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Case20.~人から人に"思い"を繋げる、もったいない市~浜松グリーンウェーブ株式会社(静岡県浜松市)

2021.12.10 掲載

浜松グリーンウェーブ株式会社は、浜松市西部清掃工場の職員の呼びかけでスタートしたクラブで、今年で活動4年目になります。どのようなクラブなのか、気になりますよね!

クラブのSDGsアクションsdg_icon_17_ja_2.pngsdg_icon_12_ja_2.png
 

それでは早速、インタビューしてみましょう!インタビュー.bmp

interviewmigi-a2.png浜松グリーンウェーブ株式会社の活動内容と、成り立ちを教えてください!
 

hamamatsu00.png浜松市西部清掃工場の環境啓発施設「えこはま」で、浜松市の3R推進政策を子ども達に体験を通して学ぶ講座等を開催しています。講座での子ども達の様子を幅広く広報し、参加者の成長と仲間づくりを行う場所になりたいと思い、クラブを立ち上げました。

attaka2j.jpg清掃工場の管理棟に環境啓発施設があるのは興味深いです!展示や体験を通じてSDGs12「つくる責任 つかう責任」について本格的に学ぶことが出来そうですね!浜松グリーンウェーブ株式会社は、子どもたちの環境教育に貢献するだけでなくて、主体性の成長や、仲間づくりの場としても機能しているのですね。
interviewmigi-a2.pngそれでは次に、浜松グリーンウェーブ株式会社ならではの自慢できることはありますか?
 

hamamatsu00.pngクラブの自慢は、多くのサポーターがいることです。開催される内容によっては専門家から学ぶこともできます。また、ごみを減らす行動を様々な世代から学ぶことができます。

interviewmigi-a2.pngなるほど!年代や職種をまたいだ多くのサポーターがいることで、クラブの活動や学びを、より実りの多いものにしているのですね。では、今までで特に楽しかった活動を教えてください!
 

hamamatsu00.png「子ども版 もったいない市(毎年1月に開催)」です。これは、幅広い年齢の子どもたちが、自分達にとって身近な子ども服やおもちゃ・絵本などを受取・欲しい人に譲るイベントです。寄付された品を少しでも、それを必要とする次の人へ譲る工夫を考えて実行したり、希望者が多い品では、平等になるようじゃんけん大会を開催したりしています。

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interviewmigi-a2.png子ども版 もったいない市、ワクワクする響きですね!まさに子どもたちの主体性に任せた活動であるように感じます。もったいない市を企画したきっかけや、印象に残っているエピソードをぜひ教えてください。

hamamatsu00.png当初は、フリーマーケットを開催していましたが、市民が誰でも参加してリユース商品を広めることが出来ないのではと感じたため「もったいない市」に変更しました。
この「もったいない市」は、大切にしていたものや日常で使っていたものがサイズや年齢で使用しなくなった時に、大切に使ってもらえる・喜んでもらえる人に譲りたいという思いをつなげる市です。例えば、バチの無い太鼓のおもちゃが持ち込まれた時、大人はごみと判断してしまいましたが、欲しいという子どもがいました。商品が新品かどうかにかかわらず、前の持ち主が大切にしていれば次につながることが分かりました。

attaka2j.jpgフリーマーケットから「もったいない市」に変更された背景には、より多くの人が自分の大切なモノとそれへの“思い”を大切にできるような場所を作ろう!という工夫があったのですね。同じモノに対しても、人によって、見え方も思いも違う。素敵なエピソードですね!
interviewmigi-a2.pngフリーマーケットと「もったいない市」では、参加や実施の形式、開催した時の効果や目的に違いがあるようですが、その違いについてより具体的に教えていただけますか?

hamamatsu00.png出展者自身が商品を準備して販売するフリーマーケットでは、一定のルールの中で、出展者が家庭内の不要になったものを、出展者自身が設定した価格で譲る(売る)市となるので、対価が発生します。また、価格調整などを参加者と行うこともあり、コミュニケーションが生まれる交流の場ともなります。
私たちが目指すのは、市民のみなさんにリデュース(Reduce)、リユース(Reuse)、リサイクル(Recycle)の3Rを実践してもらう市民啓発ができる場づくりです。それを実現したのが「もったいない市」なんです。

