活動レポート

活動レポート

新地点での水生生物調査

盈進中学高等学校環境科学研究部 (広島県)

活動日:

2015年05月23日

実施場所:

芦田川支流

参加メンバー&サポーター数:

10人

活動の分野:

  • 自然・生物多様性 自然・生物多様性

SDGs:

活動内容

 アサザの観察会の後、ため池の近くに流れている小川で水生生物調査を行いました。この小川は、下流域は三面護岸で流量も少なく、完全に汚れた用水路となっていて、とても魚などすめる状態ではないため、これまで調査対象としていなかったのですが、Oサポーターがたまたまアサザを見つけたついでに、この水路の上流域を観察したところ「小川らしい小川」になっていてウジャウジャ魚が泳いでいたため、採集して種類を確認することになったのです。

参加者のようす

 下流へと向かった部員たちは、生活排水と泥に悩まされながら、種類も数も多く採れていたようです。
 Fサポーターは、大きなカムルチーを採集し、早々と陸へ上がり、撮影と記録を残そうとしていました。
 上流へと向かった部員たちは、生活排水も少なく、気持ち良さそうに採集していました。さすがに種類は少なかったようです。
 Oサポーターは、胴長をはく元気がないため、本部近くで釣りによる採集です。これが、丁度逃げ集まった魚たちによる入れ食いとなりました。果報は寝て待てですな。

感想・気づいたこと・考えたこと

1.下流域ではカムルチー・ナマズ・ゲンゴロウブナ・ヌマムツ・モツゴ・ヤリタナゴ・メダカ・ドンコ・シマヒレヨシノボリが採集できました。
2.上流域ではヌマムツ・メダカ・ドンコ・シマヒレヨシノボリが採集できました。
3.釣りでは、赤い婚姻色のでた大型のヌマムツが入れ食いで、他にもタモロコ・ヤリタナゴが釣れていました。
4.下流域がとても汚れ、水かさも浅く、本流の魚たちからは閉ざされた水域となっていて、大雨でもない限りつながらない中で、それでも小川の環境さえよければ魚たちは生活できていることがよく分かりました。

その他

 すべて魚たちは記録しました。外来魚であるカムルチーも含め、持ち帰り飼育しています。秋の文化祭に備えてのことです。カムルチーだけは、文化祭の後、標本か肥料になると思います。

環境科学研究部の皆さん、こんにちは。未知の流域で、新たな生息調査ができました。生活排水で汚れが目立つ川での採取作業は大変だったと思います。川の汚染、水量、水温、生物種の関係をみると新たな発見が有ると思います。カムルチーは、空気中の酸素で呼吸することができることから、汚れた流域でも生息可能です。また、外来生物法で要注意外来生物に指定されていますので、他の地域に移動させない注意が必要ですね。
エコまる
盈進中学高等学校環境科学研究部のみんな、報告ありがとう!
環境に関することならどんなことでもエコロジカルあくしょん!
これからも一緒にがんばろう! がんばってるなと思ったら拍手をしてね★
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クラブのプロフィール

  • クラブ名盈進中学高等学校環境科学研究部
  • 所在地広島県
  • クラブの種類学校のクラブ

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