ねらい |
- 日常生活の中で使われている木材や木材を加工した品物がどの位あるかを調べることで、身近なところから森林資源の保全を考えます。
- 樹木の伐採は、「樹木の命をもらうことである」ことを理解し、森林資源の無駄使いや使い捨てを見直します。
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進め方 |
【導入】
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身近な樹木を観察し、木を命として理解する下地を作ります。また、木材製品が少なくなってきているので、子どもたちのイメージ作りが必要です。「木」をテーマに連想ゲームなどをしながら、視野を広げておきましょう。 |
【実施】 |
家の中で木材を使ったり、木材を加工してできた品物をリストアップしていきます(家の作りや家具、筆記用具、ティッシュなど)。
また、リストアップした品物は、何年くらい使っているか、家族の人に聞いて調べます。学校の中や地域にも木を使ったり、木を加工してできたものがどれだけあるかを調べてみます。 |
【発展】 |
見つけた木の品物には、どのくらいの量の木が使われているのか考えてみましょう。木と私たちの暮らしのつながりについて、みんなで話し合ってみましょう。 |
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ポイント |
- グループで行なう場合、各家庭での調査と学校や地域での調査とをどのようにつなげて行なうかをみんなで相談してみます。
- 自分の家が木造建てかどうかを考えることから始めてみましょう。
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応 用 |
- バージンパルプか再生紙かもチェック項目にできます。
- 輸入材の場合は、産出国における森林破壊や材木の移動に伴う他の生物の移入などの問題とも関連づけることができます。
- 現在、大きな問題となっている里山の保全など、日本の風土に合わせた木と共存するライフスタイルのあり方を考えることにも発展します。
- 森林国なのに木材の輸入大国となっている日本の現状を、日常生活から考えることができます。調査した木材が、国内材か輸入材(どこの国)かを調べ、産業構造や林業、輸出入の問題とも関連させて学習できます。
- 日本の伝統文化や昔の生活習慣と現在との比較を木を通して行なうことで、歴史や文化の学習にもつながります。
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