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【2018 壁新聞道場!】たのもーーーう!茨城県 その2

2018.08.22 掲載

茨城県は21枚のかべ新聞の応募があったよ!その中から4枚をご紹介。
今週は久松師範です。よろしくお願いしまーす!

茨城県 その1 その3 その4

水戸市「逆川こどもエコクラブ」


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逆川こどもエコクラブ⑤の新聞を書いてくれたみなさんへ
師範から一言

ヒヌマイトトンボの発見の話から,現在のようすまで,幅広く取材をして報告してくれました。ヒヌマイトトンボについて,詳しく知ることができました。

ヒヌマイトトンボは,廣瀬,小菅の両先生によって約50年前の1971年に発見されました。当時の先生たちの姿が紹介されていたので,若い頃の姿を思い浮かべることが出来ました。涸沼の風景も今と比べるとかなり違っていますね。当時13カ所あったヒヌマイトトンボの生息地が3カ所になってしまったのは残念です。涸沼がラムサール条約湿地に登録されたことをきっかけに,保全活動がすすむことを期待します。さらには,みんなの力で,生息地が増えるような取り組みをしてほしいと思いました。みんなで考え,行動していってください。期待しています。

とっておきのゴシドウ★

涸沼は,ラムサール条約湿地に登録されたことにもよりますが,その素晴らしさが再認識されましたね。涸沼は,人が寄りつかないような大自然があるのではなく,人と自然との関わりの中で生まれる姿が評価されたものです。私たちが自然とどう関わっていったらよいか,考えていってください。

みんなの活動のようすなども,写真で紹介されていたので,よく分かりました。できれば,“いつ”“どこで”“だれが”といったことが,記してあるとよいでしょう。

新聞の体裁としては,ひとつだけリクエストしておきます。見出しの付け方の工夫です。今回の新聞では,「目的」とか「まとめ」という見出しがありました。実際の新聞を見ると,そのようなことばは,使っていませんよね。“涸沼を守るために”とか“絶滅危惧種のヒヌマイトトンボ”といったような見出しをつけるだけで,いっそう見やすい壁新聞に変身すると思います。次回の新聞作成の時の参考にしてください。


 

逆川こどもエコクラブ⑥の新聞を書いてくれたみなさんへ
師範から一言

中央に湖をイメージした色紙をはりました。その中にはスワンボートも見られ,一目で千波湖であることが分かりました。とても面白い工夫ですね。このスワンボートですが,観光目的のボートだと思っていました。実はそれだけではなく,アオコ対策として水の中に空気を送り込む働きもあるのですね。環境対策としても活躍するスワンボートは,“目から鱗”でした。

どんな生きものがいるかも,写真で示したくれたのでよくわかりました。水の中にいる魚やエビだけでなく,様々な鳥たちもやってきています。都市の中にある湖ですが,豊かな環境が残っていると感じました。さらに湖をきれいにすると,オイカワやアユがもどってくるようですね。アオコの問題については触れていましたが,その他にもいろいろな対策があるはずです。みんなで考え,実施してほしいと思いました。

とっておきのゴシドウ★

パックテストの結果は,わかりやすく図で示した点がよかったと思います。標準色と比べていることで,CODが8くらいであることがすぐ分かりました。ただ,8という数字をみて,それがどんな意味を示すのか分かりませんでした。千波湖はきれいなのか,もう少しがんばった方がよいのかなど,自分の意見を述べるといいと思いました。

それから,千波湖にはたくさんの生きものがいて,多様性の高い湖であることが分かりました。これらの生きものをよく見ると,千波湖に昔からいたものと,そうでないものがいることが分かります。そのことが,記されていないので,ちょっと残念に思いました。今,外来種といって,人によって持ち込まれた生きものが,昔からの生きものに悪さをして問題になっています。自然の仕組みを,いろいろな面から見つめ直してください。

それから,今回のポスターを新聞という観点から見ると,見出しがほしいと思いました。内容ごとに見出しをつくると,いっそうわかりやすい新聞になると思います。次回の参考にしてください。


