活動レポート

活動レポート

渓流で夏休み

逆川こどもエコクラブ (茨城県)

活動日:

2019年08月10日

実施場所:

静岡県静岡市清水区

参加メンバー&サポーター数:

6人

活動の分野:

  • 自然・生物多様性 自然・生物多様性

SDGs:

活動内容

愛知県でイベントに参加したメンバーは、茨城県に帰る途中、静岡県静岡市の興津川へ。上流は黒川渓谷という渓流となる美しい里山に立ち寄ることになりました。逆川こどもエコクラブのメンバーにとっては、目からうろこの場所。到着すると直ぐに、網とバケツを片手に生き物調査へ出発!

参加者のようす

水辺には、避暑を求めて来られた親子連れがみられました。
私たちは、石の下や植物の生育する流れをていねいに調べながら、人がいない更に上流を目指しました。
早速、渓流の使者であるカジカを確認。更に、琵琶湖からの移入種であるカワムツの群れに遭遇。カワムツが棲む水辺は、水質や良いことを意味しますが、この種は肉食性に富むため、元々すんでいた魚を捕食していくので、カワムツばかりしか確認できなくなりました。更に上流に向かうと、段差のある、コンクリート製の滝がみえてきました。

感想・気づいたこと・考えたこと

滝の上流で生物を調べると、カワムツはみられず、渓流を証明するアブラハヤが多数生息していることが分かりました。また、ヌマエビやスジエビもみられました。
きっと、滝の段差によってカワムツは長い間上がれずにいて、滝の上流側は、昔からの環境が維持されてきたものと考えられました。きっと、源流にはイワナやヤマメが生息していると思われます。その後は、水遊びをして楽しみました。

その他

カワムツは、15年前、水戸の逆川にはいなかったのですが、2005年に合流する桜川の上流で、地域のイベントとしてカワムツを放流しました。。と、環境に+になる感じで新聞に報道されました。サポーターはいずれは逆川に来てしまう。と、言っていましたが、数年前からみられるようになってしまいました。これによって、オイカワやメダカ、エビ類が減少しています。「放流式」で「種」を気にすることなくにぎわいを求めたことによる代償は全国各地にありますので、気を配っていくことも大切です。

逆川こどもエコクラブのみなさん、活動報告をありがとうございます。
いつもの具体的なアクションの報告から、今回は夏休みらしい内容で、これもよかったですよ。いつもの逆川周辺とは違った自然や環境を体験することも大切です。
それにしても、中高生のメンバーでしょうか、魚や水生生物の同定を素早く行い、考察をしてしまうというのはさすがです。そして、放流による「種の交雑」に視点を当てた報告もすばらしいです。
人工飼育による放流や移入の問題は、いろいろな生物で問題視しなければいけないものです。
ホタルも同じで、見た目は同じホタルでも遺伝子レベルで見ると、本来のホタルでないことが多くなっています。今後のテーマの一つにできるとよいですね。
では、次回の報告も楽しみにしています。
エコまる
逆川こどもエコクラブのみんな、報告ありがとう!
環境に関することならどんなことでもエコロジカルあくしょん!
これからも一緒にがんばろう! がんばってるなと思ったら拍手をしてね★
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クラブのプロフィール

  • クラブ名逆川こどもエコクラブ
  • 所在地茨城県
  • クラブの種類近所や地域のお友達

クラブ写真

茨城県の水戸市を中心に、生物多様性に関する環境学習、耕作放棄地にホタルを再生させて保全する活動、地域ぐるみで地球温暖化防止の啓発と脱炭素に向かうアクションなど、積極的に参加する子供たちとサポーターが楽しく学びながら活動しています。大学生ユースから1歳児まで、持続可能でつながるSDGsを実践しています。

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