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【壁新聞道場!】たのもーーーう!沖縄県 その①

2016.06.29 掲載

沖縄県からは2枚の応募があったよ!その中から1枚をご紹介!
今週の岡本師範です。よろしくお願いしまーす!

沖縄県 その②

竹富町「西表ヤマネコクラブ」
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西表ヤマネコクラブのみなさんへ
師範から一言━─━─━─━─━━─━─━─━─━─━─━━─━─━─━─━─━─━━─━─━─━

西表ヤマネコクラブのみなさん、またまた素晴らしい壁新聞を制作し、送ってくれましたね!とにかく素晴らしいの一言です。
イリオモテヤマネコ発見50周年、おめでとうございます。50周年を記念してクラブの代表6名が対馬環境スタディーツアーに参加して、対馬野生生物保護センターを見学し、ツシマヤマネコについていろいろと学んできたのですね。

イリオモテヤマネコとツシマヤマネコについて、まとめてくれ、現状はどうなっているかも詳しく書いてくれました。どちらもベンガルヤマネコの亜種と同じですが、エサ、骨格、毛、しっぽ、産む頭数などを比較して書いてくれました。とっても良く分かりやすいです。これは記事を書いた人達が、イリオモテヤマネコとツシマヤマネコのことをしっかりと理解し、且つ新聞を読む私たちが何を知りたいかを十分に理解して書いたからだと思います。

<これからの保全>の記事を読んで、非常に感心しました。何が感心したかと言うと、これからイリオモテタマネコをどう保全したら良いか?をツシマヤマネコの実情を見学して来て、自分たちの問題としてとらえて、しっかりと議論したことです。そして西表の自然や環境などをしっかりと把握して、対馬のやり方をそのまま持ち込めないと考えました。でも、何とかイリオモテヤマネコを保護、増やしたいと頭をしぼりました。結論がすぐ出るわけではないと考え、これからも検討していこうとしました。素晴らしい議論が出来ていることに本当に感心しました。自然と人間とヤマネコが共存できるには、どうしたら良いか?自分たちができることは何か?をこれからも模索してください。

イリオモテボタルとオオシママドボタルを長年観察していますね。工事が終わって、ようやくホタルがもどってきて、増えて来てよかったですね。前にも書きましたが、9月中旬から1月中旬の冬にホタルに会えるのは、うらやましいです。私は、ホタルは夏の風物詩として、こどもの時から教え込まれていましたので、冬に見られるとはおどろきでした。

12月12日から12月18日まで毎日、欠かさず丹念に観察をしましたね。天気、気温、風向、風速そしてホタルの数を調べました。えらい!イリオモテボタルが毎日、増えていったのはうれしかったでしょう。オオシママドボタルは数多く発見できて良かったですね。
ところで12月でも沖縄は20℃くらいあって温かいのですね。でも雨や曇りでこの1週間は晴れなかったのですね。それでも20℃ということは、晴れれば25℃位にはなるのでしょう。私の住んでる川崎とは全く違います。だから生き物の宝庫なのでしょう。

サバイバルキャンプは今年で5回目だそうで、ようやくメンバーだけでテントを張ることができて、おめでとうございます。去年も試みたけれど、最後は大人の人に助けてもらったと書いてありました。これまでの反省を活かして、今回は何と無事にメンバーだけでできたとのこと。ここでもみんなの素晴らしさが書いてありました。これまでの反省を踏まえて、どうしたら倒れないようにするかを図解をして説明、実行しました。自分たちで問題を解決した経験をしました。これからいろいろ問題や課題が出てくると思いますが、今回の経験を活かして解決できるでしょう。

料理作りは、自分たちで料理をして食べるのですから、楽しいのは当たり前ですが、去年から2つのグループで対決するようにしたので、楽しさ、面白さが増えて良かったですね。対決の結果はどちらが勝ったのですか?勝ち負けの判定は、時間と美味しさで決めるのかな?引き分けだったのかな?地元の野菜や魚などを使って料理をしたのですね。いわゆる地産地消でエコな料理ですね。

