはおもしろいと思います。小見出しを「大豆を植える」「みそぐら見学」…と大きな字で書いてあるのでどんなことをしたのか読む人にもすぐに分かります。記事が絵の中にうめこんであるので、記事のさかいがどこか分かるような工夫をするともっと見やすくなると思います。

大豆ができるまでの様子をイラストとともに描いてくれてあり、さらにイラストに日にち(7/19、9/27…)を書いてくれたことで、体験にもとづいた分かりやすい内容になっています。

大豆の収かくは、はさみを使って1本1本根本が刈り取ったのですね。かたい豆になってサヤが割れるじきになると、ポロポロと畑に豆が落ちてしまいそうです。乾燥する少し前に刈り取るのでしょうが、畑のすべての枝豆が同じ状態とは思えないのできっと絶妙のタイミングがあるのでしょう。

そして、豆ふ作り、納豆作り、みそぐら見学を楽しく体験できたようすが伝わってきました。これらの食品は、英語でもTOFU、NATTO、MISOと同じです。日本の代表的な食品であり、昔から大豆が日本人の生活に関わっていたことが分かります。ふだんお店に並んでいる大豆、おみそがどんな環境でどのように作られているのかを知る貴重な体験ができたと思います。

とっておきのゴシドウ★・・・・・・★・・・・・・★・・・・・・★・・・・・・★・・・・・・★

畑の草とりの写真をみて、雑草の量の多さにびっくりしました。草とりはどのくらいの日にちをあけて何回くらいするのでしょう?どのくらいでこんなにもたくさんの雑草が成長するのか知りたくなりました。
葉っぱを一度にとりすぎないように、葉っぱを食べている虫のことも考えているのはすばらしいですね。
生態系のイラストありますが、枝豆畑の生態系はどのようになっているのでしょうか?生態系のいちばん上にくる生き物はその地域によって異なりますので、畑の生き物について調べたり考えたりしてみるのもいいと思います。

 

イオン鈴鹿チアーズクラブ②の新聞を書いてくれたみなさんへ
師範から一言━─━─━─━─━━─━─━─━─━─━─━━─━─━─━─━─━─━━─━─━─━─━

セイロン瓜について初めて知りましたが、この新聞を読んでどのようなものかが良く分かりました。長形のセイロン瓜の実が曲がったようすをみると、確かにヘビのようでサルや鳥がおどろくのも納得です。

花の写真をみるとカラスウリによく似ています。カラスウリの真っ白い花は夜咲きますが、形も色も花粉を運んでもらうための工夫です。真っ白でレース状に広がった花は、真っ暗な夜に目立つためで、花の蜜は花筒の奥の方にあるので長いストロー状の虫でないと蜜を吸うことができなくなっています。スズメガという夜行性の昆虫をカラスウリはさそっているのです。いろいろな種類の昆虫にきてもらった方がいいように思うかもしれませんが、どうでしょうか?カラスウリの花粉を同じ仲間のカラスウリに運んでもらうためには、どちらが得か考えてみましょう。セイロン瓜は早朝に咲くようですがどんな昆虫が集まってくるか今度ぜひ教えてください。

セイロン瓜はグリーンカーテンや栄養豊富な食材としても利用できそうですね。まだ実物をみたことがありませんので、機会があれば植えてみたり、料理を食べたりしてみたいと思います。

県民の森ではスダジイ、マテバシイ、アラカシの他、きっとコナラなどのどんぐりが見つかったでしょう。焼きどんぐりを食べたというのはよい経験をしましたね。クリもどんぐりの仲間なので、大きさや甘み、渋みなど様々ですが、クリ以外にも食べるとおいしいどんぐりがあります。焼きどんぐりとして食べたのはどの種類でしたか?

里山保全の活動で木を切ったことによって、森が明るくなってササユリが復活してきたことに気付いてくれたのですね。里山というのは薪や落ち葉などを利用するために人の手がはいった自然ですが、利用しなくなると里山でない自然に変わっていきます。里山で暮らしている植物や昆虫がたくさんいるので、それらの生物を守るためにはその環境「里山」も守っていくことが必要です。

とっておきのゴシドウ★・・・・・・★・・・・・・★・・・・・・★・・・・・・★・・・・・・★

どんぐりの中から出てきたようちゅう(ハイイロチョッキリ)を今度観察するとき、

・どのどんぐりに多く入っていましたか?

・幼虫のあしは何本ありましたか?ハイイロチョッキリではないシギゾウムシのようちゅうが入っているときもありますよ。

・ようちゅうは、いつからどうやって、どんぐりの中に入ったのですか?

