14 水のつながり調べ じっくり
ねらい
  • 地球上の生命の源となっている水が、どのような循環経路を辿りながら生態系や人間活動を支えてきたかを学習します。
  • 水の循環は、川や海、蒸気、雲などの自然環境の中だけにあるのではなく、人間を含む様々な生きものの体の内外も行き来しながら行われていることを理解し、外部の環境が汚染されると体内の環境も悪化していくことなど、水がつながっていることの意味を考えます。
進め方
【導入】 水をキーワードとして連想できる事柄を出し合って、つながりの輪を広げていきます。つながりの輪が出来てきたら、そのつながりの中で関連しそうなものを分野ごとにまとめてみます。
【実施】 自分が興味のある分野を選び、同じ分野になったメンバーといっしょに、その分野における水のつながりを更に考えてみます。
【発展】 自分たちが選んだ分野の中で見学に行ける所があれば、実際の水のつながりを見に行きましょう。また、私たちが水を使う上で注意しなければならないことなどについて、みんなの意見を出し合ってまとめます。
ポイント
  • 低学年なら、関連する絵本などを読んで、水の動きの一例をイメージできるようにすると理解しやすくなります。
  • 水のつながりは、非常に多岐にわたっているので、最初はできるだけイメージを広げるようにみんなの意見を出してもらいましょう。
  • 水のつながりは、現在の一時代だけのつながりではなく、地球に生命が誕生する以前からつながっているものだということが感じられるようにアプローチしましょう。
  • 自分たちが選んだ分野で水のつながりを深めて考える時は、イメージだけではなく、参考資料なども使って調べてみましょう。
  • 自分たちの選んだ分野の中で、実際に見に行くことができる施設やフィールドがあれば、事前連絡をとっておく、地図で調べておくなど、準備をした上で現地に行ってみましょう。
応 用
  • 人間活動の中で水が使用された後の水質汚濁や薬品汚染などを規制するためにどのような法律や技術があるか調べてみましょう。
  • 人間が飲料用に利用できる真水と海洋水との割合など、地球上の水に関わる様々なデータを集めてみましょう。
  • 温度差による物理的な変化(液体、気体、固体)を基礎に自然界での循環を科学的に理解できるよう発展学習を行なうこともできます。
  • 日本のように水をふんだんに使える国が世界中にどの位あるかを調べ、国々における水の価値について考えてみましょう。
  • 循環する水のしくみや貴重さをテーマとした民話や昔話(水争いなど)、言い伝えなどを探してみましょう。
  • 日本各地や世界の国々における飲み水を作る経費(税金)、排水を処理するための経費などを調べてみましょう。

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