活動レポート

活動レポート

生物多様性の不思議(同種の個性)

ミナタマエコクラブ (神奈川県)

活動日:

2023年07月01日

実施場所:

自宅

参加メンバー&サポーター数:

3人

活動の分野:

  • 自然・生物多様性 自然・生物多様性

SDGs:

  • SDGs:住み続けられるまちづくりを
  • SDGs:陸の豊かさも守ろう

活動内容

我が家ではオオクワガタの累代飼育をしています。同じペアからは、似ている特徴が引き継がれることが多いものの、たまに見た目が異なる“小型種”が産まれることがあります。

サイズや目の色といった遺伝しやすい形質もありますが、遺伝とは言い切れない個性として“小型種”があります。

このたびは、オオクワちゃんの小型種について、大型種と比べながら紹介します。
大型種は、いわゆるオオクワガタのイメージ通り、体長はかなり大きく、大顎は太く大きめで、やや内向きに一つの突起があります。全体的に黒くツヤがあります。
一方で、小型種は、オオクワガタにしてはかなり小さく、大きめのコクワガタ程度、大顎は小さいものの体調の割には太く、中央向きに一つの突起があります。全体的に黒く、ツヤもあるが筋が入っている。
・大型種:75mm(だいちゃん)
・小型種:40mm(ちぃちゃん)
ちぃちゃんは、自宅で生まれていなければ、オオクワガタとは思えなかったかも・・・

参加者のようす

我が家では、だいちゃんのほうがカッコいいので、ちぃちゃんは最初はあまり人気がなかったのですが、だんだんとちぃちゃんの持つ特有のユーモラスな風貌がツボにハマり、今では共に人気ものです!
長所は短所、短所は長所、と言いますし、本質を見極める確かな目線を鍛えてほしい(?)

感想・気づいたこと・考えたこと

私には妹と弟がおり、顔つきも似ていると言われますが、私からすると違いも多くありそれぞれ個性を感じます。
オオクワちゃんたちは、大きい個体の方が人間界では人気だけれど、生物としては大型種の方が強いから生き延びやすく強い個体であるというのは安易な考えかもしれません。例えば、小型種の方が隠れやすいし、逃げやすいので、ある意味強いと言えるかも。
生き物としてはどちらが優位なのか本当のところはわかりません。一見、今の価値基準では弱さを意味する個性も、環境(ルール)が変われば見立てが一変することもあるかもしれません。種として多様性を持つことこそが、生物のしたたかさの根源なのかもしれませんね。

その他

今年羽化したオオクワちゃんたちはみなメスばかりの四姉妹!<br />
なぜだろう。わからないのがまた面白いところです。

ミナタマエコクラブのみんな、生物多様性の報告ありがとう!
生物多様性とは、地球全体に多様な生物が存在していることを指しますが、生態系の多様性(たようせい)、種の多様性、遺伝子(いでんし)の多様性の、3つの見方があります。同じオオクワガタでも個体間でちがいが見られるという指摘(してき)の場合は、遺伝子レベルの多様性に気づいたということになるでしょう。
同じ(似たような)遺伝子を持った個体でも、遺伝子の発現(はつげん)の仕方がちがえば個体差(こたいさ)が生じます。また、育ち方のちがい、例えばえさの量などでも、個体差が生じるでしょう。生き物の世界は、まだまだ分からないことがたくさんありますね。
人間も、十人十色(じゅうにんといろ)で人それぞれですが、生き物も同じだと思います。大きくても小さくてもそれらの個性を大事にしていってほしいと思いました。
エコまる
ミナタマエコクラブのみんな、報告ありがとう!
環境に関することならどんなことでもエコロジカルあくしょん!
これからも一緒にがんばろう! がんばってるなと思ったら拍手をしてね★
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クラブのプロフィール

  • クラブ名ミナタマエコクラブ
  • 所在地神奈川県
  • クラブの種類近所や地域のお友達

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