逆川こどもエコクラブ⑦の新聞を書いてくれたみなさんへ
師範から一言

中央に世界地図を貼ってくれたので,外来種がどこから来たのが一目で分かる新聞です。世界中から外来種がやってきたことが分かりました。もちろん,最近話題になったヒアリは掲載してくれたので,よかったと思います。それからオンシツコナジラミという昆虫についても報告してくれました。この昆虫のことは知らなかったので,勉強になりました。

千波湖周辺の外来種についても調べてくれまし。地域の情報を知ることができ,役に立ちます。よく調べると,もう少し種類が増えるかもしれませんね。

外来種がどこから来たのかを調べて分かったことは,遠い国からも来ていることが分かりました,そして,その種類も多岐にわたります。身近な千波湖で起きている外来種の問題は,実は世界中のいろいろな国と関わりがあるのですね。外来種の問題はとても難しく,すぐに解決することができません。でも,みなさんが考え,ひとつひとつ取り組んでいくことが大切です。新聞を作ったことも,その取り組みのひとつです。生きもののつながりについて,しっかり勉強して,生きものが住みやすい環境作りをみんなで考えていってください。

とっておきのゴシドウ★

外来種の問題については,壁新聞でも多くのグループが作成してくれます。でも,外来種がそもそもどこの住んでいたのかについて,一目で分かる新聞は,あまりみかけませんでした。今回,外来種がどこから来たのかを,分かりやすくまとめてくれたのは大きな成果となりますね。

千波湖の外来種の記事からは,外来種が東南アジア,台湾,中国,アメリカなど多くの国からやってきたことが分かりました。これらは,地元の自然を知る上で,とても大切なことですから,この点については紙面でもう少し大きく扱ってほしいと思いました。また,見出しなどにも工夫をするのも,よいかもしれません。

読者は何を知りたいのか,自分は何を訴えたいか考えながら,さらによい新聞作りを心がけてください。次の新聞作りの参考にしてください。

逆川こどもエコクラブ⑧の新聞を書いてくれたみなさんへ
師範から一言

涸沼は,2015年にラムサール条約登録湿地に登録されて湖です。人里離れた山奥にある湖ではなく,人と関わりが深い湖であるにもかかわらず,良好な自然が残されていることが,涸沼の特長ですね。私は,ラムサール国際基準のことはよく知らなかったので,「涸沼が認められた9つの国際基準」について記された記事は,勉強になりました。

記事を読んで,涸沼は絶滅の恐れのあるオオワシやオオセッカなでの生息地であることが分かりました。それから,スズガモが毎年5000羽もやってくるのですね。人が近くに住んでいながら,貴重な鳥がやってくることが分かり,改めて自然の豊かさが理解できました。

涸沼の自然を守っていくには,今までと同じようなことをしていくことも大切ですが,そこにいる生きものを理解して,私たち人とどう共存していくかについて学んでいくことが必要です。これをきっかけに,もっと涸沼を知って,未来にすばらしい自然を残してほしいと思います。

とっておきのゴシドウ★

壁新聞というと,みんなに見せる掲示物です。そのことを考えながら,いくつかコメントしましょう。

涸沼の壁新聞は,写真をつかったり,項目ごとに色の違う台紙を用いたりして,分かりやすい壁新聞作りに取り組んでくれました。ただ,ヒヌマイトトンボの写真の説明がなかったり,いくつかの地図が小さかったりしたのは,ちょっと残念でした。壁新聞は,多くの人が見るものです。茨城県外の人などは,涸沼を知らない人もたくさんいます。どんな人が読んでも分かるように,紙面の構成を考えるのが大切ですね。

それから,新聞には,読み手に注目させる“見出し”や,内容を簡単に記した“リード文”といったものがあります。それらを加えると,またちがった紙面構成が考えられます。読み手を意識して,どうしたらよいか考えてみましょう。次に壁新聞を作るときの参考になればうれしいです。

久松師範、ありがとうございました!次はどこの地域かな?お楽しみに!

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茨城県 その1 その3 その4

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