ねらい |
- 毎日の暮らしの中で、どんなことにどれだけの水を使っているかを見直します。
- 暮らしの中のどのような行為が、どの程度水を汚すことにつながっているかを考えます。
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進め方 |
【導入】
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グループメンバーの各家庭毎に、一日の水の使用状況を記録するなどの活動内容を家族の人と話し合っておきます。 |
【実施】 |
誰がどのようなことに水を使ったかを時系列に記録していきます(できるだけどの位の量を使ったかも記録しておきましょう)。また、家族で水の使用状況や水を汚す原因となる行為について話し合い、水を汚す原因となるものをひどい順番に並べてみます。 |
【発展】 |
水を無駄遣いせず、また汚さないようにするには、どのような方法があるかについて話し合ってみましょう。 |
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ポイント |
- 活動を始める前に、保護者への協力依頼をしておきましょう。
- 水の汚れを調べるには、使用後の水を透明の容器に入れて、横から写真を撮り、見た目の汚れ具合が分かるようにしておきます。
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応 用 |
- 一日の水の使用量について行為ごとの内訳表を作ってみると使用状況を客観的に把握できます。
- 一日の水の使用量を測定する場合は、調査をする日の朝一番(水を使う前)に、止水栓(玄関口の横の地面にあることが多い)のメーターを確認し、記録します。次の日の朝一番にもう一度、確認し、前日のメーターとの差を計算します。
- 水の汚れの程度を最初は感覚的に判断して、その後、BOD(生物化学的酸素要求量)などの科学的な基準を基に水を汚す度合いを調べ、両者を比較してみると、水質汚濁の原因について理解しやすくなります。BODなどの科学的な分析手法や基準については、役所や保健所の環境課などに問い合わせると資料が手に入ります。
- 自然界(川・地下水等)から浄水場へ、そして各家庭を経て下水処理場へ流れ込み、また自然界へと戻っていく水の循環と私たちの生活とのつながりを考えることもできます。
- 汚れた水をきれいにするために、下水処理場ではどんなことをしているか、調べてみましょう(見学に行ってみる等)。
- 「わが家の排水レポート」を作ってみましょう。一日の水の使用状況毎に、水を汚す原因となっていること、調べた感想、水をきれいにするための工夫などを模造紙にまとめて、グループで発表会をしてみましょう。
- 学校生活の中の水についてもウォッチングしてみましょう。
- 下水処理が未整備の地域では、家庭排水が河川の汚れにつながっていないかなどの追跡調査をしてみたり、川の生物への影響も考えてみましょう。
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