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第32回:♪海蔵しぜんクラブ・森下 圭一さん

2014.12.24 掲載

こどもエコクラブに関わるサポーター・コーディネーターさんたちが、こどもエコクラブのサポートやコーディネートを通じ、どんな活動プログラムを行っているのか、またどんなことを感じているのかそのリアルな声をご紹介します♪

他のサポーターさんやコーディネーターさんのご意見は、クラブをサポートする側にとって大変興味深いものかと思います。このコーナーがクラブに関わる多くのみなさんにとって取り組みのヒント・今後の活動の充実のための参考となって、どんどんクラブが元気になりますように★

森下 圭一さん(JECサポーター歴10年)

クラブの活動を通じて、継続的に積み重ねていくことで培われる子どもたちの「何か感じる力」、「気付く力」を
大切にして欲しいと思っています。

クラブ名:海蔵しぜんクラブ三重県四日市市

クラブカテゴリ:その他(学校に集まる有志)/ メンバー13名・サポーター5名

-サポーターProfile- インタビュー.bmp

「海蔵しぜんクラブ」さんは、学校に呼びかけて集まった有志で結成されたクラブです。
1年間の充実した活動を壁新聞にまとめて提出されています。その活動を継続する秘訣を伺いました。

海蔵しぜんクラブさんの設立のきっかけやメンバーの構成について教えてください。

平成9年に海蔵地区100周年記念として、海蔵地区市民センターと共同で設立しました。海蔵しぜんクラブは今年17歳になります。メンバーは、海蔵小学校に通う子どもたち13人(6年:2人、5年:6人、3年:2人、2年:3人)です。
メンバーはなんと全員女子です。

毎年クラブのメンバーをどのように募集されていますか? 
子どもたちはどのくらい活動を継続していますか?

毎年4月に、海蔵小学校で募集案内チラシを配っています。全生徒800人以上にチラシを配っても、メンバー数は10名ちょっとです。一番多かった年でも約30人ちょっとで、今年の新メンバーは2名でした。新しくメンバーが少ない一方で、メンバーの継続率は非常に高く、メンバーの多くは継続して活動しています。

海蔵しぜんクラブさんのサポーターさんは、こどもエコクラブの活動にどのように関わっていますか?教えてください。

サポーターのほとんどはメンバーの保護者で、子どもたちと一緒に活動しています。特にサポーターに協力をお願いするのは、野外炊飯やクリスマスエコクッキングや餅つきなど、大人の手が必要な行事です。工作などの講座内容によっては、サポーターの方が乗り気になっているものもあります。
01ヤキソバ(1)2014.9.21.JPG 【野外炊飯で焼きそばづくり】

毎年壁新聞を提出いただいていますが、どのように活動のスケジュールを立てて壁新聞づくりを計画されていますか?スケジュールを立てる際に気をつけていることや工夫していることを教えてください。

 海蔵川の水生生物調査とゴミ拾いを、毎年5または6月と9月に、キャンプを8月に行っています。
そして子どもたちの記憶がまだ確かな9月に壁新聞作りを実施しています。海蔵川の水生生物調査とゴミ拾いを午前にし、午後を壁新聞作りに当てています。会員数が多ければ2枚、少なければ1枚作ります。壁新聞の作成テーマは、子どもたちに海蔵川の調査かキャンプで選んでもらっています。構成や絵等についての口出しは、もちろんまったくしません。せいぜい、時間が経っても完成しないときに急ぐように促すくらいです。子どもたちの自主性を大切にしています。

海蔵自然クラブさんエクセル表.jpg 02海蔵川1.JPG 03海蔵川2.JPG
【海蔵川の水生生物調査】
04ゴミ拾い1.JPG 05集めたゴミ.JPG
【海蔵川でのごみひろい】

これまで、海蔵川でのいきもの観察や水質調査に加えて、ごみひろいなど地域での活動も実施されていますが、クラブとしてもっとも気をつけていらっしゃること、また、活動の際に大切にされていることなどありますか?子どもたちとの約束事などあれば、ぜひ具体的にお聞かせください。

気をつけていることは特にありませんが、「毎年同じ時期に同じ活動をするようにしていること」かもしれません。海蔵川の水生生物調査とゴミ拾いは毎年2回やったり、1泊キャンプも同じ場所に行っています。

海蔵川水生生物調査では、その年によって、捕まえた魚が違ったり、季節によって魚の大きさが違ったりします。川の流れも毎年変わっています。子どもたちは1年1年成長していますので、同じ景色を見ても同じ体験をしても、1年前と1年後では見えているもの、感じているものが違っているのではないかと思います。クラブの活動を通じて、継続的に積み重ねていくことで培われる子どもたちの「何か感じる力」、「気付く力」を大切にして欲しいと思っています。

特に活動の最後には、今日のやったこと見たことをおうちの人に必ず話をするよう言っています。まわりの大人に伝えることで、子どもたち自身が自然に活動を振り返ることになるからです。
06壁新聞作り1.JPG 07壁新聞作り2.JPG
【壁新聞づくり】

子どもたちにとって人気のある(満足度が得られる)活動はどのようなものですか?子どもたちのその時の様子も含めてお聞かせください。

子ども達に人気のある活動は、海蔵川の水生生物調査とゴミ拾い、1泊キャンプ、エコクッキング、餅つきです。
里山の整備では不要な木を刈り取って薪をつくったりと、子どもたちは大忙しですが、目を輝かせて活動してくれます。あまりゴミを出さないようにするエコクッキングでは、カレーをつくりますが、みんなで野外で食べる味は格別です。
09里山整備(1).JPG 08里山整備(2).JPG

10里山整備(3).JPG 11里山整備(5).JPG 

【里山整備】

こどもエコクラブを通じて、ご自身が変化したことはありますか?また、サポーターとして活動を継続している中で、感じていることがあれば、お聞かせください。

柔軟な考えができるようになったかなと感じています。子ども達は、一人ひとり感じ方やものの見方が違うので、教えられることも多いです。

今後の活動への抱負や意気込みを教えてください。

環境活動を行っている地場の企業や大学など、活動の場を広げていけたらと思っています。

 

みんなもチャレンジしてみよう!

「リアルヴォイス」では、幼児から取り組める簡単なプログラムから、学校や地域全体で取り組めるプログラムをご紹介いただけるサポーター&コーディネーターを大募集しています!また「こんなプログラムを紹介してほしいな」というリクエストも同時に受付けています♪

タイトルを「リアルヴォイス」とし、ぜひ全国事務局までメールをお寄せください。
プログラムをご紹介いただいた方は、こどもエコクラブ粗品を差し上げます。
皆様からのたくさんの声(ヴォイス)を、お待ちしています!

こどもエコクラブ全国事務局