を考えながら観察してみましょう。植物と昆虫は深いつながりがあります。

 

イオン明和チアーズクラブ①の新聞を書いてくれたみなさんへ
師範から一言━─━─━─━─━━─━─━─━─━─━─━━─━─━─━─━─━─━━─━─━─━─━

この新聞は植物についての記事だと思いますが、斎宮がどのようなところかということを新聞を通してアピールできています。中央の「祝日本遺産斎宮」の記事もそうですが、自然観察を「斎宮の自然観察」と題してあるところも良い工夫です。新聞全体の色の使い方もよく、記事のほとんどは黒い文字にそろえてあるので、その分、色を使ったイラストや写真が目立つ効果が感じられます。

“ありがとう植物”のイラストはとても分かりやすく、鳥の巣やせみ、ぬけがらなど生きもののつながりを書いてあるので、すばらしいと思います。ここに丸でかこんで書いてある文字は、みなさんが意見を出し合って考えたのかな?生きものとのつながり以外にも、人の生活に深くかかわっていることが分かりますね。

タンポポ調査は全国的に多くの人が取り組むことができる調査ですので、毎年調査をつづけるほど時間の変化というものを感じることができます。キク科の花は似ているものもあるので、ニガナやノゲシとタンポポが別であることに気付いたのは、きっとタンポポを注意深く観察したからだと思います。タンポポにもっと似ている植物にブタナがあります。タンポポモドキという別名があるくらいなので、ほんとにそっくりです。空き地や道ばたにも生えていることがあるので、今度探してみてください。

古代米は健康食ブームもあり身近になってきた感じがあり、私もたまに黒米をいれたご飯を食べています。古代米の栽培は貴重な体験だと思います。実際に体験していると、うるち米の田んぼを見たときにいろいろな違いに気付くことでしょう。

とっておきのゴシドウ★・・・・・・★・・・・・・★・・・・・・★・・・・・・★・・・・・・★

新聞に書いてくれたように、どんぐりにはたくさんの種類がありますが、斎宮の自然観察では何種類のどんぐりが見つかりましたか?地域によっても異なりますので、斎宮ではどんな種類が多かったのか教えてください。
今回は木の下から、どんぐりが芽生えていたのを見つけたようですね。林の外側と内側で育ち方がちがうことにも気付いてくれましたが、どのような場所で芽生えたどんぐりが大きな木になれるのでしょう。明るく日当たりがよい場所はどうですか?成長にはいいかもしれませんが、どんぐりが芽生えるまでに乾燥してしまうかもしれません。まわりの木との競争もあります。今年見つけた10cm、20cmの小さな苗が来年どうなっているか楽しみです。

 

イオン明和チアーズクラブ②の新聞を書いてくれたみなさんへ
師範から一言━─━─━─━─━━─━─━─━─━─━─━━─━─━─━─━─━─━━─━─━─━─━

大きなイラストと大きな文字の小見出しが目をひきます。新聞全体の色の使い方もよく、記事のほとんどは黒い文字にそろえてあるので、その分、色を使ったイラストやタイトル、小見出しが目立つ効果があると思います。イラストは、人参の細かな葉や大根の青首部分の色合いなど見事なので、「菜めし、天ぷら、つけもの…」という文字をみると、食べたくなってきます。

「春大根を育てよう」では日付を書いてくれたので、何日間でどれくらい成長したのがよく分かります。また、“3粒”“5回”“58本”“7本で925g”と数字を書いてくれたので、同じように育ててみたい人にとってとても参考になると思います。
大根を抜いたときにおちてきた青虫は葉っぱについていたのだと思いますが、何の幼虫でしたか?野菜をそだてるときは、食害する生き物は害虫ということになってしまいますが、野菜にはどんな虫がくるのだろう?という風に調べてみるのも面白いと思います。野菜を食べる虫は、その野菜がないとその環境からはいなくなってしまいます。

その他にもいろいろなエコにつながる活動をしてくれたことが分かりました。自然観察やクラフトを通して、自然のことをたくさん知ることができたと思います。大淀海岸はいつまでもウミガメが産卵にきてくれるような環境であって欲しいですね。それにはゴミをすてる人がいれば掃除も必要になってしまいますが、ゴミをすてないようにアピールすることも考えられまね。

とっておきのゴシドウ★・・・・・・★・・・・・・★・・・・・・★・・・・・・★・・・・・・★

お店の野菜売り場に、三重県産の野菜がたくさんあることに気付いたのは良かったですね。ふだん何気なく野菜売り場にいくと気付かないことでも、これからは野菜を選ぶときに地元の野菜をいしきするようになるでしょう。なぜ地元の野菜はいいと思いますか?考えてみましょう。

答えは一つではありませんが、環境のことを考えるとトラックなどで運ぶキョリが短い地元の野菜を使うとエコになります。それ以外でも地元が活気づいたり、地元に愛着がでるということももちろんあるでしょう。

 

池田師範、ありがとうございました!次はどこの地域かな?お楽しみに!

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