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【壁新聞道場!】たのもーーーう!沖縄県 その②

2017.10.18 掲載

沖縄県は3枚の応募があったよ!その中から「西表ヤマネコクラブ」さんをご紹介。
今週は岡本師範です。よろしくお願いしまーす!

沖縄県 その①

竹富町「西表ヤマネコクラブ」
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西表ヤマネコクラブさんへ
師範から一言

西表山猫クラブが17年間にわたって、代々引き継いできたイリオモテボタルの観測結果をまとめてくれました。一口に17年間と言いますが、並大抵の努力ではありません。本当にご苦労様でしたと共に先人の努力をムダにしない代々のヤマネコクラブのメンバーの意識の高さをかいま見た気がします。

年によって出現する場所が違っているが、ほぼ駐車場近辺と体育館裏に多く出現したようですね。もっとも数は、これも年によって増減があり、どうしてだろうと解析するのはむずかしかったようですね。工事の影響、夜間照明の影響や振動など、みんなが考えられる原因をピックアップしてくれました。

私も自分の庭で羽化するセミの種類と数を毎年、観察していますが、多い年と少ない年があり、どうしてか?なかなか分かりません。自然はむずかしいなーと実感しています。モグラが動いたモグラ塚がけっこうあるので、モグラが幼虫を食べているのではないかと考えることもありますが、証拠はありません。

皆さんもいろいろな原因を考えているようですが、こういう態度が立派だと思います。今年は、12月11日から17日まで気温、天気、風そしてホタルの種類別に幼虫なのか、成虫なのかをていねいに調べました。イリオモテボタルとオオシママドボタルの調査を行いましたが、ここでもみんなのやり方の素晴らしさが出ています。それは何かと言うと予想をする、そして結果はどうなったか、考察をするという観察・調査・研究の基本的やり方がちゃんとできていることです。予想とぴたりと一致した結果が得られるのもうれしいでしょうが、予想と違った結果が出たときも、どうしてか考えることをやることで、クラブのみんなのレベルが上がります。予想と違った結果が出た時は、研究者はとても喜びます。大きな発見がかくれている可能性が大きいのです。

アンケートにもたくさんの人が協力してくれましたね。ヤマネコを大事にしよう。県としては観光のためにと考えている人もいるでしょう。みなさん方は生き物を大事にしたい、絶滅させてはいけないとの考えでしょう。でも、沖縄の人はみんな大事にしてほろぼさないようにしたいという気持ちは同じでしょう。常に島の人や外から来た人にヤマネコに関心をもってもらうよう、みんなができることをがんばってやってください。

とっておきのゴシドウ

去年からホタルに続いてイリオモテヤマネコについても調査を広げました。沖縄の代表的な動物の一つですね。今年は、交通事故で死んでしまうことについて、どこで?車のスピードはどうなっているか?を調べたのですね。ここでも予想をして結果を考察しています。みんなのやり方は身についていますね。車のスピードは、予想ほどは早くなかったようですが、それでもスピードを出している車にはねられるようですね。みんなは車を運転できないから、運転者に注意を呼び掛ける看板作戦を行ったのですね。自分たちができることをやる!と行動に移すのが素晴らしいです。

ふん分析からヤマネコの生き方を調べたのですね。だれが発案したのかな?うまいやり方ですね。でも臭いが強くて難儀したようですね。でも良く細かく調べたなーと感心しました。安全、衛生には十分気を付けたのだと思います。西表野生生物保護センターの人にしっかりと指導してもらったのだと思います。野生の生き物には、予想外の病気の種もあるかと思います。最近では、ダニの問題がクローズアップされています。フンを取りに行く時にも草むらに入るのだと思いますので、ダニなどの野生生物には十分気を付けて、長そで長ずぼんは必ず着ていくようにしましょう。マスクも必要かな?

水質調査もていねいにしっかりとやっていますね。ただ測るだけでなく生きものの種類、川の様子や変化にも気を付けてデータとして残しています。このようなデータを無くさないでずーとためておくと、17年間の変化が見えるようになり、環境が良くなったのか、悪くなったのか、も分かりますね。それと共に自分達では何ができるのだろうか?ということも見えてくるのではないでしょうか?

長かったようで短かった6年間ということで、中学3年生がクラブを卒業して行きました。
本当にごくろうさまでしたと言いたいですね。先人が残していった物、事を大事に引き継いでいきましょう。先輩として後輩を激励に来て下さいね。

岡本師範、ありがとうございました!次はどこの地域かな?お楽しみに!
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沖縄県 その①

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