ビーチクリーンで海岸に漂着したごみ拾いをしたのですね。浮き球は漁業で使っていたものですね。発泡スチロールやプラスチック、ペットボトルはいずれも長い間、分解せず、海岸に漂着したものですが、たくさんありましたね。日本の品物だけでなく外国からの漂着物もあったと思います。どこから来たかなども調べると良いと思います。品物には外国語も書いてあるようですから、どこの国かも予想できるでしょう。

西表ヤマネコクラブの壁新聞の良さは、全部自分たちのことばで、字で書いてあることです。はではでしさはありませんが、一生けんめいに製作したことがにじみ出ている新聞です。それと一つ一つの出来事を大きな字でタイトルを書き、色も付けて、枠で囲み、分かりやすく書いてあるのも大変良かったです。もっと素晴らしいことは、活動した結果だけを書いたのではなく、その事実をどうとらえ、考え、どうしたら良いかなど、考察をしっかり書いていることです。その意味で私はみんなの壁新聞を高く評価します。

とっておきのゴシドウ★・・・・・・★・・・・・・★・・・・・・★・・・・・・★・・・・・・★

オオシママドボタルは日本で最大のホタルのようですね。イリオモテボ タルとオオシママドボタルが復活して、増えた理由をしっかりと書いてくれました。調査したら増えました、という観察結果だけの報告が多い中で、何故、変化 したのかをいろいろとみんなで話し合って、こうだろう!と考え、書いたことがとても素晴らしいです読んでいて私も納得しました。で も、一つ聞きたいことがあります。ほとんど絶滅したようにいなくなったのが、どうして増えたのですか?工事をしても卵が土の中に残っていたのかな?オオシ ママドボタルのオスは羽があるので別の所へ避難していて、もどってきたのかな?羽のないメスはどうやって過ごしていたのだろうか?イリオモテボタルは、芋 虫のようだからどこかに移動するのは大変ですね。工事中でも少しはそばに生き残っていたのかな?そして工事が終わり、枯葉・腐った植物と湿地がよみがえり ヤスデが増えて、イリオモテボタルもエサにありついて繁殖したのかな?

水質調査を3つの川で行いました。川の様子とCODのパックテストの結果が必ずしも合っていないようですね。ナガレ川は、どうも汚れているようですので、 CODの数値も高いですが、浦内川は水はきれいだがCODは8以上、野崎川は腐卵臭がするが、CODは低くてきれいとなっています。野崎川は海水が入り込 んでいるようですので、海のにおいかな?海藻などがあるので海独特のにおいがありますので、腐卵臭と表現したのかな?浦内川のCODが8以上ですが、ナガ レ川より8になる時間がおそいと書いてあります。CODは色から数値を出しますが、CODパックテストでは温度によって色の付き具合が変化します。色の判 別は30℃位では、4分後に調べなさいとなっていると思います。時間が過ぎていくと全て濃い色になるので注意が必要です。使っているCODパックテストは 最大の数値が8以上のようですから、水につけて取り出し、長い時間経つとみな8以上になりますので、時間には気を付けてください。CODのパックテストは 低濃度用0~8mg/Lと高濃度用0~100mg/Lがありますので、8以上になってしまう場合は、高濃度用のパックテストで調べるのも良いかもしれません。

ところで西表島は石灰岩の島ではありませんか?私は石垣島に行ったことがあります。石垣島は石灰岩の島で、海岸には海藻類が無かった、少なかったようで す。海の独特のにおいはありませんでした。海の独特のにおいは海藻などが腐った臭いだそうです。西表島はどうなっているのだろうか?

毎年、継続して活動を進めています。後輩を育てることと共に自分たちも成長していることが読み取れます。来年も、また楽しい、感心する記事の壁新聞を待っています。

岡本師範、ありがとうございました!次はどこの地域かな?お楽しみに!
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沖縄県 その②

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