活動レポート

活動レポート

きのこの虫の観察会 不思議な世界にひゃ~! 

岡山ハッケンジャー (岡山県)

活動日:

2016年06月26日

参加メンバー&サポーター数:

4人

活動の分野:

  • 自然・生物多様性 自然・生物多様性

SDGs:

活動内容

きのこ(菌類)に集まる虫の観察会に参加した。まず、講師の先生から、きのこについて説明があった。

先生のコメント「大きく分けて、地球には5種類の生物がいる。『原核生物』、『原生生物』、『植物』、『昆虫』、『菌』」の5種類。そのうち、手に取ってかんたんに見ることができるものは『植物』『昆虫』『菌』の3種類。ただ、『菌』については、案外、ヒトからは意識されていない。しかし、菌は生態系の中で、食物連鎖の中で、重要な役割を果たしている。きのこは菌の仲間。ヒトもきのこを食べる。そして、虫の中にはきのこを食べるものがいるので観察してみよう」というもの。

とても分かりやすいお話で、メンバーとサポーターは、大きくうなずきながら聞き入りました。

参加者のようす

主にサクラに生えた、カワラタケについた虫をトレイにふるい落とし、選り分けて観察した。キレイな甲虫が沢山見つかり、メンバーは夢中になった。1㎝を超える虫はわずかで、2mmくらいの虫もたくさん見つかった。見落とさないように目を凝らした。

採集した虫を、研修室に戻ってマイクロスコープで観察した。ゴミムシダマシ科、エンマムシ科・ハネカクシ科、ヒゲナガゾウムシ科などの甲虫が見つかった。メンバーはメモを取りながら話を聞いた。

感想・気づいたこと・考えたこと

沢山見つかったのは、写真右上のモンキゴミムシダマシ(ゴミムシダマシ科)だった。8mmほどの甲虫だったが、黒と赤のもようがとてもキレイだった。マイクロスコープで触角を拡大すると、とても面白い形だった。
また、写真左下のクロツヤキノコゴミムシダマシ(ゴミムシダマシ科)は、5㎜ほどの甲虫で、よく見ると頭部に2本の角が生えていた。

きのこを食べる甲虫とは別に、「きのこを食べる虫をさらに食べる」ためにやってきたキノコアカマルエンマムシ(エンマムシ科)なども見つかった。きのこを中心に、食う・食われるの関係が成り立っていることを実感した。

その他

菌類(きのこ)も地球でくらす仲間だということを感じるよい機会となった。チャンスがあれば、今度はメンバーで「きのこ」についても勉強する機会を探してみたいと思う。とっても楽しい、大満足の活動になった。

岡山ハッケンジャーのみなさん、今回も楽しい報告をありがとう!
今回の報告は、どちらかというとマニアックな分類群でおもしろく、ちょっとニンマリしてしまいました。ゴミムシダマシやエンマムシのなかまは、地味な種が多いのですが、写真のようにきれいなモンキゴムムシダマシも見つかったのですね。キノコには、キノコムシと名がついた昆虫も集まります。これらもきれいな昆虫ですよ。
今回の活動で、とてもよかった2点を振り返りたいと思います。まず、キノコを中心にして、“食う食われる”の食物連鎖の一端を見ることができたことです。自然界を大きく見ることも大切ですが、1つに焦点を当てて見ても分かることがたくさんありますよね。今回は1点に集中して、食物連鎖を観察できました。
そして、もう一つのよい点は、菌類を見直したことです。キノコは、昆虫にエサを与える生産者でもあり、木材を細かくくだく分解者でもあります。私たちの地球では、生産者と消費者、分解者がバランスよくくらすことで生態系が維持されます。そんなことが感じられて観察であったようですね。
次回の報告も期待しています。
エコまる
岡山ハッケンジャーのみんな、報告ありがとう!
環境に関することならどんなことでもエコロジカルあくしょん!
これからも一緒にがんばろう! がんばってるなと思ったら拍手をしてね★
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クラブのプロフィール

  • クラブ名岡山ハッケンジャー
  • 所在地岡山県
  • クラブの種類近所や地域のお友達

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