壁新聞道場! バックナンバー

壁新聞道場!

【2021 壁新聞道場!】たのもーーーう!滋賀県

2021.12.01 掲載

滋賀県からは4枚の壁新聞が届いたよ!
今週は池田師範です、よろしくお願いしまーす。

大津市「ぼてじゃこワンパク塾」
21-25-01.JPG
SDGs sdg_icon_15.pngのサムネイル画像


 

大津市「しがkidsエコクラブ」
21-25-02.JPG
SDGs sdg_icon_15.pngのサムネイル画像

甲賀市「油日小こどもエコクラブ」
21-25-03-2.JPG

SDGs sdg_icon_15.pngのサムネイル画像

 栗東市「スキニシー学校」
21-25-04.JPG
SDGs sdg_icon_04_ja.pngのサムネイル画像sdg_icon_15.pngのサムネイル画像

ぼてじゃこワンパク塾のみなさんへ
師範から一言!

びわ湖でのオオクチバスやブルーギルなどの外来魚の問題を、この新聞をとおしてたくさんの人に伝えることができたと思います。外来魚をへらす取り組みのおかげで、外来魚はかなりへってきているようですね。外来生物がはいってしまうと、昔から生息していた大切な生き物がいなくなってしまい、さらに外来生物をへらすのに長い時間と多くの人手がかかってしまうことが分かります。ニゴロブナのフナずしを滋賀県以外の人にも食べてもらいたいという目標をもって活動しているのがいいですね。

キャンプ場での川遊びでは、楽しく遊びながらも「水がキレイ」なことに気付いて、川岸や川底がどのようになっているかを実際に感じとったことでしょう。新免田んぼ、和田打川ではたくさんの生きものを見つけましたね!見つけた生きものの種類をみると、とても自然ゆたかなところだということが分かり、観察会に参加したくなりました。川でくらす生きものとその環境を知ることができるよい活動だと思います。

手にもったサツマイモは手のひらがみえないほど大きくて、写真の下のコメント「重い~」という声が聞こえてきそうです。サツマイモの花が咲いているのを見ることができて、ラッキーですね。花をみるとアサガオにそっくりなので、アサガオと同じ仲間というのが分かりやすいです。私も神奈川県の畑で見つけておどろいたことがありますが、滋賀県や神奈川県でも見られるのは夏の猛暑が関係しているのかもしれません。

とっておきのゴシドウ★

イチモンジタナゴのはん殖実験は、生息数がへってきているイチモンジタナゴを守る大切な活動です。2枚貝に卵をうむので、タナゴだけでなく2枚貝も元気にくらすことができる環境も考えないといけないので大変だと思います。ちぎょが産まれたときは、きっととびあがるほど感動したことでしょう。観察きろくをしっかりとつけておけば、成功だけでなく失敗したときの体験も大切なデータになります。なぜ失敗したのかが分かれば成功につながります。ニゴロブナのように食生活に関わる魚に注目しがちになりますが、昔からびわ湖にいるイチモンジタナゴが生活できる環境を守ってあげてください。

サツマイモの畑で見つけたツチイナゴの絵をみると茶色になっているのでよく観察しているなあ、と思いました。ツチイナゴはバッタの仲間ではめずらしく成虫で冬ごしをするので10月だとちょうど成虫になったころです。8月や9月にツチイナゴの幼虫をさがしてみてください。緑色ですが顔がそっくりです。


しがkidsエコクラブのみなさんへ
師範から一言!

和迩川のヨシ刈りイベントの写真をみると、ヨシ原が見わたす限り一面に広がっているようすが分かります。昔はもっとたくさんのヨシがあったのですね。冬→春→夏→秋の季節ごとにヨシの写真をのせてくれて、人もいっしょにうつっているので、ヨシの大きさとその成長の早さにおどろきます。2月に新芽がでて7月下旬まで伸び続けて、約半年で3m~5mになるのはすごい!この新聞を読むとヨシに興味がでてきます。ヨシの利用というと”よしず”を思い出しますが、ヨシ紙があるのは知りませんでした。今度利用してみたいと思いました。

和迩川の水生生物調査は、毎年続けるのは大変なこともありますが、環境の変化が分かるのでとても大切な活動だと思います。2013年と2020年を比べると、ヘビトンボはどちらにもいますが、見つかった生物が変化しているようにみえます。調査の結果をみて、和迩川はキレイな水が7年間変わってないと判断していますか?それとも少し汚れてきたのでしょうか?気づいたことがあればぜひ教えてください。

公園では2月、3月、6月と何回もごみひろいをしてくれたのですね。海でのマイクロプラスチックが問題になっていますが、ビニールぶくろなどのプラスチックごみが写真にもたくさんうつっています。毎回たくさんのごみがあるということは、ごみをすてる人が多いということで公園を利用する人の環境意識も変えていく必要がありそうです。

とっておきのゴシドウ★

植物が成長するときにとくに必要な3つの栄養は、チッ素、リン酸、カリウムで、チッ素は葉っぱや茎を大きくし、リン酸は花や実、カリウムは根っこを成長させます。成長が早いヨシはチッ素をたくさん利用していそうですね。一方で、水の中にチッ素やリンが多くなるのは人の生活が原因なので、みなさんの生活の中でできることを考えていくことも大切です。

木の周りに花を植えてくれましたが、「木の根っこがじゃま」というのは花を植える目的とはちがいますが良い気づきだと思います。どれくらい大きな木でしょうか?木の立場で根っこを広げるスペースが少ないのかな?と考えてみると、木にも花にもよいアイデアが思いつくかもしれませんよ。


油日小こどもエコクラブのみなさんへ
師範から一言!

