活動レポート

活動レポート

カレイの稚魚たちは今

盈進中学高等学校環境科学研究部 (広島県)

活動日:

2015年04月19日

実施場所:

芦田川河口堰

参加メンバー&サポーター数:

3人

活動の分野:

  • 自然・生物多様性 自然・生物多様性

SDGs:

活動内容

 大潮干潮に合わせ、朝6時集合に決めていた。4時に起床。外は大雨だ。中止の連絡があるだろう。誰もがそう思い、誰もが電話さえすることもなく集まった。「雨なのになんで中止にせんのん!」と、それぞれに呆れつつ、「ま、行くだけ行こか」と採集に向かった。行くだけ行って、と言いつつみんな合羽を着とるがな。わちゃー。どうしようもない連中である。
 というわけで、昨年4月14日にイシガレイ・マコガレイの稚魚がうようよ集まっていた水域を調べることになった。なお、昨年はホシガレイ稚魚もごくわずかながら見つかっている。

参加者のようす

 すでに潮は少し満ち始めており、さっそく採集に向かった。ツマグロスジハゼ・ウロハゼ・アベハゼなど、お馴染みの魚たちを採集する。年間を通して調べまとめている結果からどうも通年見られるようだ。カレイ類は6月までなのだが、今年は数が少ない。かろうじて10匹程度確認できただけだ。ぱっとせんなあ。3月に中国の広州で、魅力あふれる淡水魚と対面してきたせいか、どうもエンジンかからん。
 と、そのときFサポーターがおたけびをあげた。左岸側で、この季節にさんざん調べてきたにも関わらず見つけられなかったショウキハゼをゲットしたのであった。

感想・気づいたこと・考えたこと

1.やはり広大な干潟の生物の変動は、1年やそこら定点で調べてみてもわからん。おるときはおる。おらんときはおらん。そうとしか言い様がない。
2.ただし、干潟の魚たちの状況を詳しく調べているものはほぼ専門書しかなく、広く伝えてもらえる情報なんてものはないに等しいので、とりあえず自分らでやれることを続けるかな。
3.作業中だけ不思議に雨が止んだ。感謝である。帰宅したのは9時なので、一日が長い。
4.ショウキハゼの生息も不思議だ。昨年散々調べた水域なのに・・・

その他

 やっぱり芦田川河口堰干潟は、すっごい生物多様性の宝庫だ。最近購入したレッドデータブック2014淡水・汽水魚類を読み返してみて、あらためてその貴重さを痛感するなあ。

盈進中学高等学校 環境科学研究部の皆さん報告ありがとうう。
よい考察ですね。学術調査だけでは行き届かないところに環境活動をしている皆さんの目と率直な考察がされることに、非常に価値があります。広域継続観察の様子も、定点観察だけではダメという感想も貴重です。継続的観察の強みと説得性が感じられます。学術調査と違う良さがあります。皆さんの熱心さもよく伝わってきますよ。専門書にこだわれない自分の柔軟性思考と納得させる記述がよいと思います。興味をひいて面白いですよ。
エコまる
盈進中学高等学校環境科学研究部のみんな、報告ありがとう!
環境に関することならどんなことでもエコロジカルあくしょん!
これからも一緒にがんばろう! がんばってるなと思ったら拍手をしてね★
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クラブのプロフィール

  • クラブ名盈進中学高等学校環境科学研究部
  • 所在地広島県
  • クラブの種類学校のクラブ

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