リアルヴォイス バックナンバー

リアルヴォイス

第27回:♪ほしふるまちのこどもエコクラブ・中村 佳津子さん

2014.02.12 掲載

こどもエコクラブに関わるサポーター・コーディネーターさんたちが、こどもエコクラブのサポートやコーディネートを通じ、どんな活動プログラムを行っているのか、またどんなことを感じているのかそのリアルな声をご紹介します♪

他のサポーターさんやコーディネーターさんのご意見は、クラブをサポートする側にとって大変興味深いものかと思います。このコーナーがクラブに関わる多くのみなさんにとって取り組みのヒント・今後の活動の充実のための参考となって、どんどんクラブが元気になりますように★

中村 佳津子さん(JECサポーター歴7年)

高学年の子どもたちが自らリーダーの役割を果たし、
低学年の活動をサポートしながら年齢に応じた活動をしています!

-サポーターProfile-

■クラブ名:ほしふるまちのこどもエコクラブ(山口県下松市)

■クラブカテゴリ:その他(下松タウンセンター街づくり委員会)/ メンバー42名・サポーター2名
インタビュー.bmp
「ほしふるまちのこどもエコクラブ」さんは、商業文化複合施設のさまざまな主体が
構成メンバーとして委員会を結成し、自然体験を中心に子どもたちのエコ活動を
サポートしています。
地域を巻き込みながら広がりをみせている「ほしふるまちのこどもエコクラブ」
サポーターの中村さんにお話を伺いました。
 

クラブのメンバーとサポーターの構成など、どのようなクラブでしょうか?

 メンバーは、下松市と光市内の小学校5校と中学校2校に通っている小学1年生から中学3年生までの42名で活動しています。日頃は、山口県の環境学習指導者バンク制度の「環境パートナー(体験型環境学習指導者)」・「こどもエコクラブアドバイザー(こどもエコクラブ指導者)」の2名のサポーターが子どもたちと一緒に活動しています。

※山口県の環境学習指導者バンク制度 http://eco.pref.yamaguchi.jp/learning/manabu/ 

地域の「下松タウンセンター街づくり委員会」の取組の一つとして活動されているとのことですが、委員会の構成とこどもエコクラブの活動を始めたきっかけを教えてください。

  近隣型商業文化複合施設「下松タウンセンター」のザ・モール周南、MOVX周南、スターピアくだまつ、高山エネルギーの構成メンバーからなる委員会です。「下松タウンセンター」を一つの街として、さまざまなイベントや地域貢献事業に取り組んでいます。

 クラブの活動は、商業施設の中で地球温暖化防止等のエコ活動や地域貢献活動の一環を行いたいという思いからスタートしました。

主にどのような活動をされていますか?
また、活動中のメンバーの様子や活動で大切にしていることは?

  私たちのクラブは、子どもたちの自然体験を重視したエコ活動を行っていて、「沢登り」「切戸川の生きもの調査」「みどりのカーテン」「エコクッキング(材料となる農作物の農業体験も含みます)」を継続して行っています。

 子どもたちは、外での活動をとても楽しみにしていて「沢登り」や「農業体験」など、普段は体験できない活動も周りのサポートに支えられながら、何事にも一生懸命に!目を輝かせながら!笑顔!で取り組んでいます。

 私たちのクラブが、活動の中で大切にしていることは、「体験から学ぶこと!楽しむこと!」です。

 File2.jpg  File1.jpg

継続した活動をすることで地域への影響・広がりはありましたか?

  商業施設の壁面で行っている「みどりのカーテン」は、施設を訪れる方々への環境配慮のアピールと日よけとして活用されています。また、子どもたちは、下松市地球温暖化地域協議会から朝顔やゴーヤの苗をいただき、自宅でも「みどりのカーテン」を行っています。

毎年3月に、商業施設で委員会が開催している「エコニコフェスティバル」では、1年間のこどもエコクラブの活動報告やエコ工作を行って、来場者の方々に楽しくエコ活動を広めています!

高学年のメンバーがジュニアサポーターとして活躍されているそうですが、
どのような役割を担っていますか?

 小学生から継続して活動している中学生のメンバーを、昨年からジュニアサポーターに任命しています。

 クラブの活動内容をよく知っているジュニアサポーターは、小学5・6年生のリーダーをサポートしたり小学1・2年生や新メンバーの活動を補助したりと、活動をスムーズに行うために大切な役割をはたしています。

昨年、山口県代表として全国フェスティバルに参加されましたが、
メンバーの感想や参加後の変化がありましたら教えてください。

 全国フェスティバルに参加した子どもたちからは、「全国のこどもエコクラブのメンバーと、また交流したい!」「いろいろなエコ活動をしているクラブがあることがわかり、自分たちの活動の励みになった」「とてもいい体験ができた」などの前向きな感想が聞けました。今では、当時小学6年生だった全員がジュニアサポーターとしてクラブに残り、中学生になった今も学業や部活の合間をぬってクラブの活動に参加しています。

※壁新聞&活動レポート http://www.j-ecoclub.jp/program/festival/fes_h24_2.html 

サポーターとして、悩んだり困ったりしたことはありましたか?
またどのように解決しましたか?

 7年前には数名程度のメンバー数でしたが、クラブを継続させていくために事務局と市内の小学生に募集チラシを配布して50名でスタートしました。現在は、口コミで30~40名程度のメンバー数で推移しています。また、小学4年生以上は、スポーツ少年団に入っていることが多く、活動に参加できるメンバーを保つことが難しいことが現在の悩みです。

 子どもたちが興味を持つ活動を続けることは、メンバー数との関係からもとても重要です。活動がマンネリにならないように、また大切な活動は継続して行えるように心がけています。それらを行っていくためには、地域や市、企業などの協力はかかせません。

こどもエコクラブを通じて、ご自身が変化したことはありますか?

活動を進めていく中で、たくさんの方に出会うことができました。この出会いからさまざまな活動が生まれています。

 活動をはじめて間もないサポーターにアドバイスをお願いします。

★一人で抱え込まずに、周りの方々の協力をえること。

★あきらめないこと。

今後の活動への抱負や意気込みを教えてください。

❤子どもたちや私たちにとって、楽しい活動を継続していくこと。

❤子どもたちと続けている「エコクッキング」のメニューを地域に広めていくこと。

中村さんにとって『こどもエコクラブ』の魅力とは?

◆学校ではできない体験を、子どもたちと一緒に活動することができること。

◆学校も学年も違っても、みんなで仲よく助け合いながら活動していること。

◆高学年の子どもたちが自らリーダーの役割を果たし、低学年の子どもたちもそれぞれの学年に応じた活動をしていること。

みんなもチャレンジしてみよう!

「リアルヴォイス」では、幼児から取り組める簡単なプログラムから、学校や地域全体で取り組めるプログラムをご紹介いただけるサポーター&コーディネーターを大募集しています!また「こんなプログラムを紹介してほしいな」というリクエストも同時に受付けています♪

タイトルを「リアルヴォイス」とし、ぜひ全国事務局までメールをお寄せください。
プログラムをご紹介いただいた方は、こどもエコクラブ粗品を差し上げます。
皆様からのたくさんの声(ヴォイス)を、お待ちしています!

こどもエコクラブ全国事務局