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第30回:♪とおのクリーンキッズ・渡邊 陽介さん

2014.07.14 掲載

こどもエコクラブに関わるサポーター・コーディネーターさんたちが、こどもエコクラブのサポートやコーディネートを通じ、どんな活動プログラムを行っているのか、またどんなことを感じているのかそのリアルな声をご紹介します♪

他のサポーターさんやコーディネーターさんのご意見は、クラブをサポートする側にとって大変興味深いものかと思います。このコーナーがクラブに関わる多くのみなさんにとって取り組みのヒント・今後の活動の充実のための参考となって、どんどんクラブが元気になりますように★

渡邊 陽介さん(JECサポーター歴7年)

活動しているうちに仲間意識が芽生え、新しく入ってきた低学年のメンバーの面倒をみている高学年の子どもたちの姿がよく見受けられます。クラブの活動を通して人間形成の場にもなっているのではないかと感じています。

クラブ名:とおのクリーンキッズ(岩手県遠野市)

クラブカテゴリ:児童館・公民館のクラブ / メンバー24名・サポーター3名

-サポーターProfile- インタビュー.bmp

児童館の仲間で集まって、定期的に活動している「とおのクリーンキッズ」さん。様々な学年の子どもたちが集まるクラブを温かくサポートしてくれている渡邊さんにお話を伺いました!

活動を始めたきっかけは何だったのでしょう?

7年前、「エコに関する活動を小学生に広めたい」という遠野市環境課環境保全係にいた若いスタッフの呼びかけで、市内11ヶ所の児童館&児童クラブで活動が始まり、遠野児童館の「とおのクリーンキッズ」が発足しました。以来、市の環境保全係のみなさんと連携を図りながら、毎回楽しく活動しています。

毎年新しくクラブメンバーを募集されているとのことですが、子どもたちはすぐ仲良くなっているのでしょうか?

 子どもたちの学年が変わるので、毎年4月にメンバーを募集していますが、エコに関する活動に積極的に参加したり環境について真剣に考える子どもが自然とそのまま継続して登録しており、平成26年度は、小学1年生~6年生までの24名のメンバーと3人のサポーターで活動しています。
新しく登録するメンバーは低学年がほとんどですが、活動しているうちに仲間意識が芽生え、高学年の子どもが低学年の子どもを活動に誘ったり面倒をみたりする姿が目立ち始めています。
そういう姿を見ていると、こどもエコクラブは、クラブの活動を通して子どもたちの人間形成の場にもなっているのではないかと感じています。

年間スケジュールを立てて計画的に活動されていますが、スケジュールを立てる際に気をつけていることはありますか?

 主に子どもたちが小学校から下校してからのわずかな時間で活動しているため、無理のない程度に活動することを一番の基本にしています。また、毎年同じような活動の繰り返しになってしまうところがありますが、熱心に活動に参加する児童が多くなっているので、その中でもちょっとした変化や工夫を持たせようと努めています。新しい活動をメンバーからも提案されることもあるんですよ。
たとえ失敗と思われる活動でも、"やってみてわかった!"という子どもたちの「気づき」を大切にしていきたいと思っています。

子どもたちに人気のある活動や、クラブオリジナルの活動があると聞きましたが。

 毎年の夏休みの恒例活動、「水生生物調査」は子どもたちに大人気です。専門家を招いて標本や画像を使って生物の学習をしたり、実際に近くの川に虫を捕りにいったりしています。川の水質を調べるのが目的の活動ではありますが、夏休みの時期は川の水温がとても心地よく、特に男の子たちは虫取りのはずがいつの間にか魚取りになっています(笑)。

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水生生物調査の様子

 

また、遠野児童館では毎年秋の恒例行事として、バザーや出店、各種遊びのコーナーを楽しもうという「こどもがらくた市」が開催されています。昨年より、クラブメンバーが来場者にエコに関するクイズを出して正解者にはプレゼントを渡すという「エココーナー」を始めました。当日までいろいろ大変ですが、子どもたちはみんな楽しそうに一生懸命準備しています。

とおの02.jpg とおの03.jpg 
こどもがらくた市 エココーナー
『プルタブの重さ当てクイズ』
アクリルたわし作り

サポーターをしている中で、悩んだり困ったりしたことはありましたか?
そういう時はどのように解決されたのでしょうか?

 メンバーが1年生~6年生までいるので、活動を進めていくうちにどうしても低学年にもわかるようにという意識が働き、低学年向けの内容になってしまうことが悩みです。ですので、高学年向けの活動も考えるよう努めたり、高学年にはサポーターのサポートをしてもらうという役割を振って活動を進めています。
また、毎年同じような活動を繰り返してしまうこともあったので、環境保全係の方々にアドバイスをもらいながら活動をしています。
ります。

こどもエコクラブを通じて、ご自身が変化したことはありますか?
また、サポーターとして活動を継続している中で、感じていることがあれば、お聞かせください。

 普段の生活の中で、「これはエコになるのかな?」「一見エコに見えるが実際にはそうでもないのではないか?」など、ひとつの事に対してエコについて少し考えるようになりました。
また、エコ活動はリサイクル工作や調査などのイベント的な楽しい活動ばかりだけでなく、児童館や小学校周辺の毎年のゴミ拾いや日々の分別、定期的な花への水やり等、地味だけど長く続けることが大切で、大変な作業があることも、子どもたちに感じ取ってほしいという気持ちを持ち始めています。

サポーターとしてメンバーを支えていらした中で、心に残っているエピソードなどを教えてください。

 普段ほとんど児童館には来ない子どもが、こどもエコクラブの活動日だけは真っ先に児童館に走ってきて活動する姿をみると、子どもたちに興味を持たせるということは難しいことだけど、がんばって働きかけてよかったなと思える瞬間です。

今後の活動への抱負や意気込みを教えてください♪

また取り組んだことがない活動がたくさんあると思うので、他のクラブの活動などを参考にして、少しずつですが自分達の活動の中に取り入れていくことができればと思います。

みんなもチャレンジしてみよう!

「リアルヴォイス」では、幼児から取り組める簡単なプログラムから、学校や地域全体で取り組めるプログラムをご紹介いただけるサポーター&コーディネーターを大募集しています!また「こんなプログラムを紹介してほしいな」というリクエストも同時に受付けています♪

タイトルを「リアルヴォイス」とし、ぜひ全国事務局までメールをお寄せください。
プログラムをご紹介いただいた方は、こどもエコクラブ粗品を差し上げます。
皆様からのたくさんの声(ヴォイス)を、お待ちしています!

こどもエコクラブ全国事務局