エコ委員会のイベントは1年間をとおして、観察、クイズ、ゲーム等工夫して企画してありますね。昼休みを利用した活動はみんなが参加しやすそうです。写真をつけてあるので活動の様子やどんな場所で活動したのかがよく分かりました。イベントの活動日も、いつどんなイベントができるか分かるので参考になります。写真のような自然豊かなエコパークが学校の中にあるのでしょうか?うらやましい環境です。新聞をみてエコパークに行きたくなりました。

クリの収かくだけでなく6月にクリの赤ちゃんを見つけるイベントがあるのはよい組み合わせです。クリの花は雄花ばかりが目立つので、雌花もじっくり観察できたのはよい経験です。学校でクリが800個もとれるなんて驚きました。エコパークにクヌギもあるようなので(葉っぱクイズにクヌギとあるから)クリとクヌギの葉っぱもぜひ比べてみてください。

トンボはビオトープがあるからたくさんいるのでしょうね。トンボはヤゴのときと成虫になったときで住む場所が変わるので、トンボを大切にするということは池や川を守るだけでなく、そのまわりの草むらや森も大切にすることが必要だということが分かりやすい生きものだと思います。

秋の虫取りでは、自分でコオロギをつかまえて観察できるのでオスとメスの見分け方も分かりやすかったことでしょう。他にはどんなバッタが見つかりましたか?コオロギとバッタの体のつくりを比べてみるのもおもしろそうです。

エコ委員会以外の各委員会でもエコを意識した活動を取り組んでいるのはいいですね!それぞれの委員会でどのようなアクションができるのだろう、と考えてくれた活動内容はどれもすばらしいです。

とっておきのゴシドウ★

「葉っぱクイズ」は葉っぱの特徴をよく観察する必要があるので、木のことを知るにはいいですね。
日本は島国であることや四季があることで世界的にみても、木の種類がとても多い国です。葉っぱを見分けるときは、葉っぱの形と葉っぱの縁(ギザギザ、なめらか等)にくわえて、葉っぱの枝への付き方も大切です。枝への付き方というのは、左右の葉っぱが同じところに付いているか、それとも互いちがいに付いているか等のことです。クイズのために枝をとってしまってはかわいそうということだと思うので、葉っぱの付き方が分かる写真かイラストをクイズにつけてみるのはどうでしょうか?!


スキニシー学校のみなさんへ
師範から一言!

たき火を雨の日でもおこせるようにするためにどのようにしたらよいか、他にも色々なアイデアがありましたか?
あずまやを作ろうって決めた子供たちと、それをかなえるためにサポートした方の行動力がすばらしいと思います。自分たちでコンクリートを作ったり、かなづちを使ってくぎを打ったりしたので、あずまやが完成したときはとても感動したことでしょう。

子供たちの感想「どこをがんばったの?」に、”50cmほるには、60cmほらないと、砂が落ちてくる”というのがありましたが、記事を読みながらその様子を想像してしまいました。私も植物を土に植えるときですが、いつも同じようなことを考えながら作業をしています。とんかちで手を打ってしまった人もいるようですが、ケガは大丈夫でしょうか?手を打って痛かったという体験自体は、何事も失敗しながら覚えていくものなので、これからどんどん上手になっていくと思います。

 あずまやの作業自体は6日間で完成した記録をみて、コンクリートが硬まるまで待ったりする時間は別にあるにしろ、もっと長い日数が必要だと考えていたのでびっくりしました。一度作業を経験するのが一番なのでしょうね。子供にとっても大人にとっても、色々な気づきがあったプロジェクトであることが新聞から伝わってきました。

とっておきのゴシドウ★

あずまやプロジェクトを通して気づいたことを、スキニシー学校のみなさんが普段の生活の中でも工夫をしていってください。たとえば、”これからの夢は?”の記事にも「使える物を再利用する」とありますが、家の中に再利用できるものがありそうですか?また写真をみると、あずまやの周りは自然豊かなところのようですので生きものをテーマにした活動もできそうですね。ぜひ、あずまやに関わる活動をとおして、みんなで楽しく学びを続けてください。

池田師範、ありがとうございました!次はどこの地域かな?お楽しみに!

syokuju-a.pngのサムネイル画像

ご意見ご感想もお待ちしております!
101-0032 東京都千代田区岩本町1丁目10-5 TMMビル5F
公益財団法人 日本環境協会
TEL:03-5829-6359 FAX:03-5829-6190

Email: j-ecoclub@jeas.or.jp

師範紹介ページはこちら! その① その②

2020年の壁新聞道場一覧はこちら http://www.j-ecoclub.jp/kabe/202012162020.html
2019年の壁新聞道場一覧はこちら http://www.j-ecoclub.jp/kabe/201912131500.html
2018年の壁新聞道場一覧はこちら http://www.j-ecoclub.jp/kabe/201901062018.html
2017年の壁新聞道場一覧はこちら 
http://www.j-ecoclub.jp/kabe/201801121459.html
2016年の壁新聞道場一覧はこちら http://www.j-ecoclub.jp/kabe/201703311342.html
2015年の壁新聞道場一覧はこちら http://www.j-ecoclub.jp/kabe/201603301552.html
2014年の壁新聞道場一覧はこちら http://www.j-ecoclub.jp/kabe/201501071712.html

2013年の壁新聞道場一覧はこちら http://www.j-ecoclub.jp/kabe/201204191131.html