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壁新聞道場!

【2022 壁新聞道場!】たのもーーーう!北海道

2022.06.15 掲載

北海道からは2枚の壁新聞が届いたよ!
今週は沼田師範よろしくお願いしまーす。

釧路市「こどもエコクラブくしろ」
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奥尻町「青小チャレンジキッズ」
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こどもエコクラブくしろのみなさんへ
師範から一言!

2021年のこどもエコクラブくしろさんは、新型コロナウイルス感染拡大やヒグマの出現などで、中止になった活動も多かったようです。しかし今年も、外来生物のセイヨウオオマルハナバチの調査や駆除(くじょ)、木の葉を使った作品づくり、また楽しいクイズも入ったすごろく作りなど、もりだくさんの内容をまとめた『釧路湿原エコ活通信』を発行しました。とても読みごたえがありました。がんばりましたね!

2005年のクラブ活動で発見された、セイヨウオオマルハナバチは、国の外来生物に指定され、みなさんは北海道知事の許可を受け、駆除活動をおこなっています。セイヨウオオマルハナバチの説明がとてもくわしく「なぜ駆除しなければならないのか」と同時に、人によって連れて来られたセイヨウオオマルハナバチへのみなさんの複雑(ふくざつ)な気持ちも伝わり、むねに迫(せま)ってきました。

生態系(せいたいけい)は、いす取りゲームのようなものだと言われます。それぞれの場所には、生き物のいすの数が決まっている。そこに外部から強力な生き物が1つでも入ってくると、もともとの生き物は追い出されてしまいます。一度変わってしまったバランスはもとにもどすことはむずかしい。だからこそ、釧路湿原の生態系のかんさつを続けるみなさんの活動は、とても大きな意味があります。ぜひ、これからも続けて欲しいと思います。

とっておきのゴシドウ★

『釧路湿原エコ活通信』は、みなさんの1年間の活動や情報がいっぱいで、まるでくわしい事典のようです。「釧路湿原湿原散策すごろく」も、絵も説明もとてもよくできていて「勉強しているな」と感心しながら1つ1つ読みました。

一方で、壁新聞はみなさんの活動を多くの方に伝える“限られた1枚”です。2021年の活動で、メンバーそれぞれが1番訴えたかったことは何かな?活動で楽しかったことや、知らなくてびっくりしたこと、むずかしかったけれども工夫したことなどなど・・・
みなさんからのコメントを読んだお友だちも「なるほど、なるほど」と共感したり、参考にしたりできるでしょう。メンバーのみなさんのそれぞれの声も、いっしょにとどけてほしいです。考えてみてくださいね。

地域事務局からの応援メッセージ【釧路市】
未だ続くコロナ禍や、 ヒグマ出没の影響により思うように活動できない状況であったと思います。そのような中、外来種や釧路湿原について読み手に伝わるよう工夫を凝らした素晴らしい壁新聞が完成し、非常に感動しております。
この壁新聞がより多くの方の目にとまり、クラブの活動に注目していただけることを期待しております。
 

青小チャレンジキッズのみなさんへ
師範から一言!

2021年の「青小チャレンジキッズ」は、初めての給食体験を通して、奥尻が『食の宝庫』であることを改めて実感し、「地産地消」というテーマで壁新聞にまとめました。

自らタラを釣(つ)ってくださった新村町長、地産地消の給食を企画された管理栄養士の関口さん。にんじんやおいしいお米を作った長谷川さんのおじいちゃん、おばあちゃんやご家族。教育委員会や女性団体連絡協議会の方・・・。本当に多くの方のご協力で、みなさんが、2回もお代わりするほどおいしい給食ができたのですね。奥尻の大人の方々の給食を作ってあげたいというやさしい思いと、みなさんの感謝の気持ちが交わって、読んでいる私たちも、とってもうれしく感じられました。

また、奥尻のどこでどういう食材がとれるのか、イラストや写真、説明文作った島のマップがとてもすばらしいです。北海道との位置関係もふくめて、奥尻を知らない人にもわかりやすく、新村町長につられたタラもイカもみんな笑顔!で楽しくなります。私は貝の「ばばの手」が気になり、名まえの由来(ゆらい)を調べました。「お母さんの手のようにごつごつしているから」と函館地方では「母貝」というそうです。味はどうかな。一度、食べてみたいです。

とっておきのゴシドウ★

もともと私たちは、地元でとれた食材を旬(しゅん)の時期に食べる「地産地消」が当たり前でした。その土地の気候や風土にあった食べ物は、新鮮でおいしいし、栄養価(えいようか)も高いです。しかし今、日本は、輸入に頼(たよ)っていて、国内でまかなえる食べ物の割合(わりあい)を示(しめ)す『食料自給率(じきゅうりつ)』は、40%程度しかありません。だからこそ、自分が口にする食べ物に関心をもつことが重要です。

いつ、どこで、どんな人が作ったものがわかれば、食べ物の大切さがわかり、残さず食べるようになります。そうしたら、まだ食べられるのに捨てられてしまう食品『食品ロス』の問題もなくなりますね。また「地産地消」では、食べ物を運んでくる距離(きょり)が短くなり、輸送(ゆそう)にかかるエネルギーや二酸化炭素などの温室効果ガスの排出量をへらすことにもなります。「地産地消」は環境にやさしい取り組みでもありますね。
『食料自給率』や『食品ロス』について、一度、農林水産省(のうりんすいさんしょう)のホームページを見てみてください。そして興味(きょうみ)や関心(かんしん)を持ったら、また調べて教えてくださいね。楽しみにしています。

※「食料自給率」のページ
https://www.maff.go.jp/j/zyukyu/zikyu_ritu/012.html
※「食品ロス」のページ
https://www.maff.go.jp/j/shokusan/recycle/syoku_loss/161227_4.html#1

沼田師範、ありがとうございました!次はどこの地域かな?お楽しみに!
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