フリマ1.pngこれは、商品の受取・保管・整理を全て私たちが行うので、参加者の負担もなく誰でも自由に参加することができます。子ども服やおもちゃ、本など、決まった商品が対象となりますが、不用になったものを寄付として地域のみなさんから無料で受け取り、「もったいない市」当日に新たな人へと譲ります。
また、衣類などは、そのまま使用するだけでなく、リメイク提案を行うなど、新たな用途を目指す提案をすることもあります。
そして、商品を譲られる人、つまり持ち帰る人には、お一人様10点までで100円以上の募金をお願いしています。皆さまからいただいた募金は、環境啓発活動に使用していますなどに使用しています。

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interviewmigi-a2.pngなるほど…!「もったいない市」には自分たちの3R活動だけでなく地域の皆さんへの発信につながる熱い思いが込められているのですね!そのような活動を通して、クラブのメンバーたちが成長したと感じる瞬間はどのような時ですか?

hamamatsu00.png子どもたちが、自ら考えて行動したり、新しい提案をしてきたりした時です。例えば、もったいない市でおもちゃを譲る時には、そのおもちゃの遊び方を説明してお客様と一緒に遊ぶ。お気に入りの本であれば、オススメポイントを書いて貼る。衣類であれば、展示位置や高さを変えることで特別感が出ると気づき、上下セットの組み合わせで展示したり、洋服として着るだけではない別の使い方を説明したりなど、商品をより魅力的にお客様に見ていただけるよう、色々な提案をしてくれています。

また、サポーターやもったいない市の参加者からは、
・3R実践行動のリユースの意味が分かった。
・リユースでごみが減ることが分かった。
・リユースするためには、大切に使う(リデュース)行動が重要だと思った。
などの感想や意見をいただいています!

attaka2j.jpgもったいない市を通して、子どもたちが自分の思いを実行に移すことを繰り返すことで成長していることが良く伝わってきました!そして、クラブの目指す3R実践を通して多くの方に3Rについて知ってもらいたいという思いが、参加される皆さんに伝わっているのですね!
interviewmigi-a2.png浜松グリーンウェーブ株式会社は今年で活動4年目になりますが、これから挑戦していきたい活動や頑張りたい活動はありますか? また、こどもエコクラブに入っていて良かったことをぜひ教えてください!
 

hamamatsu00.png家庭ごみを減らす啓発活動を子どもたちと一緒に考え、行動したいです。また、こどもエコクラブとして報告するとウェブサイトに掲載されることがみんなの励みになっています!

浜松グリーンウェーブ株式会社さん、ありがとうございました★
クラブの最新の活動レポートはこちら

~全国事務局より~
attaka3.jpg今回インタビューさせていただいて、浜松グリーンウェーブ株式会社さんのみなさんが「もったいない市」に対して、特別な思いを持って参加していることをとても感じました。
より多くの人が、大切なモノを大切にし続けられるためには、次の誰かにその“思い”とモノを譲れる開かれた環境が必要なのですね。浜松グリーンウェーブ株式会社さんは、その環境づくりに貢献されていることが分かりました。
特にインタビューでの「大切に使ってもらえる・喜んでもらえる人に譲りたいという思いをつなげる市」という言葉が素敵で、印象的でした!
これからも、子どもたちの“思い”と自主性を活かした活動を続け、ぐんぐん成長していってほしいと思います!
浜松グリーンウェーブ株式会社さんの活動をこれからも応援しています!!(インターン 若山)

「リアルヴォイス」では、以下のようなクラブやメンバーたちをとりあげて紹介していきます。
インタビューを受けてもいいよ☆というクラブのみなさん、
ぜひ全国事務局までメールをお送りください!

  1. 地道にコツコツと地域で活動しているよ!というクラブ
  2. ゆかいなクラブ名の秘密、教えます!というクラブ
  3. 大学生・社会人としてがんばっているこどもエコクラブのOB/OG